No.161192

太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-Act.4

月千一夜さん

今回は、少し短いですw
内容に関しては、うん・・・新キャラが出ます
カオスなのは相変わらずですがwwwwww

2010-07-27 22:49:19 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:23520   閲覧ユーザー数:18054

「はああぁぁぁぁぁ~~~~~・・・」

 

教室の中、席に座った瞬間出たのは・・・大きな溜め息

あれ?まだ一日は始まったばかりだよね?と聞きたくなるくらい、俺は疲れている

もうあれだ、ダルイっす

 

 

「なんや、かずピー・・・随分、疲れとるやん

なにかあったんか?」

 

 

そんな俺に声をかけてきたのは、眼鏡をかけた男

コイツは【及川】といって、まぁいわゆる悪友というやつだろうか

どうやら、今年も同じクラスみたいだ

 

 

「ちょっとな・・・はぁ~」

 

そう言って溜め息をつく俺に、及川は苦笑い

そのまま、自分の席に戻っていった

 

それを見送ると、俺はふっと窓の外を眺める

これから一年間過ごしていく、この教室の窓の向こう・・・広がる、青く澄んだ空

 

憎らしいほどに綺麗な空に、俺は思わずにはいられなかった

 

 

 

「神様のばかやろ~」

 

「なんだいきなり?」

 

 

そんな俺の言葉に、華雄が笑いながら言う

コイツ、絶対わかってるくせに・・・

 

 

「俺は確かに言ったよ?

『刺激』が欲しいってさ

でも、あれはない!あれはもう、許容範囲外だって!」

 

「何を言うか

諦めたらそこで試合終了だぞ?

頑張れよ、生ぬるい目で見ていてやるからww」

 

「おまっ・・・」

 

 

コイツ・・・俺の悩んでるとこみて楽しんでやがる

ああ、ちくしょう!!

今年はホント、すっげえ・・・ある意味で、初めてなことばっかり起こりやがる!

 

 

「っていうか俺、彼女たちの名前すら知らな・・・」

 

 

『う~みよ~、俺のう~みよ~♪』

 

 

言いかけて、俺は自分のポッケが震えていることに気づく

そこから聴こえるのは、渋いおじさんの声

 

携帯が鳴ってる・・・けど、俺こんな着うたもってたっけ?

疑問に思いながらも、俺は携帯を開いた

 

非通知だ

 

 

 

 

「まぁ、まだ先生もこないだろうし・・・もしもし、北郷ですけど」

 

 

 

『一刀、話は聞かせてもらったわ』

 

 

 

「・・・ごめん、ちょっと待って」

 

 

 

 

 

そう言って、俺は辺りを見回す

が、周りには携帯をいじっている人はいるが・・・電話をしている人はいない

念のため、席から移動し廊下を見てみるものの・・・誰もいない

 

 

 

 

 

『さて一刀、色々お話したいところなのだけれど・・・まず、一つ聞いてもいいかしら?

許容範囲外っていうのは、他の二人のことよね?』

 

 

「ちょっと待って・・・どっからこの話しを聞いてたの?」

 

 

『貴方の着ている制服の、左胸ポケットについてるボタンからよ!』

 

 

「盗聴、ダメ!!ゼッタイ!!」

 

 

教室に、俺の叫び声が響き渡った・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《太陽みたいな君と乙女♪-恋姫†乙女伝-》~略して《キミオト♪》~

第4話 クラスメイトは敵?味方?とりあえず、雨には気をつけよう!~盗聴ダメ、ゼッタイ♪~

 

 

 

「えっと、んで君は・・・」

 

『蓮華よ、赤坂蓮華

朝はごめんなさい、ちょっとトランスしちゃって・・・』

 

 

思い出す、朝の光景

彼女はその中にいた、あの桃色の髪の女の子だったはずだ

 

というか・・・あれで、ちょっと?

一緒にいた黒髪の子、疲労とかで死んじゃうんじゃないか?

 

 

『で、一刀の話しをさっきから聞いてて思い出したの

そういえば、まだまともに自己紹介もしてなかったって』

 

「うん、まぁそっちは知ってたみたいだけど・・・俺はホラ、全然知らなかったし」

 

『なら、お昼休みにでも皆を集めておくから・・・また会いましょ?

