No.137112

真・恋姫呉√アナザー~戦場に響く二つの鈴の音~拠点

秋華さん

拠点ができましたよ~

にしても拠点書くのは難しいです。

本編の方もただいま執筆中なので今しばらくお待ちを!!

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2010-04-18 14:20:24 投稿 / 全22ページ    総閲覧数:19160   閲覧ユーザー数:15357

今回は拠点みたいなものになります。

 

ただ皆さんが書いているような拠点ではなく、サイドストーリー的なものと考えてもらえれば幸いです。

 

話的にはかなりさかのぼっています。

 

それに今回かなり長くなってしまったので、途中で力尽きず最後まで読んでもらえると嬉しいです。

 

では、始まりますよ~

 

…これは一刀が雪蓮の臣下になる少し前の話…

 

ここは、城の中庭にある武将たちが休憩によく来る場所。

武将たちはよくここに来て、日ごろ仕事などで疲れている体や心を癒す場所

 

なのだが…

 

ここで頭を抱え唸っている一人の女性がいた。

 

 

雪蓮「うーーーなんとか出来ないかなぁ…」

 

そう言って頭を抱えているのはこの国の王である雪蓮。

 

雪蓮「あれほどの子がいるのに、むざむざ見逃す手はないんだけど…うまく説得できないかなぁ…」

 

そう唸っていると、また別の女性が雪蓮に話しかけてくる。

 

冥琳「あら?雪蓮どうしたの?珍しく考え事をしているなんて…明日は雨でも降るのかしら?」

 

そう言って少し笑いながら喋るのは、雪蓮の断金の友でもある冥琳だった。

 

雪蓮「ぶーー!冥琳それどういう意味よ。私が考え事をしてちゃ悪いって言うの?」

 

冥琳「いやいやすまん…だが珍しいのは確かだぞ雪蓮。どうした?悩み事なら相談に乗るぞ?」

 

そう言って近くの椅子に座り、聞く体勢になる。

 

いつもは、雪蓮をからかったりしているのだが、こういう風に気軽に悩みを打ち明けれる存在な事を雪蓮はいつも感謝していた。

無論、そんなことを冥琳に言うつもりはないのだが…

 

雪蓮「うん…実はね…」

 

雪蓮が冥琳に悩みを打ち明けようとした時、誰かの声によってそれを遮られる。

 

祭「ん?なんじゃ二人して暗い顔をしよって…なんかあったのか?」

 

今それを喋ろうとしていたのに邪魔をされて、少し不機嫌になりながらもそちらを見ると、呉の宿将である黄蓋の姿があった。

 

冥琳「あら?祭殿も休憩ですか?」

 

祭「おう、少し休憩をしたあと弟子の顔でも見に行くつもりだがな。」

 

冥琳「あー一刀ですか。もう鍛錬に来ているのですか?」

 

祭「おう。何でも今日はそこまで忙しくないらしくてな、さっき調練をする前に声をかけられたわい。」

 

 

冥琳「そうですか…でしたら祭殿の鍛錬のあとにでも会いに行くとしましょう。私も彼に話したいことがありますので。」

 

そう二人で話していると、先ほどまで頭を抱えていた雪蓮がビックリした顔をしてこちらを見ていた。

 

祭「ん?どうなされたのじゃ策殿?」

 

雪蓮「…どうしたもないわよ。祭一刀の事知っているの?それも冥琳も…」

 

何を今更といった感じで二人が見ていると、何か気がついたように冥琳が応えた。

 

冥琳「…あぁ。確か雪蓮には話していなかったかも知れないわね。すまん」

 

雪蓮「別にいいわ…実は私が考えていたのは、一刀のことなのよ」

 

冥琳「ん?どういうこと?」

 

雪蓮「うん。まずさ、一刀のこと二人はどう思う?」

 

祭「一刀か?そうじゃのワシはあいつのこと認めておるぞ。武に関していえばはあやつはワシの弟子でも有るし、その力もそこらの将より上じゃしの。」

 

冥琳「へぇ…そうなのですか。実は私も認めておるのですよ。私は一刀と喋る機会がいくつかあったのですが、その考え方や頭の回転の速さには一目を置いています。」

 

雪蓮「二人とも認めているのか…うん♪やっぱり私が考えているのは間違いじゃないわね」

 

冥琳「なんだ…さっき考えていたのは一刀のことなのか?」

 

雪蓮「うん…実は前から一刀を将として呉に迎え入れたいと思っていたんだけどなかなかうまくいかなくてね…それでどうしようか考えてたの。」

 

祭「なんと…策殿も誘っていたのですか。実はワシもあやつの武も踏まえてこのまま一庶民としているのはもったいないと思って誘っていたのじゃが…策殿と同じで良い返事をもらえなくての…」

 

冥琳「ふぅ…では三人とも失敗に終わっているということですか…」

 

雪蓮「え!ということは冥琳も誘っていたの?」

 

冥琳「ええ…私と討論が出来るものなど数少ない。それにこちらが少し教えるとそれを自分のものにして私に問うて来る。これほどの人材を無視できるわけはないわ。」

 

雪蓮「そう…んーなんとかならないかしらねぇ…」

 

三人「うーーーーーん」

 

