No.147811

~真・恋姫✝無双 孫呉の外史2-4

kanadeさん

久しぶりの投稿となりました。長らくお待たせして申し訳なく思います。
次回は今回ほどお待たせしないように頑張る次第であります・・・程々にですけど。
え~それではこれまで通り、感想などお待ちしております。
それではそうぞ

2010-06-04 23:02:48 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:11001   閲覧ユーザー数:8130

孫呉の外史2-4

 

 

 

 汜水関突破の後、虎牢関へと進軍する連合。

 出陣前の一刀の提案もあって、各地へ今回の戦功を宣伝するために間諜も放っている孫呉は後方に宛がわれていた。

 進軍する孫呉の軍には、十文字、諸、賀の旗はない。彼の部隊は他の将たちがまとめているが、彼ら三人はそこにはいない。

 「氷花はどうにかなりそうなんだけどね」

 「無理だな。華佗の話を聞く限り、戦闘を続けられる状態ではない」

 「・・・三人は各々の役目を果たした。今は休ませるのが一番だ」

 三人の内の二人は、孫呉の本陣で休んでいる。一人はそんな二人の傍で看病についている。

 あの戦の中、手傷を負った三人は直後に訪れた形容しがたい畏怖の巨漢が連れてきた医者――華陀の手当てによって大事は免れた。

 氷花は直後に眼を覚ました。

 燕と一刀に関してもほどなく目を覚ますだろうとのことだった。

 

 「さて・・・一緒にいる張遼も戦力にはできんしな」

 「考えようによってはありがたいことよ。まぁありがたいのはウチじゃないけど」

 「戦力の事を言っているのならば、それは的外れな意見だぞ雪蓮」

 あっけらかんと言う雪蓮に、ため息交じりに冥琳はピシャリと言い放つ。

 「張遼さんが降ったとはいえ、残存する兵のほとんどを華雄さん共々、虎牢関に戻っちゃってますから。戦力的には依然差があるままですし・・・籠城戦を決め込まれたら手こずるでしょうねー」

 「それもそうね。・・・とはいえ、袁術ちゃんが無傷で終わるのだけはどうにかしないと・・・後々に差し支えるわ」

 何か策はないかと盟友に視線を向けるがその友は頭を振るだけで何も言わない。策がないという事だろう。

 穏も同じようで。

 「袁術さんは一番後方にいますからね。手傷を負わせる方法がありませんよ」

 むぅ、と三人が唸っていると香蓮が不適に笑った。

 

 

 虎牢関を眺める瞳が呆れに染まる目の前に広がる光景は呆れるぐらいに茶番だった。

 「秋蘭・・・あの馬鹿をどうにかする方法はないものかしら」

 「不可能かと」

 「まったくあれでは邪魔でしかない。もう少し策というものはないものか」

 その瞬間彼女以外の三人の時が一瞬停止した。

 「アンタにそれを言われるなんて、少しだけ袁紹に同情するわね」

 「ふふ・・・それにしても張遼が呉に降るなんてね。狙っていただけに惜しいわ。秋蘭・・・華雄をモノに出来ないかしら?」

 「呂布に関してはともかく、華雄に関しましては断言しかねます。決して不可能とは言いませんが、可能とも・・・。なにより、猛将と謳われた彼女が因縁のある孫呉と相対したにもかかわらず、あれほど潔く撤退した事が気にかかります」

 そう言った夏侯淵の意見に曹操は確かにと頷いた。自身の臣である彼女と同じことを考えていたようだ。

 「あの手の輩は戦略的撤退なんて真似が出来るはずがない。なのに華雄は退いた・・・確かに気がかりね。あらかじめ決めていたとでもいうのかしら?・・・駄目ね、結論を得るには情報がなさすぎるわ」

 そう言って頭を振る。今取り組むべきはその真意ではなく目の前の現状に他ならない。

 それをどうしたものかと思考を巡らせていると。

 

 ――「華琳様、孫策らが前進しています」

 夏侯淵のその言葉に、曹操はその意図をすぐに察し行動に移した。

 

 同じ頃、劉備の陣営では。

 「露骨だな。袁紹は余程我らが手柄を上げた事が気に入らぬと見える」

 「星さん。これは兵の被害を減らせたと考えるべきです」

 「うむ、それくらいは承知しているとも。だがな、朱里よ・・・あからさまに不安が顔に出ているぞ。諸葛瑾殿が心配か?」

 趙雲がそう言うと諸葛亮は表情を詰まらせた。これはまさに肯定の意に他ならないと判断した趙雲は、そっと彼女の肩に手を置く。

 「なに、大事には至っておらぬと孫策殿も言っていたではないか。であれば、それを信じるしかなかろう」

 同盟を結んだとはいえ、諸葛亮と氷花は他国の将である。特に理由もなく、ただ妹だからという理由だけで干渉する事はできない。

 「はい・・・そうですね」

 「あの、朱里ちゃん・・・孫策さん達が前進してるって」

 「!」

 「なに?雛里、それは本当か」

 鳳統は趙雲の問いを首肯する。諸葛亮は顎に手を充て雪蓮達の意図を考えてすぐに結論を導き出す。

 そして、その意図が真であった時に備え各々に指示を与える。

 仲間が集い、何が始まるのかと彼女に問いかけ、諸葛亮は真剣な表情でこう答えた。

 

