No.160977

真恋姫無双~ありえたかもしれない外史AF~ 第7話 季衣×流琉 

ちいたさん

投稿です。生暖かく見守ってください

2010-07-26 21:59:42 投稿 / 全10ページ    総閲覧数:13026   閲覧ユーザー数:10017

この作品は原作のキャラの性格が変化したり時代背景が変わったりします。またオリジナルな展開などもいれようと思っています。

なので原作好きの方また特定のキャラが好きな方はスルーしてください

 

審判「勝負有り!!勝者…北郷一刀!!」

審判の声と同時に、大歓声があがる。一刀は星に近づくと意識を確認して審判を見る。

  「医務室は?」

審判「あちらです」

  「……了解」

一刀はそのまま意識のない星を抱えると医務室にむかい歩き出した。

 

 

冥琳「相変わらず規格外なやつだな……」

穏 「そうですね~」

試合を見ていた冥琳の感想に穏も同意する。試合は最初こそ互角であったが、最終的には相手を圧倒したのである。しかも、蜀でも随一の将、星をである。

雪蓮「でもそれでこそ戦いがいがあるよね~」

恋 「……うん……」

春蘭「是非ともヤツとは戦いたいな!!」

武闘祭参加者の面々は一刀の戦いを見てテンションがあがっていた。

桃香「星ちゃんが心配だから医務室に行ってくる!!」

蒲公英「たんぽぽも!!」

愛紗「ではみんなで参りましょうか」

そう言って桃香達は星がいる医務室にむかうのであった。

 

医務室に星を連れて行った一刀は、星をベットに寝かして意識が目覚めるまで椅子に座って様子を見ていた。

星 「ん……ここは」

星が意識を取り戻したようである。

  「……お目覚めかな……趙雲さん」

星 「……北郷殿」

一刀に気づいた星は身体を起こそうとするが、身体に激痛が走り顔を歪める。

星 「ぐっ!!」

  「まだ寝ていた方がいい」

そう言うと一刀は星を寝かして布団をかける。

星 「ほ~う……北郷殿はえらく女性の扱いに慣れていますな」

星がニヤニヤと笑いながら一刀に話すが、一刀はそんな星の言葉を無視してコップに入れた水を渡す。一刀の反応に星は若干不機嫌そうな顔になる。

星 「…北郷殿、無視はいけないと思いますが」

  「……雪蓮でもう慣れてるから」

星 「む……」

水を飲んだ星はそこで沈黙する。一刀も特に話しかけることなく黙っていた。

星 「……負けましたか」

ぽつりそう呟いた星。一刀は特に反応することなく星を見た。

星 「しかし、最高の戦いでした。自分が持っていた以上の力を出すことができました。」

星は晴れ晴れとした顔で言う。

星 「ただ惜しむらくは…あなたの底を完全に見ることができなかったことです」

一刀が放った最後の一撃はほんの少しだけ一刀の本気を見ることができた。ただ星は自分が予想していた以上に一刀の底が深かったのである。

  「…………」

沈黙する一刀に星は笑う。

星 「……私もまだまだですな。もっと鍛錬をしないといけませんな」

  「……趙雲さん」

星 「星と呼んで下さい……あなたには私の真名を預けるだけの資格があります」

  「……星さん」

星 「呼び捨てでお願いします」

  「……星……俺も一刀で構わない」

星 「承知しました。一刀殿」

そう言って互いに笑う二人。

 

