No.149492

詩集IDO (4月の)

モギハさん

4月ごろ、サイトで発表していた詩集の総まとめです。

2010-06-10 17:38:22 投稿 / 全24ページ    総閲覧数:594   閲覧ユーザー数:584

詩集 IDO

2010年4月

 

〔 負けないで 〕

 

身近な、大切な人を

幸せにする方法を考えると

自分を大切にする方法が見つかる。

 

それは幸せになる

最善の方法だと思う。

そういうものだと思う。

 

負けないで欲しい。

 

 

〔 ただ 〕

 

理解しなくていい

わかってほしい。

 

思ったことを

すべて馬鹿にされて

なにをしていいのか

なんにも分からなくなった

 

認めてくれることも

考えてくれることも

要らなかった

 

わかってほしかった

 

〔 与えない贖罪 〕

 

怒り悲しみに固執しなくていい

そんなにたいしたものじゃない

 

思いしらせたいと思うなら

もうあなたは十分思い知っているので

なんにも凍えずに 与えずに ふりほどいて

 

泣いて泣いて 見捨てればいい

 

相手のために 何にも考えなくていい

 

〔 聞きたい 〕

 

なんになりたかったの

 

かみさま えらいひと 物持ち お金持ち

 

なんになりたかったの

 

なにがしたかったの

 

 

〔 reave alone 〕

 

見えているのに 見ていない人も居て

知っているのに 分からない人も居る

 

分かっているのに 知らない人も居て

なのに分かっていると 思い込む人も居る

 

もっているもの すべてが

幸せの 

なんの足しにもならない

 

なんの足しにならないことを

ふと気がつく

 

人は 人と歩めばいい

 

あなたは 人を

自分と同じように 大事に出来るだろうか

 

あなたは 自分を

人と同じように 大事に出来るだろうか

 

 

人と自分で生きられるだろうか

 

 

まやかしごとの多い世界で

分かっているのに 分かっていない人も居る

嫌なことも 悲しいことも

知っていながら 分からない人も居る

 

〔 情 〕

 

ひとりでいると

寂しいのは当たり前でしょう

悲しいのは当たり前でしょう

 

みな 人なのだから

当たり前でしょう

 

寂しさを隠して

悲しさを隠して

なにを癒すの

どんな人になるの

 

みな 人なのだから

 

人の辛さが辛いのも

人の悲しさが悲しいのも

 

人のよろこびが嬉しいのも

 

当たり前でしょう

 

 

〔 親愛なる人へ 〕

 

親愛なる人へ

 

迷ったら思い出して

私たちはみな海を渡っている

櫂ももたず 舟も持たず

渡る以外のすべがない

 

親愛なる人へ

 

苦しんだら思い出して

私たちは みな なんの先もない

なんの導もない

海を渡っている

 

独りだけど 孤独ではない

みな みんな どこかで

この世の海を渡ってる

 

 

〔 心 流儀 〕

 

喜びによろこびを

悲しみに悲しみを

慈しみに慈しみをかえそう

かえそう

 

怒りに怒りを

悲しみに悲しみを

苦しみに苦しみをかえそう

かえそう

 

誰とも知れない 自分を守るなら

ただ人となるなら

何にも屈しない人となるなら

 

人をかえそう

心にかえそう

人となろう

 

 

〔 さびしいヤマ 〕

 

泣きたいのに鳴けない夜は

アホウドリが かあかあカラスの真似をする

それでなくても寂しいのに

あの声聞くとなお寂しい

 

さびしいヤマの頂に雪が降り

私の心も根を閉ざす

悲しい悲しい寂しい寂しい

 

生き返るために火を宿したい

 

だからあなたにこころをあげる

なにもかもの 心をあげる

 

〔 計算ずくのあなた 〕

 

計算ずくのあなた

 

言葉で人をそくばくしたい

計算の行動をねぶみ 予測し 

影響をあたえようとするあなた

 

計算にはほどとおい

言葉ではかりきれない

人の心

 

 

〔 て 〕

 

許せないのがそんなに苦しいわけじゃない

 

ただただ あの人は知らないんだろうな、と思う

ただただ あの人は分かってないんだろうな、と思う

 

私は背骨がみっともない

赤い細い傷ばっかり

 

だけど外からは見えません

 

だからあの人は知らないんだろうな、と思う

だってあの人は分かってないんだ、と思う

 

罪悪感さえもってない人を思い浮かべて

怨んで怨んで嘆いて嘆いて

 

それが辛い

 

許せないのが辛いわけじゃない

許せないのが辛いわけじゃない

 

〔 ときどきの 〕

 

たまに苦しいのは

君が分かっているのか、と思うからです

君のした仕打ちや、そのひどさが

分かっているのだろうか、と思うからです

 

たまに さびさびの悲しさに

ひざを落とすのは

叶わないほど願っているからです

あなたに願っているからです

 

気づいてください

気づいてください

 

 

〔 聞きたくないもの 〕

 

今昔の Iloveyouが鳴り響く

 

誰もみな 心を信じず 自分を信じず

叶いっこないと思っている

 

私に満たされる愛などない と嘯く

 

今昔の 今から昔から流れていた Iloveyouが鳴り響く

ずっとずっと鳴り響いてる

ずっとずっと聞こえないふりをしている

 

人は

不幸をもとめる 自分はそんなものにそぐわないと

みっともない自分を愛し嘯く

 

叶いっこないと笑ってる

 

今から昔から流れ続けている loveyouが

 人になれと 鳴り続けている

 

聞こえないのは耳をふさいで

泣いて居たいからなのだろう

 

 

〔 私はあなたの傍にいる 〕

 