三人で唸っていると、急に雪蓮が何かに気がついたように顔を上げた。

 

雪蓮「そういえば二人ともどうやって一刀と知り合ったの?真名を知っているということは信頼しあってるんでしょ?そこのところちょっと気になるんだけど?」

 

そう言うと二人とも少し顔を赤くしていた。

すると何かを決心したのか祭が徐に喋りだした。

 

祭「うむ。そうじゃの。別に隠す必要もないし、話すかの」

 

そう言って祭は初めて一刀と出会った時を思い出しながら喋り始めた。

 

~祭・一刀との出会い~

 

祭「これ。そんなひっつく出ない。歩きづらいじゃろうが」

 

ワシが町に出ると大概子供達が寄ってきて遊んでとせがんで来る。それ自体は嬉しいことなのだろうが、ワシがもし手を振り上げて子供に当たってしまうと…考えただけで恐ろしい。だから子供は嫌いなのだ。いや、嫌いというよりは苦手といったほうがいいだろうな。子は国の宝嫌う理由などない。

 

子供「黄蓋しゃまどこに行くの?」

 

子供「黄蓋しゃま遊んでーー」

 

祭「これ!だれじゃワシの尻を触ったのは…ふぅワシはこれからお酒を買いに行くところじゃ。」

 

子供「おしゃけ?もしかしてお兄ちゃんの所?」

 

祭「お兄ちゃん?それはだれじゃ?」

 

子供「んーとね。ここの通りの端にあるおしゃけ屋さんにいる人ー」

 

祭「ここの端…あぁ最近城の中でも有名な酒屋のことか。けっこう品揃えも良いと聞くし…うむ。そこに行ってみるとしようか。」

 

子供「じゃあ僕が案内してあげるー」

 

子供「私もーー」

 

祭「これ…そんなひっぱるでない。わかったから…」

 

そう言って端にある酒屋へとむかう。いつもなら近くにある酒屋で済ますのだが、城の中の評判も良いし、その酒屋のお酒も前こっそり飲んだときおいしかったのを覚えている。なら行ってみる価値はあるだろう。というかこの状況では行くしか選択肢がない気がするしの。

 

そう思いながら子供たちに囲まれながらそこに向かうのであった。

 

祭「すまん。じゃまするぞ」

 

一刀「いらっしゃいませ。ってずいぶん大勢のご来店ですね。」

 

そう応えた男は少し困った声をだしながらも、けして嫌な顔をせず笑顔でそう答えた。

 

子供「わーい。お兄ちゃん遊んでー」

 

子供「あー私もー」

 

そう言ってワシの周りにおった子供たちが、その男へと近寄っていく。

 

一刀「うーん。ごめんね。お兄ちゃんまだ仕事中だから遊んでやることが出来ないんだよ。」

 

子供「えーーー」

 

一刀「ごめんね。でも仕事が終わってから一緒に遊ぶからそれまでいい子で待っててくれる?」

 

しゃがみながらそう笑顔で答えると子供たちも分かってくれたのか「わかったー」と笑顔を見せた。

 

一刀「ありがとう。じゃあここで待っててもつまらないだろうからいつも遊んでいる場所で遊びながら待っててくれるかな?」

 

子供「うん!じゃあ絶対にきてね♪」

 

一刀「あはは。わかってるよ。ほら行っといで」

 

そう言うと子供たちは皆元気よく店を出て行った。

 

祭(ほう…子供への接し方がうまいのう…)

 

素直にワシは関心をしていた。大体酒屋に子供が大勢で来るのははっきり言えば邪魔でしかない。しかももしかしたら酒瓶を落としてしまう可能性だってあるのだ。でもこいつは少しも嫌な顔を見せずそれに対応した。ワシでは絶対出来んな。そう思った。

 

一刀「ふう…。あ、すみません。お待たせしてしまって」

 

元はといえばワシが子供を引き連れてきたのがいけなかったのだが…

 

祭「いや、良い。こちらに非があるしの。それにしてもお主ずいぶん子供に好かれておるの?」

 

一刀「はは…そうなんですかね。前寂しそうにしている子供がいたので一緒に遊んでいたらなついてしまって…それからは一緒に遊ぶようになったんです。」

 

祭「そうじゃったか…でも店のほうは良いのか?」

 

一刀「ええ…遊ぶといってもこちらが暇になった時ぐらいですし、それに子供の笑顔はいいものですからね」

 

そう言った顔はとてもよい笑顔であった。

その笑顔に少し見とれてしまっていると、男が喋りかけてくる。

 

一刀「…えーと間違いだったらすみません。黄蓋さまでございますか?」

 

急に名前を言われ警戒をする。

 

祭「…なぜワシが黄蓋だと?」

 

一刀「はぁ、子供たちと遊んでいた時に教えてもらったんです。困った顔をしながらも相手をしてくれるし、何よりお酒が好きな人と…子供たちもよくなついていた様なのでひょっとしてと思いまして。」

 

祭「なるほどのう…でもワシは別に子供たちの相手をしておるわけじゃないぞ?あいつらが勝手についてくるだけじゃ…そこを勘違いせんでもらおうか。」

 

一刀「それでも子供たちは黄蓋さまについてまわるのですから、みんな黄蓋さまが好きなのでしょう。良いことではありませんか。」

 