私も、ちゃんと自己紹介したかったし

場所は、屋上でいいかしら?』

 

「いや、別にかまわないけど」

 

『ふふ、決まりね』

 

「あ、そうだ

一つ聞いてもいいかな?」

 

『なにかしら?』

 

「俺の携帯の番号をどk『ブツン!!』・・・き、切りやがった」

 

反応早すぎるだろ・・・などと思いながら、俺はとりあえず胸ポケットについているボタンを引きちぎった

それから、溜め息とともに携帯をポッケヘとしまう

 

 

「誰からだ?」

 

「赤坂さん・・・今朝、君が通報しようとしてた人」

 

「ああ、蓮華か」

 

「知ってるの?」

 

「まあ、一応な」

 

 

言って、華雄は苦笑い

それを見るだけで、華雄にとっての彼女の評価みたいなのが見えた気がする

 

 

「とりあえず、昼休みにまた会いましょうだってさ」

 

「ふむ、では華琳や桃香も一緒か」

 

「皆って言ってたから、多分な」

 

華琳ってのは確か・・・あの、小さくて可愛い子だったよな

桃香っていうのが、確か電波な子だ

・・・うん、すごく疲れそう

 

まぁ約束したし、会いにはいくけどさ

 

 

「とりあえずは、授業だよな~・・・だるい」

 

 

今朝の騒ぎのせいか、やけに体も重いし

もうあれだ、寝てしまいそうd・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあああ~~~~~~い♪

皆さんお待たせ、みんなのアイドルちょうせんちゃんよ~~ん♪

 

ぶるあああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

・・・目が覚めました

えぇ、一瞬で覚めましたとも

 

 

「ちょっと担任の先生が用事で来れないって言うから、代わりにきたのよん♪」

 

という、学園長の言葉

クラスメイトの大半が、安堵の息をついた

勿論、俺もその一人だ

 

あせった・・・一瞬、この人がウチのクラスの担任になったのかと思ったぞ

そうだったなら、俺は迷わず退学届けを出していたね

 

 

「学園長、質問いいですか?」

 

ふと、教室に響いた声

一人の少女が、手をあげている

 

眼鏡をかけた、目つきの鋭い少女

彼女は確か・・・

 

 

「あらん、貴女は確か【九条 詠】ちゃんだったわねん

何かしらん?」

 

 

学園長は彼女・・・九条さんの言葉に、微笑を返す(クラスの半数が原因不明の吐き気に襲われた)

 

 

「いつもなら今の時期は真実の愛を探してくるって言って、学園にいなかったじゃないですか

どうして今回は、学園に残ってるんですか?

できれば早めに出て行って欲しいんですけど・・・」

 

 

九条さん・・・直球すぎる

いや、まぁ皆そう思ってるだろうけど

 

 

「あらん、今回はもうその必要はないのよん

だって、ねぇ♪

どぅふふふふふふふふふふふwwwwwww」

 

 

そんで学園長・・・クネクネしながら、こっちを見てくるんじゃねぇ!

ひいぃぃぃぃ!?

なんか物凄い寒気があぁぁぁ・・・!

 

 

「あらん、一刀キュンどぅ~したのかしらん?

具合でも悪いのん?」

 

「主に、アンタのせいでな・・・てか、その呼び方やめろおおぉぉぉぉぉ!!」

 

 

ああ、なんかもう無理!!

もう駄目、限界!!

体中が、危険信号ってやつを発してやがる!

 

 

 

 

今度こそ・・・ヤラれる!!?

 

 

 

 

 

「ああ、あんなところに北郷君の生着替えの写真が!」

 

「・・・へ?」

 

 

覚悟を決めるしかない・・・そう思った瞬間、響いたのは聞き覚えのある声

視線をうつせばそこには、窓の外を指差し固まる九条さんの姿があった

 

 

「っ・・・ぬぅあんですってえええぇぇぇぇぇぇ!!?」

 

 

次いで聞こえたのは、耳障りな野太い声

そこからの行動は早かった

 

学園長は一瞬・・・ほんの一瞬で、窓の前まで移動

 

 

それから・・・

 

 

 

 

 

パリーーーーーーン・・・!!

 

 

 

 

 

 

窓ガラスを割り、飛び出していく学園長

もはや『ここ、三階だよね?』などとツッコむ余裕すら与えないほどの速さだ

まぁいっか・・・学園長だし

 

 

「北郷君、大丈夫?」

 

 

そんなことを考えていると、俺のすぐ隣に九条がやってきてそう声をかけてきた

なんとも、心配そうな表情で

 

 

「大丈夫だよ

サンキュな、九条さん」

 

言って、俺は笑う

すると九条さんは、ほっと・・・大きく息を吐く

それから微かに頬を赤くしながら、『どういたしまして』と言った

 

 

「それよりも、ボクのことは詠でいいよ

そっちのほうが呼びやすいでしょ?」

 

「ああ、なら俺のことも一刀でいいよ」

 

「あはは、一年間よろしくね一刀君」

 

「ああ、こっちこそ」

 

 

