No.146010

飛天の御使い ~鳥~

eni_meelさん

恋姫†無双の二次創作です。
一応無印のBad end後という設定です。
拙く酷い文章ですが、面白いと思っていただければ
幸いです。

2010-05-28 03:20:20 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:8806   閲覧ユーザー数:7272

 

はじめに

 

この作品の一刀はチート性能です。

 

キャラ崩壊、セリフ崩壊の部分があることも

 

あるとは思いますが、ご了承ください。

 

 

その影には見覚えがあった。しかし、何故ここにいるのか理解できなかった。そうこう思案しながら、気がつくと目の前にまで迫っていた。忘れもしない野太い声を発して。

 

「あ~らぁん、ご主人様。お久しぶぅりねぇん。」

 

そこには前と変わらぬ姿の漢女が腰をくねらせながら立っていた。

 

「貂蝉・・・・。」

 

そう呟いた一刀の目には驚きや戸惑いといったものは無くただただ貂蝉に向けられたただならぬ殺気で満ちていた。

 

「いやだわ、久しぶりに会ったっていうのにそんな怖い瞳しちゃイヤン。

 

                      でもそんなご主人様ってば、ス・テ・キ。」

 

そう言ってクネクネ身体をくねらす姿は気持ち悪さを通り越して嫌悪感しか抱かない。そんな貂蝉の姿など気にしないように問う。

 

「なんで貴様がここにいる?今更俺に何のようだ?」

 

そう言い放つ一刀の視線には未だ殺気が篭ったままだ。貂蝉は困ったように苦笑いを浮かべながらも

 

「実はね、ご主人様にお願いしたいことがあるの。それもあの『世界』のことで。」

 

その言葉を聞いた途端、一刀の表情は変わる。

 

貂蝉のいう「あの世界」というのは10年前、自らの無力さ故に救えなかった世界に違いない。愛紗や鈴々、朱里や他の仲間たちと過ごした自分にとってかけがえの無い世界。しかし、あの世界は終端を迎えて消滅してしまったんじゃなかったのか・・・。

 

「あの世界はなくなってしまったんじゃないのか?、まだ存在しているのか?どうなんだ、貂蝉!」

 

ブンブンと貂蝉の肩を掴んだまま激しく揺さぶるように問いただす。

 

「ご主人様、落ち着いて聞いて。あの外史は確かに終端を迎えたの。でも新たな外史として生まれ変わったの。あの時いた愛紗ちゃん達もその世界で生まれ変わって存在しているわ。」

 

その言葉を聞いて、涙が出るほど嬉しかった。みんなが無事でいてくれたことだけがなによりだった。

 

「まぁ、ただ前の外史の記憶は持ち合わせていないけどね。役者自体はおなじなのよん。でもね」

 

そういうと貂蝉の目は真剣なものへと変わる。

 

「実はその外史にご主人様も生まれ変わって存在しちゃってるのよん。」

 

へっ?

 

思わず情けない声を出してしまった。

 

「何故こういうことになったのかは分からないのだけれど、この事で新しい外史には天の御使いが戦乱を治めるという事態が起きなくなっちゃうのよ。そのことによってこれから進むべき方向が変わってしまうことになりかねないの。」

「で、俺にどうしろと?」

 

困惑気味の思考を外に置きつつ貂蝉に問い直す。

 

「ご主人様にその外史にいる『北郷一刀』を天下泰平に導いて欲しいの。ただ、一つの外史に『北郷一刀』が二人いることになると色々と不味いことになるから、ご主人様は表立って行動しないで欲しいのよん。」

 

無理難題を言ってくれるものだ。そもそもその外史の『北郷一刀』はその世界の住人であって天の御使いでもなんでもないわけで。その時点で矛盾してそうな感じなのだが・・・・。まぁ、ようするに北郷一刀による天下泰平が重要なわけだな、きっと。

 

「わかった、引き受けよう。それで俺はどうすればいい?」

 

そういうと貂蝉は満面の笑みで答える。

 

「じゃぁ、この銅鏡を覗き込んでもらえる?この銅鏡が向こうの世界へ連れて行ってくれると思うから。あとコレを渡しておくわん。」

 

そういって貂蝉は一振りの刀を手渡す。ずっしりとした重みが真剣であることを物語る。

 

「これから向かうのは戦乱の時代。ご主人様も武芸は磨いているみたいだから護身用の刀ね。」

 

その言葉が何を意味するのか、一刀は理解してしまった。前の世界では、人が死ぬ光景を見てはいたが人を殺めたことはなかった。しかし、これから行こうとする世界はそんな綺麗ごとでは済まされない戦乱の世。自分の身は自分で守り、殺らなければ殺られる過酷な世界。そんな覚悟を必要としているのだ。その事に臆する気持ちが出始めた時、祖父に言われたことを思い出す。

 

「剣は凶器、剣術は殺人術。どんな綺麗ごとを言ってもそれが現実。お前が命に代えても守ろうとするならば剣を振るうことをためらうな。例えそれで人を殺める事になったとしても。迷いの剣は自分だけでなく守ろうとする者も殺してしまう。迷いは死だと心得よ。」

 

そう、自分が学んできたのはまぎれもなく人を殺める剣。もはや綺麗ごとでは済まないのだ。その覚悟を決め、貂蝉の持っている銅鏡に手を伸ばす。愛しい者たちのいる世界へ向かうために。

 

 

 

あとがき

 

相変わらず拙い上に何言ってるのか分からない酷い文章です。

 

読んでくれる人が少しでも面白いと感じてくれればそれだけで十分です。

 

サクサク投稿できるように頑張ります。

 

 

 

 


 
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