 ――「私の推測が正しければ、まもなく乱戦になります」

 

 

 その頃の虎牢関。

 「そう・・・霞は孫策たちに降ったのね」

 「ああ。なに、ヤツの身の安全なら心配は不要だろう」

 虎牢関の城壁で会話する二人と、賈駆と華雄、そしてじっと戦況を見届けている呂布と陳宮は、今も単調な攻撃を続ける袁紹軍に半ばあきれながら籠城戦を決め込んでいた。

 「そうね。それにしても、霞はともかくアンタが撤退するなんて正直思ってなかったわ」

 「そうか。実は私自身も驚いている・・・ふふっ」

 『!!』

 華雄がそっとほほ笑んだ瞬間、賈駆と陳宮はまるでこの世在らざるものを見たかのように驚愕に染まった。

 「華雄・・・笑った」

 呂布がそう言って初めて自分が笑った事に気付いた華雄は、咳払いをしてその場を取り繕った。

しかし、その程度でその場の空気が変わる筈もなく、賈駆と陳宮は未だにヒソヒソとなにやら小言で話し合っている。まず間違いなくロクでもない内容に違いないと判断できたが、華雄は二人の会話について特に追及はしなかった。

 (北郷・・・か。周泰の言った通り強い男だったな。無事だと良いが)

 ヒソヒソ話を続ける二人を余所に、華雄は決着をつける事の出来なかった汜水関での戦に思いを馳せ、そして願った。

 

 ――決着のつかなかったあの戦の続きを。

 

 汜水関――。

 一刀と華雄が決着をつけようと、互いに氣を高めたその時。

 「はい・・・これで決着だ」

 一刀の体を貫いた刃が引き抜かれ、突き飛ばされる。ふらつきながら一刀はそのまま倒れこんだ。

 華雄も、一刀の背を見守っていた祭も、突然の出来事に声が出ず呆然としていた。

 「さて、止めといこうか・・・・!!ちぃッ!!」

 ――ズガァァン!!

 仮面の男が立っていた場所には華雄の戦斧が叩きつけられている。飛びずさった男に追い打ちを掛けるように祭の矢が襲いかかった。

 「っと!」

 空中でかわせない男は、自身を襲う矢を切り払う。

 「これは・・・流石に拙いな。華雄に黄蓋を一度に相手にするには俺じゃ力不足もいいとこだ・・・」

 視線の先には修羅が二人。

 かと思ったが、更に感じる別の気配に舌打ちをしてしまう。

 (この気配・・・〝俺を視ている〟のか?この状況で〝肯定者〟が加わると俺が殺されかねない・・・それは御免だな。俺は死ぬわけにはいかない)

 しかないかと内心で溜息を吐く。

 自分には目的がある。それを成し遂げるまでは決して死ぬことはできないのだ。

 好機と判断したからこそ行動を起こした。

 だが、深追いをすれば待っているのは身の破滅に他ならない。

 「機会は今回が最後というわけじゃない・・・いずれまた」

 退く――それが現状で自分の目的を果たす上でもっとも理に適った選択だ。

 そこまで結論付けて男はその場から消え去った。

 

 「北郷!しっかりしろ!!」

 華雄は倒れた一刀に駆け寄り、うつ伏せになっている体を仰向けにする。

 一刀の呼吸はか細く、刺し貫かれた傷も致命傷ではないとはいえ深手であることにはかわりなく、一刻も処置を施さなければ手遅れになりかねない状態だった。

 「ごめん・・・ね。折角、声を掛けてくれたのに・・・」

 「喋るな。今すぐ貴様の陣営に戻り手当てを受けろ。貴様との決着はまだ付いていないのだからな・・・死ぬ事など私が許さん」

 敵将の心配をしているのは同じく敵将。いつしか戦場でぶつかっていた両軍はその手を止めていた。

 祭は、その光景を少しだけ距離を置いて見ていたが、彼女の表情は沈痛だった。

 彼女の眼で見た一刀はもう助からないだろうと踏んでいたからだ。

 しかし――。

 

 「なんじゃ・・・これは竪琴の音?」

 戦場にはまったく似つかわしくない竪琴の調が耳に届く。

 その刹那――世界は停まった。

 

 