真実を恐れない

自分を恐れない

 

人はあなたを案外見ているし

案外見ていないよ

人はあなたの真実を そのままを

案外知っているし 案外知らないふりをしてるよ

 

君は誰なの どんな姿をしているの

 

人は貴方が自分を偽ることを

案外知っていて、そしてそれを

忌み嫌っている

 

 

〔 do you do 〕

 

あの人は言ったよ 嘘をついた

まっすぐな目で言ったよ 嘘を言ったよ

やりたいことをしている と

自分がよければそれでいい と

色々なこと 言い訳を

とてもまっすぐな目で 自分に嘘を言ったよ

 

 

〔 Doyo? 〕

 

人を押しのけて

栄光とか、人気とか、富や名誉を

手に入れたいあなたは

自分を、過信し続ける

 

今がよければそれでいい、と言う人は

今さえ、よくはないのだろう

 

人よりも優れていると

ずっと思い込んでいるあなたは

思っていないとやりきれない

言葉にしないとやりきれない

空っぽな自信をもって

ひとつも人より優れてない、と

思っているのだろう

 

今が満足できない貴方は

人がもっているものこそ

自分にふさわしいと

思い込んでる

悲しい人なのだろう

 

 

〔 I tell me. 〕

 

泣けない人は とても弱いんだって

 

悲しめない人は とても弱いんだって

 

ずっと自分を責め続ける

 

 

折れない人は とっても弱いんだって

 

悲しいんだって 何よりさびしいのだって

 

ずっと自分をいじめつづける

 

 

悲しんじゃいけない 泣いちゃいけない

 

そんな言葉を信じ続ける

 

弱くて良いから 立ち直りなさい

 

歩きなさい へこたれて 座り込んでないていいから

 

ずっと強くなりなさい

 

〔 心というのはものより嬉しい 〕

 

思いやりは、優しさと違う

受け取れってくれる人でないなら

しないほうがいい

 

また「おもいやれ」と

押し付けられるものでもない

 

思いやれ、優しくしろと

押し付け 近寄ってくる人は

相手にしないほうがいい

 

 

 

優しさを相手に求める人は

相手はほんとは要らないのだ

 

優しさを自分から押し付ける人は

相手よりも

自分が好きだったり

優しくされたりしたいのだ

 

 

 

 

好きな人

ただ一緒に居ると嬉しい

 

心をくれるなら心をあげよう

心 かよわないなら

どちらも不幸に餓えるばかりだから

まぁ、居ないほうがいいのだろうな

 

 

 

 

相手とおんなじ人ならば

相手の立場にたてるだろう

よろこびは大きく 悲しみはわけあえる

 

 

 

まぁそんな風に思う

 

〔 REI 〕

 

私は今まで

ほんとうに業欲の怠け者だった

 

欠けていると決め付けて

ほしいほしいと思っていた

私がこう動いたら

世間様はこう動いてくれるだろう

欲しいものを、愛や幸せや喜びを

与えてもらえるだろうと

思っていた

 

欲しいとおもうことからはじめ

動いていた

 

今はなくなってしまった

欠けているものなど最初からない

私が産まれてきて

存在するだけでとても嬉しいのです

 

今は、

かえそうかえそうと思うのです

喜びによろこびを、

慈しみに慈しみを

かえそうかえそうと思うのです

 

なかなかまだまだ「進ぜよう」なんて思うので

まだまだ欠けてはいるようです

あいさいはい

あいさいはい

まだまだ未達が嬉しいです

手に入らないことが嬉しいです

明日また手に入れるものがあるとおもうと

嬉しいのです

 

 

〔 しるべ 〕

 

あなたの喜びが

私の喜びであり

 

あなたの悲しみが

私の悲しみだ

 

 

悲しみは許そう

苦しみは流そう

喜びはただ手許におき

ただありがたいと一つ言おう

 

消え果てることを憂い

手に入れたものを信じず

悲しみが生まれるのは

あんまりよくない

 

何も奪わず 何も知らず 何も超えない

 

私の悲しみがあなたの悲しみであり

私のいのちがあなたの命とひとしいことは

代えがたい喜びに違いない

 

〔 誰も助けられない人生 〕

 

手のひらを差し出し 助けてくれという

手のひらを与えて 助けてあげるという

 

どちらかはおぶさり どちらかは担い

それをとても喜ぶ

「お前は私が居ないと駄目だね」

 

出来る人は助けて欲しいとも

助けてあげるとも 言わない

 

ただ手のひらを握り、一緒に居る

ただ

 

てのひらがつながれ 離れ

またつながれる

はなれるか つながるかは

どちらともいえない

 

ただ一瞬だけつながるのを

あんまり怖がらない

そういう人も居る

 

 

〔 想い知る 〕

 

花が咲く 花が咲く 想い道

しるべの 花が咲く

 

いまここに

群青の紫の 今昔の 花が咲く

 

思い知る辺の 花が咲く

 

 

〔 偽善者のならわし 〕

 

誰かのために なにかをしているなら

今すぐやめたほうがいい

 

そんなものは なんにもならない

ほんとうに

 

誰かのために なにかをしたいなら

いますぐやめたほうがいい

ほんとうに なんにもならない

 

優しさは押し付けになり

かえらない言葉に

あなたが嘆くなら 今すぐやめなさい

 

誰かのために なんにもできない

それでもやりたいなら

覚悟を決めればいい

 

君の求める 感謝という名の見返りも

ありがとうという名のことばも

誰も だれも くれないだろう

 

それでもやりたいなら

私は止めない

 

君のために なにかをするなら

私は止めない

存分に

 

 


 
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