No.140925

異世界冒険譚 魔法少女リリカルなのは月 16話

RYOさん

交通事故によって死んでしまった主人公。しかし、それは神の弟子が起こした事故だった!?主人公はなぜか神に謝られ、たくさんの世界へ冒険する。

2010-05-05 05:03:20 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:3939   閲覧ユーザー数:3511

フェイトのためプレシアは死を選ぶ

ふざけるなよプレシア

フェイトのためにあんたには生きてもらわなきゃならないんだ!

 

魔法少女リリカルなのは月……はじまります

 

 

yukito side

 

……プレシアの意思は硬そうだ。俺の説得ではてこでも動かないだろう。……だけどな。

 

「そうか・・・・残念だ。」

 

笑わせるな。

 

「もういいわ。早く殺しなさい。」

 

あんたが犯罪者だというなら、その現実をぶち殺す!

 

「・・・・・・・・高科雪人が命じる。・・・我がここを去るまで我に従え。」

 

「な!?・・・・・・・はい。」

 

(ユエ!?何なのこれは!?あなたは一体私に何を!?)

 

(ほう。まさか自我が残っているとはな・・・。まあ良い)

 

まさかギアスをかけても意識が残っているなんてね。コードギアス見たこと無いけどこれはおかしいのか?

 

俺はプレシアを無視して命令を下す。

 

「では、お前は私が次元震を引き起こせばアルハザードにたどり着けると言ったことにしろ。そして

そのことで私に騙されたという演技をしろ。」

 

「・・・・・はい。」

 

「結界を解く。解けたら演技を始めろ。」

 

(やめなさい!ユエ!)

 

プレシアの言葉を無視して俺は結界を解く。

 

side out

 

 

Asura side

 

プレシア・テスタロッサと念話していたが急にそれが途絶え、ジュエルシードの魔力を感じなくなる。

 

「いったい何が起こっているの?エイミィ!状況は!?」

 

「プレシア・テスタロッサがいる部屋の周囲に正体不明の強力な結界が張られています。その強度AAA+!」

 

「なんですって!?」

 

プレシアが張った!?いいえ、そんなことをするメリットは!?

 

「あ!艦長!映像回復します!」

 

映像が回復する。

 

『うふふ……来たわねユエ……。』

 

『クク……プレシア。久方ぶりだ。』

 

そこには今回の事件の犯人とある少年が映っていた。

 

side out

 

 

side

 

「くっ!なんて硬い結界だ!」

 

僕は今プレシア・テスタロッサの部屋の前に来ている。だが部屋に入ろうとした寸前で強力な結界が張られ前に進めない。

 

「クロノ君!」

 

「君たち!」

 

どうやら高町なのはとフェイト・テスタロッサ、そしてユーノ・スクライアも僕に追いついたようだ。

 

「すまない。あんな大口を叩いておいてこのざまだ。」

 

「あの、何が起こってるんでしょうか?」

 

「わからない。ただこの結果は僕じゃ破れない。それが現実だ。」

 

ユーノ・スクライアが質問してきたが僕にはそう答えるしかなかった。

 

『クロノ君!』

 

「なんだ!?エイミィ!」

 

『結界が消えるよ!』

 

「なんだって!?」

 

僕の目の前でエイミィが言うとおり結界が消える。……罠か?プレシアは何がしたいんだ!?

 

「……考えていてもしょうがない。結界がなくなった!みんな突入するぞ!」

 

「「「はい!!」」」

 

僕は目の前にある扉を吹き飛ばし中に入る。

 

そこには

 

「うふふ……来たわねユエ……。」

 

「クク……プレシア。久方ぶりだ。」

 

プレシアと一緒にユエがいた。

 

「なっ!?……ユエ!どうして君がここに!」

 

「ユエさん!?」

 

「ユ…エ?どうして?」

 

どうやら高町なのはとユーノ・スクライアは僕と同じ心境のようだ。

 

「あらあら、うるさい羽虫が来てしまったようよ?……まあいいわ。さあ、ユエ。このジュエルシードとあなたの持っているジュエルシードでアルハザードへの道を!!」

 

「なっ!?」

 

しまった!まさかユエとプレシアが繋がっているなんて!