祭「むーそれでもワシは子供を好きにはなれん」

 

一刀「そうですか。でも子供は大人よりも人を見る目があります。本当に嫌っている人にはついて行かないものですのです。それを考えると黄蓋さまは口ではどういっても子供を大切にしているのだと私は思いますよ。」

 

と平然とワシに向かって言ってきた。なんてまっすぐで良い目をしているんだろうと思う。何より驚いたのがわしの心を読んだかの様なことを当然のごとく言う。なかなか言えるものではないだろうに…

 

祭「…お主はワシを黄蓋としっているにもかかわらずそんなことを平然と言い放つとは…どういう神経をしておるのじゃ?」

 

そう言うと、は!とした顔になったあと顔色が一気に悪くなり頭を下げてきた。

 

一刀「…すみません。あの…別に変な意味ではなくてですね…ああーもう…とにかくすみませんでした。」

 

ころころと表情を変えながら謝ってくるコイツを見て

(こやつ天然か?)

と思っている自分がいて思わず笑ってしまっていた。

 

祭「わっはっはは…良い良い。別にそこまできにしとりゃせん。それよりも酒を買いに来たのじゃが何か良い酒はあるかの?」

 

一刀「ありがとうございます。うーん良いお酒ですか…どういったものをお探しでしょうか?」

 

祭「そうじゃの。うまければなんでも良いのじゃが…どうせならこうカァーとなるやつがいいの。」

 

一刀「カァーですか…それならばこちらと、こちらなどはどうでしょうか?二つとも当店でつくった物ですがお気に召すかもしれません。良かったら試飲してみますか?」

 

そう言って瓶から少し取り出し前においた。

 

 

祭「おおう、これはすまんな。どれ…こっこれは!!」

 

その時ワシに電流が走った…ように感じた

 

祭「うむ!両方ともうまいではないか。よし二つとももらえるか?」

 

一刀「喜んでいただけたようで…分かりました。用意しますので少しお待ちを…」

 

そう言うと大瓶からお酒を移し始めた。

 

その時少し後ろで物音がしたかと思うと一人の男がお酒を盗み逃げ出そうとしていた。

 

祭「おまえ!なにをしておるんじゃ!!」

 

そう言って声を上げると急いで店の外へと駆けていく。

 

祭「くっ待たんか」

 

そう言って追いかけようとすると、それよりも速くさっきまでお酒を入れ替えていた男が走り出していた。

 

一刀「こいつ、まちやがれ」

 

そう言いながらワシよりも速く行動し、しかもワシと同じぐらいの速さで走っていた。

それでも一向にとまる気配を見せない賊を見て、そこら辺にある石を拾い投げつけた。

 

一刀「だから、待てって言ってるだろうが!!」

 

その石は見事賊の足に当たり賊を転ばした。

 

賊「いてて…なにしやが…」

 

そう賊が言う途中で、助走をつけた蹴りが見事に顔に当たっていた。

 

賊「ぶぺら!!」

 

変な声を出したかと思うと賊は吹っ飛んでいた。

 

祭(ほう、良い蹴りじゃな)

 

そう思いながら見ていると賊は起き上がりこちらに向かって拳を振り上げてきた。

 

祭「あぶな…」

 

そう声をかけようとする前に、賊は拳をかわされ、さらにその拳をつかまれ投げられていた。しかもそのあとに顔に拳を入れられていた。

 

祭(うーん。拳をかわし、懐に入りそのまま投げる。なかなか良い動きをするのう。まぁ最後の追い討ちは必要なかったかもしれんが…)

 

一刀「はぁ…はぁ…な…なにしやがるはこっちの台詞だって、大事な商品盗んでるんじゃねぇって…あー!!」

 

そいつの声で我に返り視線をおっていくと見事に割れた瓶と塗れた地面があった。

 

一刀「あー!!どうしよう…親父に怒られる…」

 

そう言って膝を突いた。

 

祭「あーその…酒のことは残念じゃったが賊を捕まえたんじゃ…ほれしゃきっとせい!」

 

そう言ってもまだ膝を突いたままだった。

 

祭「それに今回のことはワシからも親父さんに説明するから…の」

 

そう言うとがばっと顔を上げ目をウルウルさせながらこちらを見上げる。

 

一刀「本当ですか?黄蓋さま」

 

祭(////う…その顔は反則じゃろ。嫌とは言えん)

 

祭「おう。じゃからほれ…さっさと立たんかい」

 

そう言って立ち上がらせると賊を後から騒ぎを聞きつけた警備の者に引渡し店へと帰るのだった。

そして帰る途中…

 

祭「あ、そういえばお主何か武術でもやっていたのか?」

 

一刀「?…いえ、特にはやっていませんけど?」

 

祭「そうなのか!それにしては見事な体捌きだったが…」

 

一刀「はい、あの時は考えるよりも先に体が動いたといいますか…気付いたら賊の顔に拳を入れていました。」

 

祭「そうか…どうじゃお主ワシと一緒に鍛錬をせぬか?うまくすれば良いところまで行くと思うぞ?」

 

一刀「黄蓋様とですか?うーんお気持ちは嬉しいのですが、店のこともありますし…なにより黄蓋さまについていけるかどうか…」

 

