No.144336

真・恋姫無双【転生譚】桃の香りと共に… 2

たこやんさん

 えっと…続きです!期待してくれる人がいるのでがんばります!
お気に入り30人超えてました!凄くびっくりしています。
これは夢なのだろうか…?なんて思ったり!これからもよろしくお願いします!

2010-05-20 18:51:25 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:8870   閲覧ユーザー数:6813

 

 

 はい!いきなりだけど、はじめます!

待っててくれた方も、そうでない方もよろしくお願いします!

 

 

 

 なんだ…?

体が動かない…?

どうしたんだ俺は…。

あぁ、そうか気絶してる内に盗賊に追いつかれたのか?でも…暖かい…

 

ビクッ

「あ、う、うう……はぁっはぁっ」

「……おきた?」

側に居た女の子がきょとんと首を傾げながら聞いてくる…。

そうか…この子のおかげで体が動かなかったのか…。

「ありがとう。助けてくれたんだね」

痛んだ体で礼をする。

「…ちがう…助けるって言ったのはこの子…」

胸に抱いていた小さな犬を差し出す。

「ワンワンッ」

尻尾を千切れんばかりに振っている。

「でも、飼い主は君だろ?だから君にもありがとうだよ」

ニコっと誰もが見ほれるような笑顔を見せる。

カァァァァっと真っ赤になる女の子。

「…別にいい」

「はは…そっか。そう言えば名前を名乗ってなかったね。助けてもらったのに名前も教えない所だったよ」

佇まいを直し女の子に向き直る。

「姓は劉、名は覇、字は空燕、真名は一刀です」

きょとんとしていた女の子も名乗りを上げる。キチッとしようとして犬をどける…。

え…?なんでこの子は服を着てないの!?

「待って待って!急いで何かを着よう!ね!お願い!」

女の子は自分の格好を見ながら首を傾げている。まるで、なんで?と言いたそうに。

「…お前を暖めてた」

「うん!それは本当にありがとう!でも服を着よう!俺も目が覚めたし裸で居ると風邪引いちゃうし!」

少し考えてから…

「…解った」

ふぅ…はちゃめちゃな子だなぁ…お、着替え終わったかな?

向き直ると白と黒の動きやすそうな服を着ていた。(イメージとしては恋の真の方の衣装の上は短く、下は長くって感じです)

「改めて、名前を教えてください」

ぺこっと頭を下げる一刀。

「…名前呂布、字奉先……真名は…」

「あー、いいよ。言わなくて大丈夫だよ」

またまたニコっと微笑む一刀。内心では(呂布!?この子が三国最強!?いやいやいやどんだけだよ!)なんて考えていた。

「……でも」

心配そうにこちらをみる呂布。

「だってさ、俺が君に真名を教えるのは命を救ってもらったから。俺が教えたからって君が教える必要なんてないよ」

 ニコニコと微笑む一刀をみていた呂布は…

「……恋でいい」

「いや、だかr」

「…恋」

「いy」

「恋」

「…うん!ありがとう。恋の真名は預からせてもらうよ」

そこで話は終わりと言いたげに恋は立ち上がって外に出て行く。気になったことを聞いてみることにした。

「えっと…ここってどこら辺なの?」

「…わからない」

「そっか…」

悲しそうな顔をしながら恋は空を眺めていた。

「もう、帰っちゃうの?」

恋がこちらを見ながらきょとんとしている。

「いや、少し寂しかったから話し相手になってくれないかなって思ってさ」

「……ここ。恋の家」

「…え?ここってこの洞窟が?」

「…うん」

どうやら本当の事の様だ…。なんで一人でここに暮らしているのだろう…。

「なんで…」そう聞こうと思ったが、それは恋の悲しい顔を見てしまったのでやめにした。

「そっか…一人暮らしか…大変だなぁ…ご飯とかどうするの?」

「………森に入って取ってくる」

思い出したように森へと消えていく恋。

 

一人になった瞬間自分の心に重い、とても重い何かが乗っかってくる…。

「俺は…賊とはいえ…人を切ったのか……うっ…うえぇぇぇぇぇぇぇ」

初めての重圧に押しつぶされそうになる…。

「はぁ…はぁ…はぁ…ヤメロ!ヤメロォォォォォ!」

ペロペロ

「…え?」

足元には子犬がいた。首にスカーフを巻いた子犬が必死に俺の足を舐めていた。

「お前は俺を励ましてくれているのかい?」

 