「…誰かがこちらに向かって来てるな……数は五人と言ったところか」

気配が近づくのを感じた一刀は席から立ち上がる。

桃香「失礼しま~す」

星 「この声は……桃香様か」

桃香「あっ!!星ちゃ~ん、大丈夫?」

星の姿を確認した桃香はベットに近づいてくる。その後ろから愛紗達が続く。

星 「ええ……普通の生活をするだけなら明日から大丈夫です」

桃香「良かった~」

星の言葉を聞いて笑顔になる桃香。

  「じゃあ俺はここで失礼するよ……星、安静にな」

星 「ふふっ。私をこんな風にした張本人に言われたくはありませんな」

星は冗談交じりに言うと、一刀は苦笑した。

  「たしかにな…」

そう言って医務室から出ようとする一刀。

桃香「あ、あの!!」

  「ん……何ですか?劉備様」

桃香「星ちゃんをここまで運んでくれたありがとうございます!!」

  「いえ……大したことではありませんから……では」

そう言って桃香に頭を下げて医務室から出る一刀。

鈴々「行っちゃったのだ」

翠 「でもこうして見るとさっきとは別人みたいだな」

蒲公英「本当そうだね~」

桃香「でもすごく優しそうな人だったよ」

去っていった一刀を見てそれぞれが感想を述べる。

愛紗「星は…実際北郷殿と戦ってみてどうだったか?」

星 「ふむ……完全に一刀殿の底を測ることはできなかったな」

翠 「何だよ……じゃああいつは本気じゃなかったのかよ」

星 「いや最後の一撃に関しては一刀殿も本気であったと思う。だが、自分が予想した以上に一刀殿の底が深かったのだよ」

蒲公英「ほぇ~~~」

星の言葉に感心する蒲公英。

愛紗「……なるほど。北郷殿は我らの予想を超えた存在ということか」

星 「そうだな……まあ私から言えるのはそんなところだ」

鈴々「大丈夫!!星の敵は鈴々が取るのだ!!」

翠 「い~や私が取るさ」

蒲公英「たんぽぽが星お姉さまの敵を取るの!!」

愛紗 「おい!!お前たち医務室だぞ!!静かにしろ!!」

騒がしくなる仲間達を見て苦笑する星であった。

 

星達と別れた一刀は街を歩いていた。夜になっても街はまだ賑やかであった。

  「特に異常なし」

周囲を確認して怪しい所がないかを確認していく。

  「……腹減ったな……よしあそこに行くか」

空腹を感じた一刀は消える前からよく行っていたラーメン屋に向かう。

 

 

  「こんにちは」

店主「いらしゃ……おお!!兄ちゃんじゃないか!!」

  「どうも」

店に入った一刀は店長に挨拶をしながらカウンター席の端っこに座る。今のところ店内にお客は一刀以外いない。

  「ラーメン」

店主「あいよ」

席に座り注文をする一刀。一刀の注文を聞いた店長が調理を始める。

  「……相変わらず誰もいないね」

店主「ははっ!!まあこんなもんさ」

豪快に笑う店長に一刀は苦笑する。すると一刀の目の前にラーメンが置かれる。

  「いただきます」

手を合わせてラーメンをすする一刀。

  「うん…うまい」

この店のラーメンは絶品であるが店の場所が目立たないためそんなに人はこないのである。

  「チャーシューもメンマも絶品だ」

店主「おうよ!!全てこだわっているからな」

そう言って一刀の前に餃子を置く店長。

店主「おらっ!!帰還祝いだ。代金はいらないぜ!!」

  「ありがとう」

そのまま食事をしていると店の扉が開き誰かが入ってきた。

 

??「こんな所にラーメン屋さんがあるんだ」

??「うん、そうだね」

一刀がちらりと入ってきた客を見るとそこには魏の将である季衣と流琉が入ってきた。

店主「おうっ!!いらっしゃい!!」

季衣「おじちゃん、二人ね~」

そのまま二人は席に座り話を始める。二人は一刀に気づいていない。

  (……声をかけるべきか?)

と思案していると流琉が一刀に気づいた。

流琉「あっ……」

流琉と目があったので軽く頭を下げる一刀。

季衣「にゃ?どうしたの、流琉?」

流琉「季衣、ほら北郷さんだよ」

流琉に言われて季衣も一刀がいることに気づいた。

季衣「あっ!!御使いの兄ちゃんだ」

流琉「季衣!!指をさしちゃ駄目でしょ!!」

一刀に指を差す季衣を流琉がたしなめる。

季衣「兄ちゃんもラーメンを食べにきたの?」

  「ああ……ここのラーメンは絶品だからな」

流琉「へぇ~…そうなんですか」

料理好きの流琉が一刀の言葉に興味を持つ。二人はそのまま一刀の隣に座り、そのまま三人で他愛もない会話をしていく。

店主「へいっ!!ラーメン大盛りと普通な!!」

店主が二人の前にラーメンを置く。

二人「「いただきま~~す」」

ラーメンを食べ始める二人。

季衣「うわ~おいしい!!」

流琉「本当だ…。……すごくおいしい」

二人の感想を聞き店主が嬉しそうに笑う。

季衣「おかわり!!」

あっというまに大盛りのラーメンを食してお替わりをする季衣。

季衣「兄ちゃん!!ここのラーメン本当においしいね!!」

  「それはよかった」

季衣の言葉を聞いて笑う一刀。

  「二人ともここの御代は俺が払うから好きなだけ食べるといい」

季衣「本当!!やったーー!!」

流琉「ちょっと季衣!!その……北郷さんも大丈夫ですよ」

  「気にするな。せっかくだしな」

流琉「すみません。ありがとうございます」

季衣「ありがと~」

二人は一刀に礼を言い、そのまま三人は食事を続けた。

 