祭「店のほうの仕事が済んでからで良い。それにいきなりワシと同じ鍛錬などせんでも良い。徐々に力をつけて、たまにワシと組み手などをすればすぐにでも同じ鍛錬が出来ると思うぞ?」

 

一刀「…うん。分かりました。それでしたら大丈夫だと思います。」

 

祭「そうか、ならお主の名前を教えてくれるか?」

 

 

 

一刀「はい。私の名は姓は北、名は郷、字は江清といいます。よろしくお願いします。師匠!」

 

祭「師匠!?ええい変な風に呼ぶな。ワシのことは祭と呼ぶがいい」

 

一刀「は?いやいやいや、それ真名ですよね。いきなり真名を呼ぶなんて事…」

 

祭「良い。ワシはお主の事を気に入った!だからそう呼ぶが良い。」

 

一刀「あ、ありがとうございます。それならば私のことを一刀とおよびください」

 

祭「おう、よろしく頼むぞ一刀」

 

 

 

 

 

 

 

祭「とまぁこういった感じじゃ。ちなみにその後一刀は親父さんにこっぴどくしかられとったがの」

 

そう笑いながら祭は話を終えた。

 

雪蓮「へーそんなことがあったんだ。それにしても倒した相手に追い討ちなんて、なかなかエグイことをするのね一刀は」

 

祭「まぁそうじゃな。でも間違ってはおらんしな。」

 

雪蓮「そうね。少し気になるけど…ね。じゃあ次は冥琳ね」

 

冥琳「わたしか?ふむそうだな私の場合は…」

 

そう言いながら喋り始めた。

 

~冥琳・出会い~

 

 

 

冥琳「ふぅ…これで一通りは終わったか…」

 

そう言って書簡をまとめる。本当なら雪連にやってもらいたいものも多かったのだが、

 

雪蓮「国の一大事だからちょっといってくるね~♪」

 

といって飛び出していってしまった。元から雪蓮に政務の期待をするほうが馬鹿なのだとは思うのだが、そうも言っていられない。もっとちゃんとやって欲しいと思いながらも、最後にはそれを許してしまっている自分が少し可笑しかった。

 

冥琳「ふぅ休憩でも…」

 

そう言って席を立とうとすると、ドタドタドタと音がしたと思ったら扉が勢い良く開いた。

 

雪蓮「あ、冥琳良かった。ちょっとお願いがあるんだけど…」

 

一瞬にして嫌な予感がした

 

冥琳「政務をほっぽり出して、戻ってきたと思ったらお願いとは…いったい何を考えているのだ?孫伯符殿。」

 

雪蓮「うわぁ…ごめんって。ちゃんと政務やるから…ね。」

 

冥琳「絶対だぞ?…それでお願い事とは?」

 

雪蓮「お金頂戴♪」

 

…………何を言っているのだこの人は…

 

冥琳「…説明を聞こうか?」

 

雪蓮「えーと…実はね前お酒買ったところがあるんだけど、そこのお酒があまりにも美味しかったもんだから、いっぱい買ったの。でもその時手持ちが少なかったから付けにしてもらってて…しかもそれをすっかり忘れちゃってたのよ。だからお願い!お金頂戴!」

 

………………もう言葉もでなかった……

 

冥琳「………その店の場所は?」

 

雪蓮「町の端の酒屋さん」

 

冥琳「わかった。私がそこに行ってお金を払ってくる。」

 

雪蓮「ほんと!ありがとう。」

 

冥琳「ただし!私が帰ってくるまで雪蓮はここで政務をしてろ!!もし帰ったときいなかったら…」

 

雪蓮「えーそんなぁ」

 

冥琳「ギロ……」

 

雪蓮「あ、あははは…分かりました。ここで待っています!」

 

冥琳「そうしてくれ。それとこれはあくまで変わりに払うだけだからな、後できっちりお金は返してもらうぞ!」

 

雪蓮「え?」

 

 

冥琳「何か文句でもあるのですか?孫伯符殿?」

 

雪蓮「あ、ありません」

 

そう言って部屋を出た後その店に向かった。

 

冥琳「ここか…失礼する。」

 

中に入ると何処かで見たことがあるような顔をした男がこっちにやってきた。

 

一刀「いらっしゃいませ。今日はどういったご用件で?」

 

冥琳「ああ、孫策の代わりにやってきた周瑜というものだが…」

 

一刀「え…」

 

なかなか面白い顔をしてくれる。

 

一刀「周瑜様が何のご用件でしょうか?」

 

冥琳「ああ…孫策がこの店でお酒を買ったのだが、どうやらお金を払っていなかったらしくてな。それを払いに来た。」

 

一刀「そうでしたか…少しお待ちください。親に聞いてまいりますので…」

 

そう言うと店の奥へ入って行きその後「それホントなの?」といった声が聞こえた後なにやら神妙な面持ちでこちらにやってきた。

 

一刀「周瑜様今聞いてきたところそれは本当のことだったのですが…」

 

何処か言いにくそうにしていた。

 

冥琳「ん?どうしたのだ?何をそんなに言いにくいようにしているのだ?」

 

一刀「えーそれはですね…お支払いしていただく金額なのですがこちらになります。」

 