ペロペロ

 

ペロペロ

 

「ありがとな…うん。少しだけ元気でたよ」

笑いながら頭を撫でてやる。気持ちよさそうに目を細めている。はは。なんでもないのに凄く救われたな。

「恋にも、君にも大きな借りが出来たね」

そう言って一刀は嬉しそうに犬を撫で回した。

 

「そう言えば腹へったなぁ…女の子だし取って来るのはキノコとか山菜かな?」

そう思っていた時期が私にもありました…。

恋が帰ってくると、直ぐに火の準備を始めている。山菜でも焼くのかと外に出て見ると、自分たちよりも多きい猪が横たわっていた…。

「え…?なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「……一刀うるさい」

耳を押さえながら恋が非難してくる。

「え?いや、だって…普通に山菜かなぁ?って思ってたのにこれにはびっくりしました…はい」

「………恋は普通じゃない」

「…え?」

「……恋は普通じゃないから捨てられた」

この子は違うんだ。無表情な子だなぁって思ってたけど違うんだ。きっと…笑い方を知らないんだ。

「…一刀も恋は怖い?」

心配そうな顔で聞いてくるので言ってやった。

「全然!こっちとしてはかわいいって思うよ」

ニコニコと笑顔を絶やさずそう言ってくれる一刀。

それが本心だとわかった瞬間、恋は涙を流していた。

「……あれ?なんで?止まらない?」

「恋、おいで」

そう言ってギュっと恋の小さな体を抱きしめてあげる。

「なぁ、恋。俺さ…家を盗賊に襲われてさ…父さんが死んじゃってさ…うっく、ひっく、ここが、えぐ、何処かもわからないんだ…グス、しばらく、さ、一緒に居てもいいかな?」

それだけ言うと恋は服の裾を握り返してくれた。これから恋との生活が始まった。

 

月日は流れ…。一刀も13歳になっていた。あれから恋とはずっと一緒にいる。

新しい妹が出来たみたいでちょっとうれしかったりもする。一緒に狩りをしたり山を走り回ったり、釣りをしたり…とにかく恋とすごした。正直、側に恋が居てくれたのが俺には救いだった。夜になると父さんや母さん…桃香が出てくる。殺してしまった人たちも出てきて寝れなかった日もあった。そんな時は決まって恋が俺を抱きしめて…

「……泣いてもいい」

そう言ってくれる。俺は恋になにも返せちゃいない気がする…。でも恋にそれを言うと怒るのだ。「……自分も一刀が側に居るから寂しくない」

顔を真っ赤にしながらそう言ってくれるのがたまらなく嬉しかった。

恋とは武でも、いい相棒だと言えた。たまに棒切れを握って何時間も打ち合ったりもした。正直恋は強すぎだと思った。そんな恋も

「…一刀も十分強い」

と、言ってくれる。三国最強になる恋にそう言われると自信もついた。

そして、最近思う事がある。このまま恋とのんびり過ごすのもいいと思った。でも俺はやらなければいけないことがある。

そしてある夜…

「なぁ恋…」

火を囲みながら今日川で釣ってきた魚を焼いている。パチパチと小気味いい音を立てながら火は燃える。

「…ん?」

魚に目が釘付けな恋。

「俺、さ。そろそろ行こうと思うんだ。俺にはやっぱりやらなきゃいけない事があるんだ…」

顔が上がる…

「……………」

無言でこちらを見つめる恋。

「……恋の事、嫌いになった?」

目をウルウルさせながら上目使い…ぐはぁ!

クリティカルヒット!効果は抜群だ!違う違う!