  「ごちそうさま」

季衣「ごちそうさま~」

流琉「ごちそうさまでした」

食事を終えた三人は店を出て歩き始める。季衣の食事量はずば抜けていたが、育ち盛りであるのか流琉もそれなりに食べていた。

季衣「兄ちゃん、ありがとうね~」

流琉「本当にありがとうございます」

  「いいよ。季衣に流琉も気にしないでくれ」

改めてお礼を言う二人を制する一刀。ちなみに先程一刀は二人に真名を教えてもらった。

季衣「兄ちゃんって本当に強いよね~」

流琉「はい……星さんが相手でも凄かったです」

二人は今日行われた一刀の試合の感想を述べる。

  「ありがとう……っとじゃあ俺はこっちだから失礼するよ」

季衣「うん。じゃあね~兄ちゃん」

流琉「はい。また今度です」

  「ああ…おやすみ」

そう言って一刀は歩き始める。二人は一刀が消えるまでその姿を見ていた。

季衣「行っちゃったね」

流琉「うん」

季衣「兄ちゃんって思ったより優しい人だったね」

流琉「そうね。私達が兄様と会ったのは赤壁の時だったから……」

季衣「そうだね~あの時の兄ちゃんすごく怖かったからね」

そう言って二人は赤壁の戦いの時の一刀との事を思い出す。

 

燃え上がる船団の中、季衣と流琉は親衛隊と共に華琳を守るために奮闘していた。

季衣「流琉!!華琳様は?」

流琉「うん、大丈夫だよ!!」

季衣「春蘭様達の加勢に行くべきじゃないかな」

流琉「駄目よ!!私達、親衛隊の与えられた役目は華琳様の身を守ることよ……季衣」

季衣「でも……流琉」

流琉「春蘭様達ならきっと大丈夫。私達は私達ができることをやりましょう」

流琉は季衣にそう言うと季衣も納得したように笑った。

季衣「うん。春蘭様は強いもんね~」

すると、いきなり二人の前に黒い何かが降りてきた

季衣「何だ!!」

二人が警戒して武器を構えるとそれはゆっくりと立ちあがった。

季衣「お、お前は!!」

流琉「あ、あなたは!!」

二人「「北郷一刀!!」」

一刀の姿を見て、二人は驚愕する。

流琉「あれだけの船団をどうやって!!」

  「どうって……こう?」

そう言って双剣を軽くあげて笑う一刀。季衣がそんな一刀目掛けて鉄球を投げる。

  「よっと」

季衣「あっ!!」

しかし、一刀は季衣の攻撃を軽く避ける。そして、面倒くさそうに言う。

  「悪いけど君と玉遊びをやる暇はないから」

すると一刀からとてつもない殺気が放たれる。

  「死にたいなら……おいで」

季衣「うっ……」

流琉「くぅ……」

一刀の殺気を浴びて身体が硬直する二人。

季衣「うわぁぁぁぁぁぁぁ」

流琉「駄目!!季衣!!」

流琉の制止も聞かずに季衣は再び鉄球を投げる。しかし、一刀は鉄球を片手で受け止める。

季衣「えっ!!」

攻撃を受け止められた季衣が驚愕に陥っている間に、一刀の姿が消える。

季衣「消え……がはっ!!」

一刀は一気に季衣との距離をつめて腹に拳を叩き込む。季衣はそのままその場所に崩れ落ちて意識を失う。

流琉「季衣!!」

崩れ落ちた季衣に近づこうとした流琉を一刀が見る。

  「……悪いけど時間がない……じゃあね」

一刀がそう言った瞬間、琉流は首筋に衝撃を感じた。

流琉「えっ……」

流琉が背後を見るといつのまにか一刀がいた。そして、そのまま流琉の意識は闇の中に落ちていった。

 