そう言うと一つの書簡みたいなものを取り出し私に見せた。

そして私はそれを見て愕然としたのだった。

 

冥琳「…これは本当なのか?」

 

一刀「はい…正直私もありえないと思っているのですが、ここに孫策様の署名があるので本当のことだと思います。」

 

冥琳「むぅ…確かに書いてあるが、他のものが書いたわけではないのか?」

 

一刀「それは無理だと思います。字が書けるのは家のものでは私ぐらいですし、それにこれは私どもの売り上げを記帳しているものなので、外に出すことはまずありえません。」

 

冥琳「そうなのか…にしてもこれはさすがに…」

 

一刀「親の話を聞いた限りでは店のお酒のほとんどを買っていったそうで…私としてはそんなことありえないと思っているのですが…じつはこの日の在庫の調べがこれなのですが、数があっているんですよ。」

 

そう言うと先ほどとは違った書簡を取り出し私に見せてくる。

 

冥琳「みたいだな…分かった。少し足らんがこれをそれの足しにしてくれ。」

 

一刀「はぁ…ありがとうございます」

 

冥琳「足らない分は、また後日払いに来よう。」

 

一刀「いえ…そんなことさせられませんよ。私が取りに行きます。明日ならばお城に顔を出す予定になっていますので…」

 

冥琳「ん?…それはどういうことだ?」

 

一刀「それは、ししょ…黄蓋さまとの鍛錬の約束がありますので」

 

冥琳「祭殿の?」

 

一刀「はい。先日祭様がいらしたときに一騒動が有りまして、その時に私のことを目に留めていただいて教えてもらっているところです。真名のほうもその時に教えていただきました。」

 

そこまで聞いて見たことがある顔だということに納得がいった。そういえば祭殿も少し前に楽しそうに帰ってきて「良い小僧にあったわ」と言っていたのを思い出した。それより驚いたのが祭殿が真名をこの者に教えたと言う事実だった。

 

冥琳「それは本当のことなのか?」

 

一刀「はい。なんでしたら祭様にご確認ください。もし嘘偽りが有りましたら首をはねて貰ってもかまいません。」

 

冥琳「ふむ…そこまでいうか…」

 

そう言いながら顔を見ているととてもよい目をしてこちらを見ていた。言葉に何か含むことがある場合ほとんどの場合が目を逸らしたりするのだがこの者にはそれがない。そんなことが出来るのは、真実を言っている者か、よほどの度胸をもっているかの二つだった。

それによく考えてみると、先ほどのお酒の話でも普通では考えられないことをしている。大体文字が書けるだけでもそれなりにすごいのだ。城のものでも書けないものもいるぐらいなのである。

 

冥琳「ところで、先ほど見せてもらった売り上げを記帳しているものと、在庫を調べてある書簡はお前が考えて書いたものなのか?」

 

一刀「はい。店のことを考えたときにまず大事になるのはお金がどう回っているかです。」

そう言うとこの者は説明をしだした。簡単に言うとこう言う事だ。

 

うまく売り上げを伸ばす為にはいかに原価よりも高く売るかである。そのためにはこれがどのぐらいの価格でどれだけ売れているかを考えなくてはいけない。だがそれを全部覚えるのは不可能なので一日終わったらそれを確認して記帳しているのだ。そして今売れているものは多くつくり売れていないものは作る量を減らし、なおかつ価格を下げて売れやすくしているそうだ。

 

ここまで聞いて私はその考えに素直に関心をした。こうした考えは文官や軍師からしたら当然のことなのだが、それを習わず自分で考えて実行し結果も出していた。ここまでやる庶民を私はほかには知らなかった。

 

一刀「という理由からなのですが…どうかしましたか?」

 

冥琳「…ああすまん。まさかそこまで考えが行き届いているとは思わなかったのでな。お前は以前何処かの城にでも仕えてたのか?」

 

一刀「いえ…そんなことはしていません。文字についてはここに来る前に人に教えてもらったのですが、一通り教えてもらった後こちらに引っ越してきたので後は自分で考えました。」

 

冥琳「ふむ…なるほどな。では、もしなのだが…」

 

そう言っていくつかの問いを投げかけてみると、少し考えた後自分で考えた答えを私に聞かしてくれた。それはところどころおかしな点もあったが、着眼点と発想力には驚いた。そしての考えのほとんどが第一に民のことを考えての答えだったのだ。今の時代自分が有利になるように少しでも考えるのだが、それをほとんどしない。その考えは、私から見たら甘い考えでも有ったが、それでも欲のための考え方よりは数倍ましと言えるものだった。

 

もしこの者をうまく育てればとてもよい文官、欲を言えば軍師になるのではないかとすら考えていた。

 

そうやっていくつかの問いを話し終えたところで、この者が親に呼ばれたのでその場を後にすることになった。

 

一刀「すみません周瑜様。こんな時間まで留まらせてしまって…」

 

冥琳「いや…こちらこそ仕事中なのにこんなにつき合わせてしまってすまない。」

 

一刀「いえ、とても有意義な時間だったと思いますので、私からはありがとうございました、と言いたいぐらいです。」

 

冥琳「そうか…それならよかった。そういえば明日城に来るのだな?」

 