 

そんな僕の思考を無視してユエはジュエルシードを取り出しプレシアに渡す。

 

「ユエさん!ダメです!」

 

「うふふふ……これで…アルハザードへの道が!!さあ、ユエ!あなたの力で道を開きなさい!!」

 

「やめるんだ!ユエ!」

 

 

僕がユエを止めようとした時にそれは起きた。

 

「ククククク……」

 

ユエが突然笑い出す。あたりがシンとなりここにはユエの笑いだけが響く。

 

「な、何が可笑しいの!?」

 

プレシアでさえもユエの行き成りの態度の変化に戸惑っている。

 

「クハハハハハ………バッカじゃねえの?」

 

「なっ!?」

 

「ククク……まさかこんなにも簡単に踊ってくれるなんてな?私も驚いたぞ?」

 

「どういうこと!?」

 

「あなたに言ったな?アルハザードにたどり着ければアリシア・テスタロッサを生き返らせることが出来ると。」

 

「……そうね。あなたはそう言って私にジュエルシードを集めるように言ってきたわ。」

 

そんな経緯があったのか…

 

「ククク……あれは嘘だ。」

 

「なんですって!?」

 

「なんだと!?」

 

「考えてもみろ。進化しすぎたことによって滅んだとはいえ人間がそんな技術を開発できていると思うか?あれは貴様にジュエルシードを集めさせるためについた嘘だ。」

 

「嘘よ……そんな…」

 

「お陰で簡単にジュエルシードを集めることが出来た。例を言おう。」

 

「くっ!ふざけないで!よくも騙してくれたわね!?……ここで死になさい!」

 

そう言ってプレシアは魔法をユエに放つ。

 

「ふん…くだらんな。」

 

「なんですって…?」

 

それはユエが前に出した右手に当たっただけで消滅した。

 

「そらお返しだ。テオザケル!」

 

「なっ!?ああアあああああアああああ!!」

 

「母さん!」

 

ユエの腕から、巨大な雷撃が放たれプレシアを直撃する。

 

「クク……さあ来いジュエルシード。私をアルハザードヘ導け!」

 

「なんだって!?アルハザードに君は何を!?」

 

「冥土の土産に教えてやろう。アルハザードにはな?究極の魔法があるらしいのだよ。」

 

「究極の…魔法?」

 

「そう。すべてを無に帰し消滅させる『極大消滅呪文・メドローア』それがアルハザードにはある。」

 

「それを手に入れて!君は何をするつもりだ!?」

 

「決まっている。それだけの力があればすべてを手に入れることすら可能。私は、それで世界を手に入れる。」

 

「なに!?」

 

「今の私は気分が良い。プレシア・テスタロッサ褒美をやろう!トレース・オン」

 

その言葉とともにユエの手に時計のようなルーレットのような物が左手に現れる。

 

 

ユエは何も言わず無言でプレシアに杖を向ける。

 

「30年の時を記憶を持ったまま遡れ!タイムマジック!」

 

プレシアは一瞬光に包まれる。

 

「な!?私になにを!?」

 

「黙っていたまえ。」

 

ユエは右手をアリシアに向け呪文のようなものを唱える。

 

「その御名において生命の炎尽きたるこの者の身に魂を甦らせたまえ ザオリク!」

 

その言葉とともにアリシア・テスタロッサが光り輝く。僕は眩しくて目を瞑ってしまう。

 

「……アリ…シア?」

 

目を開けたときに僕が見た光景はたぶんこの先一生忘れることがないだろう。

 

「な…に…?」

 

「そん…な…」

 

僕も高町なのはも驚いている。

 

「ありえない。」

 

「アリシアが…」

 

ユーノ・スクライアは目の前の現実を否定し、フェイトはただただ唖然として目の前の光景を見ている。

 

「お母…さん…」

 

死んだはずのアリシア・テスタロッサが目を開けたという光景を

 

「アリシア…アリシア!」

 

プレシアはアリシアのポットを開けてアリシアを抱き寄せる。

 

「お母さん…痛いよ…」

 

「アリシア。アリシア。」

 

感動的なシーンだがそれよりも僕はやることがある。

 

「ユエ!プレシア・テスタロッサを示唆した事について、アースラまで同行してもらおうか。」

 

side out

 

 

yukito side

 

うむうむ。感動的なシーンだ。俺、泣いちゃいそう。

 

だがこの感動的なシーンに水を注すやつがいた。

 

「ユエ!プレシア・テスタロッサを示唆した事について、アースラまで同行してもらおうか。」

 

そう。我らが空気読めない子クロノ・ハラオウン君(14)である。

 

「クク……悪いがもう行かなくてはならないのでね?私は退場させてもらうよ!!」

 

俺はそう言ってジュエルシードの出力に俺の魔力を加えて、次元断層が起こらないところで発動する。

 

ゴゴゴゴゴ!

 

地震のような地響きがして時の庭園に亀裂が走る。そしてリンディさんのディストーションフィールドがなくなる。

 

「さて、では私は行かせてもらうよ?」

 

地割れが俺の下でおきる。ピキピキと音を立てながらどんどんその範囲を広げる。

 

「待て!ユエ!」

 

「ユエさん!ダメーーー!」

 

「ユエさん!」

 

「ユエ!?」

 

クロノも、なのはちゃんも、フェイトも、ユーノも俺の仮の名前を呼ぶ。

 

(やめなさい!ユエ!)

 

なんとプレシアも言ってきた。俺、結構愛されてる?

 

(大丈夫だプレシア。私は死なん。)

 

(そこは落ちたら魔法が使えない場所なのよ!?)