「き、嫌いになるわけないよ。ただ生きているなら母さんも妹も探したいんだ」

「……ん。わかってる……」

しゅん、としてしまう恋。この事だけは恋には言ってあった。俺はいずれ出て行く、と。

「恋には、さ。迷惑掛けっぱなしだったけど、凄く楽しかった。ありがとう」

「……ありがとうは恋の方……ずっと一人だった。一刀と一緒にいると恋のここが暖かくなる」

そう言って自分の胸の辺りを押さえる恋。

「それにさ…これでもう一生逢えない訳じゃないだろ?」

「…うん!」

この子には悲しい顔なんて似合わない。そう心から思える笑顔だった。

 

その夜

 

「…一刀?」

「…ん?どうしたんだい?」

何かを考えてから恋が話はじめる。

「…一緒に寝てもいい?」

「ああ。おいで恋」

ごそごそとこちらにくる恋。顔がトマトみたいに真っ赤だったのは言わないほうがいいな。

「…いつか…絶対に会いに行く…」

「だめ…」

ビクンと恋の体が震える。拒絶されたのかと思って…。

「俺が、会いに来るんだ。絶対に!だから、ね?その時はまた一緒に遊ぼうね?」

「…うん…うん…」

泣きながら恋は眠った。これから色々な事が起こるはずだ。早く…桃香が飛び立っちまう前に会えなければ厳しいな。

色々な事を考えながら、恋を抱きしめながら。一刀は眠りに付いた。

 

翌朝

 

「…ん?」

「おはよう。恋」

恋の顔が真っ赤になる。

「…いつからみてた?」

「さっきからだよ?凄くかわいかった」

ニコニコスマイルでこれである。恋の顔は耳まで赤い。ちょっといじめすぎたかな?と思っていると…。

「…ん…チュッ」

「…え…?」

口付けをされた。

「……また会えるようにおまじない」

満足そうな顔でそう言う恋。今度は俺が真っ赤になる番だった…。てか、このおまじないって流行ってんのかよ!そう思わずにはいられない一刀君でした。

 

とある村で…

 

「おかぁさ~ん」

ぶんぶんと手を振りながら母親に近づく娘。

「おかえりなさい」

「うん!ただいま!私塾での勉強って難しいよ~」

目を線にしてだばだばと涙を流す娘。

「あらあら、やりがいがあっていいじゃない」

「あ、でもねでもね!白蓮ちゃんって言う、すっごい人とお友達になったんだよ!」

「よかったわね」

にこにこと娘と母親の会話は続く。この村にたどり着いたときは二人とも笑わなかった。

母はこれでは駄目だと思い、無理してでも笑うようになった。そんな母を見ていた娘は辛かった。だから自分も笑おうと決めた。どんな事があっても自分は笑顔でいようと…。

「今回はいつまでいれるの?」

「うん。2~3日かな?商人さん達がそれくらいに戻るって言ってたから」

「あらそうなの?じゃぁ今日はご馳走を作らなきゃね」

「やった~」

二人の会話は終始笑顔で行われる。一度でも悲しい顔をすれば笑顔になれないのを知っているから…。

 

 旅立ち

 

「じゃぁ、行くね。恋!」

「………うん…」

「ばいばいって言わないからね?こういう時は【またね!】って言うんだ!」

「…うん…また、ね」

涙を流しながらの別れ。

「絶対に会いに行くよ。それまでこれを持っていてよ」

その手には綺麗な赤い石の付いたネックレスが握られていた。

「…これは?」

「恋の為に作ったんだ。赤い髪の恋にぴったりの石を見つけて紐で通しただけだけどさ…もらってくれるかな?」

「…うん!」

恋の首に巻いてあげる。

「うん。やっぱり良く似合ってるよ」

やっぱり恋は笑顔がいいね。うん。

「よっし!俺は行くよ恋!」

「…うん!またね!」

「ああ!またね!」

手を振る。恋も俺が見えなくなるまで手を振っていてくれた。

「よし!恋にいっぱい元気もらったし、がんばって母さんと桃香を探そう!」

 

 

 次は誰に出会うのか?はたまた母と妹をあっさりみつけるのか?それはまだ誰にもわからない…。

どうもー。たこやんです!

今回は…ずっと!恋の!ターン!なんか予想以上に仲良くなってしもうた…。まぁ…全然おk!

なんか、早足で時が過ぎていくきがす…。文才がなさですね過ぎるためですね…。これからうまく文章が書けるようにがんばりますのでよろしくお願いします。

こっちは話のストックがちょっとしかないのでもう少ししたら止まるかもです…。

でも、完結はさせます!がんばります!

 

そして!いい題名が思い浮かびません!なにかこれがいいんじゃない?的なのあれば教えてください!へぼ作者でごめんなさい!

では、今日はこのへんで!また会う日まで!

 

次回は休みがちょっと遠いので一週間ぎりぎりになるかすぎるかもです…申し訳ないです!

であノシシ~


 
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