一刀「はい。そう約束していますので。」

 

冥琳「なら、鍛錬が終わった後でも良いから私を訪ねてきて欲しい。」

 

一刀「えっと…それはどういった理由で?」

 

冥琳「私にとっても今日のこの時間は有意義な時間だった。もし時間が有るのならもっと話して見たいと思ったほどだ。」

 

一刀「いや、そんなこと…」

 

 

冥琳「ふ…お前はもう少し自分の力を信じるといい。それにお前は文官や軍師としての才能も有るように感じる。どうだ?祭殿に武を教えてもらうついでに、私から智について教えをこわんか?」

 

一刀「ええ!それは大変ありがたいお話なんですが…えーと…どうしよう…」

 

ふふ…良く表情が変わるやつだ。問題を突きつけられると困った顔をしながら考えているのに、何かひらめくとコロッと表情を変え嬉しそうな顔をする。そして今のようにテレながら困っている顔は、なんというか…かわいい…とすら思ってしまう。

 

(もしかしたらこの考えと表情に祭殿も心を許されたのかも知れんな)

 

そう考えていると

一刀「わかりました。仕事も有りますので毎日と言うわけにはいきませんが、暇を見つけては教えてもらいにいきます。なによりこんな貴重な体験をさせていただく機会などそうないと思いますので。」

 

冥琳「そうか…ならば私の真名を預けよう、私は冥琳という。これからよろしく頼む。」

 

一刀「ええ!!真名を私に預けるのですか?そんな恐れ多い…」

 

冥琳「なに、お前の才と考え方。祭殿が真名を預けるほどの人柄、何より私の弟子になるのだからな。真名を預けるにたる人物だと思っているよ。」

 

一刀「はぁ…祭様にも同じようなことを言われたんですが本当にそんなのがあるのかなぁ…」

 

何かぼそぼそと喋っていたが良く聞き取れなかった。

 

冥琳「まあそういうことだ。それでお主の名前を教えてくれるか?」

 

一刀「あ、すみませんでした。私は姓は北、名は郷、字は江清、真名は一刀と言います。これからよろしくお願いします。」

 

冥琳「ああ」

 

そう言って私は一刀と分かれ、城に戻ったのであった。

 

 

 

 

 

 

冥琳「まぁこんな感じだ。」

 

雪蓮「あぁ、あの時に会っていたのね。あの時はいつまでたっても帰ってこなかったからどうしたのかと思っていたわよ。まぁ理由を聞けば納得できるけどね」

 

祭「ほう。冥琳もあいつを弟子に取ったか…お主が弟子を取るのは穏以来じゃの」

 

冥琳「そうなりますね。…じゃあ最後は雪蓮の番ね」

 

祭「そうじゃのどうして一刀のことをしっておるのじゃ?」

 

雪蓮「私?私の場合はね…」

 

~雪蓮・出会い~

 

雪蓮「あ~つまんないなぁ。何か面白いことでもないかしら…」

 

そう呟きながら歩くのは呉の王である、雪蓮であった。つまらないなら城に戻り政務をやればいいはずなのにそれも気が乗らず、ぶらぶらと町を歩いていたのだ。

そうやって歩いていると、いつしか町の端まで来ていた。ここには私お気に入りの酒屋さんがあるのだが、少し前そこの付けを冥琳に立て替えてもらっているので、さすがにお酒を買う気にはならなかった。

 

雪蓮「ん~城のほうに戻ろうかしら」

 

そう思い城の方へと歩こうとしたとき、子供たちの元気な声が聞こえた。

いつもなら気にすることではないのだが、暇だったためそっちに視線を移した。

そこには、子供たちの楽しそうな笑顔と、子供たちと一緒に遊んでいる男の子の笑顔があった。

 

子供「わーい。次はお兄ちゃんが鬼ね」

 

子供「え~もう鬼ごっこあきた。それよりもお兄ちゃんうた歌ってよ。」

 

子供「お話がききたーい」

 

子供たちは男の子を囲んで楽しそうにねだっていた。

 

雪蓮(ずいぶんなつかれているのね。それに皆楽しそう…)

 

なんだか心が暖かくなっていく気がした。

そしてその男の子の笑顔に見惚れてしまっていた。

 

一刀「ん~そんなにいっぺんには出来ないからどうしようか?」

 

そう言いながら困った顔をする。

 

一刀「そうだな…どれか一つならいいよ。」

そう男の子が言うと、子供たちは固まって相談をし始めた。

しばらくしてみんなの答えが一致したのか笑顔でこう応えた。

 

子供たち『じゃあお歌が聞きたーい』

 

そう言うと、あまり予想してなかったのか、とてもあせった顔をしなから顔を赤めた。

 

雪蓮(…困った顔もかわいいわね)

 

この男の子は考えていることが顔に出やすいのだろう。少し離れてみていても心の中が読めるようだった。

 

一刀「…わかったよ。じゃあ皆近くに集まって、一回だけだからね」

 

そう言うと子供たちが男の子の近くに集まりそこに座った。

 

一刀「それじゃあいくよ……♪~」

 

一呼吸ついた後男の子は歌いだした。

 

その歌はまぁ言ってみれば普通だった。

 

特にうまいわけでもなく、それでも下手とはいえない。

 