 

(問題ない。あなたは私に騙されていたと管理局には言え。そうすればあなたの罪は限りなくゼロになるはずだ。)

 

(あなた……そこまでして…)

 

(別にあなたのためじゃない。フェイト・テスタロッサ。彼女のためだ。あなたは2人の娘と一緒にいればいい。ではさらばだ)

 

「それでは最後の命だ、我の名を忘れろ。プレシア。」

 

プレシアに最後の命令を出す。その瞬間地面が割れ、俺を飲み込む。

 

「クククク……クハハハハ!」

 

俺は落ちていく次元の狭間へ……。

 

 

 

《完》

 

 

はいはい。そんなことないからね?

 

え!?何!?2度ネタ厳禁!?何を言ってるんですか!お笑い用語で天どんって言ってな?同じネタを繰り返すのはお笑いのきほ……そんなこと聞いてない?

 

俺が落ちた割れ目が遠くなっていく……もう肉眼ではほとんど見えない。

 

「帰るかな……ジャンプ。」

 

俺はボソンジャンプを使って家にジャンプする。

 

side out

 

 

nanoha side

 

「ユエ……さん…」

 

ユエさんが落ちていく。魔法が使えない虚数空間へ。

 

「ユエ!」

 

プレシアさんがアリシアちゃんを離してユエさんが落ちた穴に駆け寄る。……え?プレシアさんがアリシアちゃんを離す?

 

(お願いみんな!脱出、急いで!)

 

「急いでここから脱出するんだ!プレシア・テスタロッサ、あなたもだ。」

 

「……わかっているわ。…行きましょう。早くしないとここも崩れる。」

 

私の疑問は脱出の事で一時保留となった。

 

side out

 

 

 

FATE side

 

今私はアースラにいる。クロノさんはエイミィさんに包帯を巻いてもらっていて、高町なのははユーノ・スクライアに回復魔法をかけてもらっている。そして私の目の前には……母さん…プレシア・テスタロッサが私を見ている。

 

緊張で体が震えて汗が出る。手が震えて足がすくむ。でも母さんに言いたいことがあるんだ!

 

「母さん。」

 

びくっ!

 

母さんは驚いたように身をすくませる。

 

「あなたに言いたいことがあります。」

 

「………。」

 

「私は…アリシア・テスタロッサじゃありま「もう…いいわ」…っ!」

 

拒絶された……やっぱりアリシアじゃないとダメなのかな?

 

そう考えたとき私を暖かい何かが包み込む。

 

「ごめんなさい……フェイト…あなたにはつらい思いをさせたわね……」

 

「…母さん?」

 

「ごめんなさい、酷いことをして。ごめんなさい、あなたをちゃんと見てあげなくて。ごめんなさい、あなたは人形なんかじゃないわ。ごめんなさい……うぅ・・・」

 

母さんが泣いている……どうして?

 

「お母さん、どうしたの?何で泣いてるの?どこか痛いの?」

 

アリシアがお母さんに質問する。私も同じ疑問を持っている。母さんにとって私は人形なんじゃないの?

 

「……何でもないわアリシア。ほら、この子が私たちの新しい家族よ。」

 

「え…?」

 

母さん今なんて?

 

「家族?」

 

「そう、あなたの妹のフェイトよ。」

 

「私の妹…フェイト…」

 

私が母さんの家…族?アリシアの妹?

 

「フェイト。」

 

「は、はい!」

 

「あの…あなたにはいっぱい酷いことをしてきたわ……それで…その…あなたがいいと思うなら……私のことをまた、母さんと呼んでくれないかしら?私の娘として。」

 

「ぁ……」

 

母さんが私を認めてくれた。

 

「はい!」

 

そのときの私の笑顔は1番いい笑顔だったと後になのはが言っていた。

 

 

 

あとがき

 

はい!見事に無印簡潔しなかった作者です。読者の皆様こんにちは。

 

すみません、この話で完結させると言っていましたがどうにも話がまとまらず投稿したしだいであります。

 

 

えっと、それでは今回の話ですがプレシアさん、生き残りました。

 

フェイトが幸せになるのって、この流れが一番良いんじゃないかと作者は思っていまして。

懸念はプレシアが話しにかかわってくるとプレシアを書くのが難しいんじゃないか?ということですね。

 

どうでも良いですけど『その現実をぶち殺す!』って明らかにもうダメな人のセリフですよね(笑)。

まあ、雰囲気は合っていますけど・・・

 

それはさておきギアスが出ました。ちなみに作者はコードギアスを見ていません。

友達の話を少し聞いたぐらいなので・・・・・・あっ!もちろんギアスは一人につき一回しか使えないとかは知っていますよ!?

 

まあ、こんな作者ですがこれからも頑張って書いていくので異世界冒険譚をよろしくお願いします

 

 

 

 

 

 

 


 
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