 

季衣「あの時は何もできなかったからね~」

流琉「そうだね」

あの後、二人は意識を取り戻すと戦いはもう終わっていた。何もできなかった悔しさと一刀と相対して生きているという安心感が半々であったことは忘れない。

季衣「兄ちゃんの戦いを見たけど僕たちまだまだだね~」

流琉「うん。もっと精進しないとね」

二人は改めて強く決意すると、自分達が滞在している屋敷に戻るのであった。

 

後書き

まずは初戦が終わりちょっと一息……なのかな?なんか無理やり季衣と流琉を出してしまいました。だってこうでもしないと恋姫はキャラが多過ぎて全員出せませんから……すみません。

さてと…皆様は萌将伝をもうプレイはしましたか?私はまだほんの少ししかしていませんが美羽と七乃が良い感じだと思っています。ただ……公式ブログがすごいことになっているみたいですね…

私も様々な所で情報を集めてみましたがびっくりしました。まだフルコンプをしてませんので何とも言えませんがこれからの動向が色々な意味で気になります。

ではみなさんまた

 

おまけ

思いついたネタ 一刀君の能力はチートで性格も変わっています。

 

『北郷一刀』その名前は大陸において知らぬ者はいない。その武と智は大陸中に轟いている。

 

現在は、三国統一の立役者である一刀は三国の中心である都に移して統治者として君臨して象徴としてその威光を示していた。

 

そんな一刀を支えるべく各国の王と主要な将は都に屋敷を作り詰めている。

 

一刀は月と詠の補佐をうけながら都の統治につとめていた。

 

 

玉座で一刀は各国の王と主要な将と三国会議を行っていた。会議は見た目麗しい女性達がそれぞれの意見を交換していた。一刀はその様子を見ていた。

 

朱里「……以上であります。ご主人様何か意見はありますか?」

 

一刀「ん……別にないよ」

 

華琳「一刀…あなたちゃんと聞いてた?」

 

一刀「一応」

 

一刀のやる気のない答えを聞き華琳はため息をつく。

 

一刀「じゃあ会議はこれで終わりね~……解散」

 

そう言って手を叩くと席を立ちさっさとその場所から離れていく一刀。その姿を全員が見送るのであった。

 

一刀「あ~だるい」

そう言って一刀はダラダラと廊下を歩いている。

北郷一刀は普段やる気のない感じではあるがやるときはやる男であることは全員が熟知している。

そんな一刀に全員が好意を寄せている。一刀が治めている都にいるのも名目上は一刀の安全を謳っているが実際には好きな男性の元にいたいという純粋な乙女心であった。そしてもう一つだけ理由がある。

一刀は文武両道であり弱点らしいものはほとんどない。しかし、そんな一刀には唯一と言っていいほどの欠点があった。それは……

 

一刀「あ~……おおっ!!」

一刀の目が急に見開く。一刀の目の前に現れたのは男の兵士達が上半身裸で鍛錬している景色であった。

一刀「ひゅ~いいね~。眼福、眼福」

輝いた瞳で兵士達を見る一刀。

一刀「あっちの兵士もいいな~。でもこっちもなかなか……ああ!!もう我慢できない!!俺も混ざろ~」

一刀はそのまま兵士達と鍛錬を行うのであった。そして、一刀が実に幸せそうに鍛錬している姿を見て女性陣はため息をつくのであった。

 

三国同盟の立役者の北郷一刀は実は女性に興味がないいわゆる○イな人であった。

 

そして、これは女性陣が抱える最大にして最悪な懸案事項である。そんな一刀を更生させることが三国の女性陣が都にいるもう一つの理由である。果たして一刀はまともになるのだろうか……

 

一刀「なあ今日の夜、俺の部屋に……来ないか?」 

……無理かもしれない

 

真・恋姫無双~モーホー伝~始まります(嘘)

 

これはネタですので思いついたことを適当に書きましたのでかなり滅茶苦茶です。なので軽くスルーして下さい。これはふと萌将伝をプレイしていてもしも一刀が女性に興味がなかったらどうなるんだろうと思ったので書きました。ただそれだと恋姫自体が成立しないじゃん!!と思いました。

種馬じゃない一刀なんて一刀じゃないと思います!!

 


 
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