だけどとても気持ちのいい歌声だった。

 

それは、声がそういう声をしているのかも知れないし、男の子の雰囲気がそうさせるのかも知れない。

ただ言えるのはいい歌と言うことだった。

 

一刀「~♪…はいおしまい。それじゃあそろそろ仕事だから、皆他のところで遊んできな」

 

そう言うと子供たちは少し寂しそうにしながらも手を振って笑顔でその場を離れていくのだった。

 

パチパチパチ

 

一刀「ん?…て、えぇー!!孫策様!!」

 

拍手をしながら男の子の近くによっていく。

 

雪蓮「こんにちは。なかなか良かったわよ」

 

そう言うととても恥ずかしそうに顔を伏せる、

 

雪蓮(////やっぱりかわいいわね)

 

そう感じるのだった。

 

雪蓮「あなた、ここら辺の人?私この町の人は大体知ってたつもりだったんだけど…」

 

一刀「はい。そこの酒屋の息子です。先日は大量のお酒お買い上げありがとうございました」

 

雪蓮「あ、そうなの?こちらこそ美味しいお酒ありがとう♪」

 

そう言って二人で笑いあった。

 

雪蓮「それにしても、ずいぶん子供たちと仲が良いみたいだけど?」

 

一刀「んーまぁそうですね。休憩の時はほとんど毎日遊んでますよ。」

 

雪蓮「そうなの?それすごく大変じゃない?」

 

そう聞いてみると、男の子はたしかに…と呟いた後こちらを向いて笑顔で答えた。

 

一刀「それでも子供たちが笑顔になるなら良いと思っています。ここは違いますが他の町や村では役人が重い税をかけて必要以上に民に負担をかけていると聞いています。それに町を一歩外に出ると賊がいたりして笑顔にはなかなかなりづらいと思うんです。」

 

そう言って少し悲しそうな顔をしながら一息ついた。

 

一刀「だけど子供たちはそのことをまだ良く分かっていません。私はそれで良いんだと思います。小さな頃に笑顔をいっぱいつくらないと、大人になって笑顔のつくり方を忘れてしまうかもしれません。それに、町の子供たちが笑顔で遊んでいるとそれをみた大人たちも自然と笑みがこぼれます。そうすれば皆が楽しく、そして幸せになると思うんです。そのことを考えたら大変でも良いと思います。」

 

そう言うとまた照れた顔をしながらうぬぼれてるかもしれませんが…と付け加えた。

 

雪蓮「…あ~あ、最後の一言がなかったらかっこよかったのにな…」

 

そんなことを言うと

 

一刀「じゃあ今から取り消しても良いですか?」

 

と言ってきたもんだから、可笑しくなってまた二人で笑っていた。

 

雪蓮「あ~笑った。貴方面白いわね。名前は?」

 

一刀「私は姓は北、名は郷、字を江清といいます」

 

雪蓮「江清か…ねぇもし貴方が王だったらこの国をどんな風にしたい?」

 

一刀「この国を…ですか?」

 

雪蓮「そう、この国を。そんなに難しく考えなくても良いから教えて」

 

そう言うと、少し考えた後まっすく目を見て応え始めた。

 

 

一刀「そうですね…簡単に言うなら笑顔であふれる国ですかね。今人として当たり前の幸せを得る    ことが難しくなっています、本来ならそんなこと無い筈なのに。当たり前のものが無いなんていうのはとても悲しいことだと思うから、それを与えれる国を作りたいですね。そうすれば皆笑顔になれると思いますから…」

 

雪蓮「まるで夢みたいな国ね」

 

一刀「ええ…たしかに現実味の無い話だと思います。でも夢を追いかけていけば、限りなく夢に近い所までいけると思います。」

 

そう応えた彼の目はやさしく、でもしっかりとした意思が感じられた。

 

雪蓮(綺麗な目をしてる。それに今の応えている時ちょっとドキッとしちゃった)

 

雪蓮「そっか…よし!きめた。」

 

一刀「へ?」

 

雪蓮「江清って言ったわよね。あなたお城で働いてみるきない?貴方の考え、とても素敵だと思うし、私もそう言った国をつくりたいと思っているの。貴方のその思いをぜひ呉に役立てて欲しいんだけど…だめかな?」

 

そう伝えるとビックリした顔の後、落ち着きが無くなって、最後には考え込んでしまった。

 

一刀「え~と。孫策様から直々にお誘いを受けるのはとても名誉なことだとは思うのですが、すみませんお断りさせていただきます。」

 

雪蓮「あら…そっか。でも断る理由教えてくれない?」

 

一刀「ホントのことを言うなら働いてみたいとは思います。でも自分には武官にも文官にも成れないかも知れません。それに今は将として夢を叶えるより、民として夢を叶えたいという気持ちが強いのです。民の身分では出来ることは限りなく少ないでしょう。ですが民の目線にたってないと出来ないこともあると思うのです。そういった気持ちが少しでもある以上お城で働いてもきっと中途半端になってしまいます。なので今はお受けできません。…すみません」

 

雪蓮「そう考えることが出来るから貴方を臣下にしたいんだけどね…」

 

一刀「すみません」

 