 全てが静止した白黒の世界の中を、彼女は歩いていた。

 その歩む先には、一人か細い呼吸を繰る返す一刀と静止した華雄がいる。

 「本来であれば、このような干渉は私の主義に反します・・・ですが、今回だけは特別です」

 左手で竪琴を抱えている女性――管路は、一刀の前にしゃがみこみ、そっと右手を一刀に翳した。

 「・・・あなた・・・は?」

 「今はお眠りなさい。程なく医者がきます・・・私の事はいずれまた」

 背をむける管路。一刀は何かを訊ねようとしたが急に襲ってくる睡魔に、抗う事が出来ずにそのまま居眠った。

 

 ――声が、聞こえる。

 初めて聞く――だけど、どこかで聞いた事がある。そう思える不思議な感覚。

 (ここは・・・どこだろう)

 何度見渡しても、そこは知らない景色だった。

 そしてとりあえず動こうと思ったのだが、体はピクリとも動いてはくれない。

 (やっぱり、何度試しても動かない。どうしよう・・・・・・!)

 途方に暮れながら空を見上げると、そこには綺麗な満月が浮かんでいた。

 あまりの美しさに、言葉が出てこない。

 (だけど・・・どうしてだろう。こんなに綺麗なのに・・・・凄く、哀しくて寂しい)

 その美しさとは裏腹に今心に湧いてくるのは、最早感動ではなく悲哀の感情だ。

 ふと視線を下ろしてみると、そこには一人の少女がいた。

 少女は、瞳から涙をこぼしている。

 その少女から伝わってくるのは――痛み。

 大切な物を失くした時に生まれる喪失感だ

 

 ――「ばかっ・・・ばかぁ・・・・・・ホントに消えるなんて・・・・・・なんで私の傍にいてくれないの・・・っ!」

 

 泣きじゃくる少女に声を掛けようと思ったが、体は動いてくれないし声を出てくれない。ただ見ている事しかできないのが悔しくて仕方なかった。

 

 ――「ずっと傍にいるって言ったじゃない」

 

 そう言って少女は心にある痛みをどうにかしたくて。でもどうしようもなくて、ただ声を上げて泣き続けた。

 (ああ、消えたのが誰かは知らないけれど・・・この子はそいつの事が本当に好きだったんだ・・・。だけど、この子・・・どこかで見た事がある気が・・・)

 記憶を辿りその後ろ姿が誰かを探し出す。

 (・・・駄目だ・・・わからない)

 瞬間――辺り一面が真っ暗になった。

 足元が無くなり、一気に闇の中へと落ちて行く。

 (君・・・は)

 やがて、意識さえもが深い闇の中に沈んでいった。

 

 

 「ここ、は・・・・痛ぅ」

 体を起こそうとして腹のあたりから来る痛みで起き上がれない。とりあえず首だけを動かしてみると目を点にする氷花と燕の姿があった。

 もう一人、知らない顔がいたがそちらは何やら感心するような驚くようなそんな表情をしていた。

 一刀が首を傾げると、ああと手を叩いて名乗る。

 「ウチ、張遼や。張文遠、よろしゅうな」

 今度は氷花たちに変わって一刀の眼が点になったが、張遼がここにいる事と氷花がいる事から察して、安心した。

 ――ああ、彼女は無事やり遂げてくれたんだ、と。

 しかし、それに対して燕の表情は暗く今にも泣き出しそうな顔をしている。

 「ごめ、ん・・・なさい・・・つば、め・・・負けちゃった。かず、とを・・・殺すところだっ、た」

 ぽつ、ぽつと嗚咽を漏らしながら燕は声を紡いでいく。

 事情が呑み込めない一刀はただただ首を傾げるばかりである。そうして狼狽している一刀に、燕の肩に沿って手を置いた氷花が代わりに応えた。

 「一様を刺したという仮面の男を最初に発見したのは燕ちゃんだったそうです。私は当事者ではないですから知らないのですが、その者はとても禍々しかったそうです。燕ちゃんはそんな賊にたった一人で立ち向かい・・・」

 そこまで聞けば幾らなんでも察しはつく。

 ――負けたのだ。

 そして、更に聞けばその仮面の男は自身の目的が自分の命であるという事を溢したらしく、燕はそれを懸命に阻止したという。

 だが、殆ど一方的にやられそのまま意識を刈り取られたそうだ。

 そこまで聞いて、一刀は痛む体を意地で起こして燕をそっと抱きしめた。

 「燕は俺を殺してなんかないよ。むしろその逆、燕がこんなに傷だらけになるまで頑張ってくれたから・・・きっと俺は死ななかったんだ」

 祭と華雄のおかげでもあったのだが、何故か一刀は自分が生き残れたのはこんなに傷だらけになってまで俺の事を守ろうとしてくれたこの少女のお陰なのだと確信を以って彼女に感謝の言葉を贈った。