そう言った後に、九条さん・・・詠は、笑顔で自分の席へと戻っていった

詠・・・か

なんだ、けっこういい感じじゃないか

去年とは違って、女子とは普通に話せるし・・・詠はなんだか、いい子だし

てか、ようやくマトモな子に会えた気がする

 

 

 

「こういう出会いなら、大歓迎なんだけどなぁ」

 

 

 

席に座り、授業の準備をする詠の姿を見ながらしみじみ思う

そんな俺には・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一刀君・・・いや、『御主人様』待っててね

ボクが絶対に、君の前世の記憶を取り戻す方法を見つけてあげるから・・・あは、あはははは♪」

 

 

 

 

 

 

 

まさかあの詠がこんなことを言っていたなんて・・・この時は想像することすらできなかったんだ

 

 

 

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時間は流れ、今は昼休み

屋上に向かう足取りは、どこか・・・重い

というのも恐らく、今朝のやり取りがあったせいだろう

 

「はぁ・・・」

 

「一刀君、大丈夫?」

 

階段がやけに長く感じる中、思わず零れ出た溜め息

そんな俺の様子に、心配そうな表情で声をかけてくれたのは詠だ

俺は詠の言葉に、『大丈夫』と苦笑をかえした

 

「まぁ気持ちはわからんでもないがな

正直な話し、一刀はあいつ等に関わるべきじゃない」

 

「なんでさ?」

 

「なんでもだ」

 

そう言ったのは華雄

朝とは打って変わって、不機嫌そうな表情で俺の隣を歩いている

 

 

「まぁ確かにこう・・・一癖も二癖もありそうな感じの人たちではあったけど、悪い人たちにはみえなかってぇ!?」

 

「この鈍感!

いい加減、察しろ!!」

 

「あ、ちょっと待てよ華雄!」

 

 

いきなり怒り俺の腹に一発いれてから、足を早める華雄の後ろ・・・俺と詠は慌てて続く

華雄の顔が赤かったのは、きっと怒っているからなんだろう

 

ともかく、華雄を追いかけないと

そう思い、階段を駆け上がっていく俺達

やがて見えたのは、開け放たれた扉

 

あそこが、屋上の入り口・・・!

 

 

 

 

 

 

 

「華y・・・!?」

 

「もう駄目、限k・・・!?」

 

 

 

世界が、スローモーションになる

俺が扉から外に飛び出した瞬間、俺に向かって走ってくる少女

衝突する直前・・・本当にすれすれの位置

茶髪ポニーのその少女と俺の目が・・・一瞬だけ合わさった

 

俺達はその間に、何故か・・・アイコンタクトすることが出来たんだ

 

 

 

 

 

 

『避けれる?』

 

 

『無理♪』

 

 

『だよねww』

 

 

 

 

 

 

・・・まぁ、無駄に終わったが

 

 

「ぐほっ!?」

 

「うわぁっ!?」

 

 

結局俺とその少女は、激しくぶつかってしまうことに

けっこうな勢いだったから、俺はその場に思いきり仰向けに倒れ込む形になった

彼女はというと・・・

 

 

「ててて・・・」

 

「ぶっ!?」

 

 

俺の体に、のっかかるような形に・・・まて、どうしてこうなった!?

 

 

「あ、あのさ、これはあれだ、事故ってやつであって・・・」

 

「あ、あぁ・・・」

 

必死で何か言わないと・・・そう思う俺の耳に、ある言葉が聞こえてきたんだ

 

 

その言葉を・・・俺はきっと、一生忘れることはないだろう

 

 

 

 

「もう・・・無理ぃぃ、漏れ・・・ちゃ・・うよぉ」

 

 

「へ・・・え!?待ってねぇ、落ち着いて!?まだだ、まだ頑張れる!!

熱くなれ!もっと熱くなれよ!!

さぁ、君もいっしょn・・・」

 

「ぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(^。^)<キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

春・・・入学式の翌日、新学期の始まり

 

俺は、人生で初めて・・・■■ッ■を顔面にぶちまけられることになる

 

 

シット

 

 

早くも退学を視野にいれての、学園生活になりそうだ・・・

 

 

とりあえず、顔洗ってきます

余談

 

「さて、後は公園で待つとしましょう」

 

 

★あとがき★

今回は、一刀の顔面あたりがカオスなことに・・・彼女が何者かわかった人は、恋姫が大好きな人だねってわかるwwww

無印が恋しくなったんだよww

 

蓮華さんが、頑張って一刀に電話ww

盗聴しながらww

 

次回は自己紹介編

キャラがまた、けっこう増えていきますw

蓮華さまは相変わらず、底辺あたりを彷徨ってます

 

それでは、またお会いしましょうww


 
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