雪蓮「もう謝らなくても良いわ。理由を聞いたらなんか納得しちゃった。…でも私は諦めが悪いの。だから貴方の気持ちがこちらに傾くように頑張るわ。」

 

一刀「ええ!!」

 

雪蓮「ふふ…だって貴方のこと気に入っちゃたんだもん♪」

 

一刀「もん…って孫策様」

 

雪蓮「雪蓮よ。これからはそう呼んで」

 

一刀「ちょっとそんな簡単に真名を…」

 

雪蓮「いいの♪江清のこと気に入ってるって言ったでしょ?あ、それと私に敬語はやめてなんか肩こっちゃうし…」

 

一刀「はぁ…もういいです、分かりました。でしたら私の真名も受け取ってください。私の真名は一刀といいます。」

 

雪蓮「一刀ね。それと敬語はやめてってさっき言ったでしょ?」

 

一刀「そんないきなりは無理です。」

 

雪蓮「そう?なら今はもう言わないけどはやく敬語やめるようにしてね。あ…それで話は替わるんだけどさ…」

 

一刀「なんですか?」

 

雪蓮「お酒呑ましてくれない?」

 

一刀「お金を払っていただけるならどうぞ?」

 

雪蓮「え~せっかく真名を許し合ったんだしちょこっと飲ましてよ~」

 

一刀「ダメです」

 

雪蓮「ぶー、ケチ」

 

一刀「ケチってなんですか!当たり前です」

 

そう言い合いながらお店のほうへと向かっていくのだった。

 

雪蓮「とまぁこんな感じなんだけど…」

 

冥琳「最後の方はどうかと思うけど…うんやっぱり良い考えを持っているな一刀は」

 

祭「そうじゃな。そこまで考えおるやつはそう居ないだろう。」

 

雪蓮「でしょ?だからどうしても将になって欲しいんだけどな…しかも三人認めてるし武も智もそれなりにあるんでしょ?もったいないと思うのよね~」

 

冥琳「そうだな…でも一刀の言っていることも理解できるからな。何かきっかけがあればうまくいくかもしれんが…」

 

祭「まぁそうあせっても仕方があるまい。ワシはそう遠くない未来に共に仲間として迎えれるような気がするぞ?」

 

雪蓮「今すぐ来てくれると嬉しいんだけどね…こればっかりは仕方がないっか。でも二人ともそれとなく誘っておいてね。」

 

冥琳「まぁたしかにやらないよりはましでしょう。」

 

祭「じゃな。にしても贅沢な男じゃな一刀は、美女三人の誘いを断るとは…」

 

雪蓮「ほんとよね~」

 

 

 

そう言いながら武将の休憩時間は過ぎていくのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪蓮「あ、色仕掛けなんでどう?」

 

冥琳「却下だ」

 

祭「なんじゃつまらん。案外コロッといくかもしれんぞ?」

 

雪蓮「ね~♪」

 

冥琳「はぁ…やれやれ」

どーも秋華です。今回は疲れました~

 

冥琳「ああ、おつかれ」

 

あれ?思春は?

 

冥琳「ああ…何でも今までを振り返ってみたいとか何とかで森へいったぞ?」

 

えーそんな無責任な。最後のページは思春のために有るといってもいいくらいなのに…

 

冥琳「そういうな。今回ぐらいは多めに見てもよからろう」

 

はぁならそうしますけど…

 

冥琳「(ふっ我が策なれり)」

 

あれ?今邪悪な笑みをしませんでしたか?

 

冥琳「きのせいだろ?」

 

そうですか?まぁとりあえず、拠点みたいなものはいかがだったでしょうか?

 

冥琳「正直あまり良い出来ではないのではないか?」

 

そんなこと言わないでください。頑張って書いたんですよ。

 

冥琳「そうは言うがなもう少し私の出番が有っても良いだろう?」

 

いや、それじゃあ思春が目立たなくなってしまうかもしれないでしょ?

 

冥琳「そういうものか?」

 

そういうものだと思います。とにかく楽しんでもらえたなら幸いです。そして次回はやっと本編に思春がでてきます。そして今悩み中ですが、ファン投票1位の人も出るかもしれません。

 

冥琳「なんと!もうあの方が出るかもしれないと?」

 

まぁそうですね。思春を仲間にするなら、普通だとあの人がでないといけないので…

 

冥琳「なるほどな…そう考えると出る可能性は高いかもしれんな」

 

まぁ自分の気分次第なんでなんともいえませんが…

 

冥琳「結局分からずじまいか」

 

さぁそれは皆さんがどう取ってるかによって違いますからね。

 

それでそろそろ終わりにするんだけど恒例のヤツ冥琳がやるの?

 

冥琳「この場にいるのならそうであろう?」

 

分かりました。では今回は特別に冥琳でいきます。お題はこれ!!

 

 

”おねえちゃん”

 

あでゅー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥琳「…最後まで読んでえらいねー(なぜなぜ)次も必ずみるんだぞ♪////」

 

なんか…もっとこう…出来るような気がする

 

冥琳「////これは恥ずかしいな…」

 

思春「ん?…今回はあとがきなかったんじゃ…」

 

冥琳「!!(もう戻ってきたのか…もっとうまい言い訳を考えなければいけないな…)」

 

 

 

 


 
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