 「で、も・・・つばめ」

 「俺はここにいるよ?それじゃ駄目か?」

 一刀の胸の中で燕はふるふると首を振った。

 「だったらさ、笑ってくれないか?俺は笑ってる燕の顔が一番好きだから」

 こくりと小さく頷いて。少しぎこちなく、燕は笑顔を作った。

 

 そのやり取りを張遼は横槍をいれずに見守っていた。

 (ふぅん・・・これはホンマに恋の見立て通りみたいやな。ええ男や・・・しっかし)

 「なぁ・・・黄蓋から聞いたんやけど、華雄とええ勝負したんやって?」

 「どうかな・・・とにかく必死だったからなぁ」

 「謙遜せんでもええって。正直、あの猪がおとなしゅう退いてくれたってだけで吃驚してんねんで。アレは諦めが悪いから、ケリ着けるんに拘るやろう思っとったんやけど・・・すんなり退いた。それはつまりある程度満足したっちゅうこっちゃ、誇ってええで。あの阿呆を満足させれる相手なんて身内以外じゃ久しぶりの事やからな」

 二人に介抱されながら一刀はそうなんだと聞き返す。

 張遼はそうだと返し、何かを思い出したようでそれを一刀に訊ねてきた。

 「なぁ・・・ええっと」

 「一刀でいいよ」

 「ん、せやったらウチの事は霞でええよ」

 「え、だけど」

 「かまへん。あんな手紙よこす奴やから、よっぽどの馬鹿やと思うとったんやけど、自分ええ男やん。明命ちゃんの言うとりやった」

 「明命の真名・・・どうして」

 一刀の問いかけに霞は一刀が原因だと返した。

 何故自分が原因なのかとほんの少し頭を捻り、そして思い至る。

 「ひょっとして・・・あの手紙?」

 「正解や。手紙の内容がウチらを馬鹿にしてへんって証明するためにあの子はウチ達に真名を預けたっちゅうワケやな。ま、あの内容じゃしゃあないわな」

 書いた当人である一刀は何も言い返せなかった。そんな風に一刀が言い淀んでいると、手紙の件を詳しく知らない氷花は霞にその事を訊ねる。

 「あの、張遼殿」

 「霞でええって。瑾ちゃんとはとことん戦りおうたんやし、な?あ、そっちの子も霞で構へんよ」

 「ん・・・しあ、つばめのことは・・・・つばめで、いい・・・よ」

 「では私も真名を御預けしましょう。・・・私の真名は氷花と申します。で、霞さん・・・一様の手紙には一体何と書かれていたのですか?」

 

 ――霞の口から手紙の内容を聞いた二人は、ほんの少し冷ややかな目で一刀を見るのだった。

 

 

 大陸のどこかの森にある久しく人の手が入っていないであろう山小屋。

 「・・・あの視線、一体誰だ・・・貂蝉や卑弥呼のような鬱陶しさはなかったけど、あの二人を凌ぐ力を感じた」

 考えても答えは出なかった。自分が遭遇した事のない未知の存在――その事に自然と苛立ちを覚え親指の爪を噛む。

 男の傍には、仮面が一つ置かれている。

 「今までこんな事はなかったのに・・・どうして」

 あの時感じたあの気配が忌々しくて仕方がなかった。アレさえなければ。自分は目的を達成し、ともすればかつて自分がいた場所へと帰れたかもしれなかったというのに。

 「基点を殺してそして俺は・・・」

 再び仮面を身につけ男は歩きだした。

 

 ――「帰るんだ・・・俺がいた場所に」

 

 ――呟く声に力はなかった。

 

 

~あとがき~

 

 久しぶりの投稿となりました。

 本当にすいません・・・完全に煮詰まっていたのです。

 何度かいても納得がいかず修正を繰り返し、ようやく今回の投稿と相成りました。

 待っていて下さった皆様には本当に申し訳なく思います。

 さて、そんなこんなで孫呉の外史2-4をお送りさせていただいたわけですが。如何だったでしょう?

 今回のお話でもうほとんど仮面の男についてばれてしまったと思いますが、話の中で素顔が晒されるまで詳しい事は秘密とさせていただきます・・・意味はないとも思うのですが。

 速攻で虎牢関まで――とも思ったのですが、一刀のことや氷花に負けた霞のこと。仮面の男に敗北した燕のこと、他陣営の事(麗羽や美羽といった袁家とその関係者は出ていませんが)についてを話しにしてみようと思い今回の話をお届けした次第です。

 次回は、虎牢関戦を予定しております。

 次はもう少し早く投稿できるように頑張ります

 なので、これからも応援をよろしくお願いします。

 

 それでは次のお話でまた――。

 kanadeでした。

 


 
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