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アクセル全開! 真・恋姫†無双  第12話

BLACKさん

この作品の文章には仮面ライダー×真・恋姫†無双 魏編で使われたものが多々あります。
そして一刀の態度や口調が原作と違うことをご了承してください。
また本作の一刀の設定のため、一刀のパートナーとなるオリジナルキャラクターがいます。

2010-04-17 08:23:27 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:1905   閲覧ユーザー数:1752

 

アクセル全開! 真・恋姫†無双  第12話  燃える世界

 

 

孫尚香を打ち負かし、その砦を前線基地とした。そんなある時…。

何者かが魏の前線基地に正面から兵達を破ってきたのだ。

一刀と美沙緒はその事態を聞いて、すぐにその侵入者と思われる者のところに向かう。

そこでは既に霞と真桜が戦っていたが、二人ともばらばらに戦っていたため二人とも返り討ちにあった。

その侵入者は少々年がいってる女性と諸葛亮と同じ年くらいの少女の二人組みで、霞と真桜は年のいった女性にやられたようだ。

 

「さて、次は貴公が来るか? それともそちらの優男か? 優女か?」

「おばさん誰?」

「お、おば……!」

 

美沙緒のおばさん発言に女性は怒った。

 

「貴様、私のどこがおばさんだ!?」

「その口調と見た目だね」

「許さん!」

 

女性の戦闘態勢に気づいた一刀はアクセルに変身しようとすると華琳がやってきた。

 

「このざまは何?」

「申し訳ありません」

「そちらは呉の宿将、黄蓋ね? 私は魏の曹操。この者達の無礼、主として詫びさせてもらうわ」

(ああ、このおばさん黄蓋って言う人なんだ)

 

一刀と美沙緒は何故か納得した。

 

「ほほぅ。主君はそれなりに話の分かる者ではないか。少々見直したぞ」

 

そして黄蓋は席を作って欲しいと言い、緊急で作った。その目的は魏に降る事であった。

その理由は話によるとどうやら今の呉はかつての戦友、孫堅と共に目指したものは無いとして、揉めて体を痛めつけられ、

ならば自分の手で終止符を打つとの事で魏に降りに来たという。

華琳はその話を聞いて、黄蓋に降る事を許し軍勢に入れることにした。

その時の一刀と美沙緒は……。

 

(何かあるよね)

(ああ、俺だったら裏工作するな)

 

自分達の考えを元に、黄蓋の行動の真意を読んでいた。

 

 

その次の日、兵や将全員に船の上を体験させたが、そのほとんどが船酔いを起こしていた。

その日の夜、一刀と美沙緒は華琳の所に来て、華琳に大事な話をしたいとして華琳の天幕に行った。

そして一刀は重大なことを口にし、華琳はそれを聞く。

 

「そう、黄蓋はやはり裏切ると思うのね」

「ああ、俺だったら確実に裏切る。投降前の揉め事は裏工作だと思うんだよな。これが」

「正直な話、投降するにしても時期が出来過ぎてるもん。あたしだったらもっと前に裏切ってるよ」

「……確かにそうね……。でも黄蓋は裏切るとしてもどうするつもりかしら?」

「船団を鎖で繋ぎ合わせて、そこに火を放ってくるはずだ」

「何故そう思うの?」

「……何でだろうな?」

「ひょっとして記憶の一つにそれがあるんじゃないの?」

「なるほど……」

「そんな事をされては、船での戦いに慣れていない私達に勝ち目は無いわね…」

「そうだな。魏が大陸制覇の決定力を失うことに……ぐっ!」

 

突然一刀の頭が痛みだす。しかも美沙緒も少し頭を押さえていた。

 

「どうしたの?」

「わからん。まあすぐに治るよ」

「そう」

 

一刀と美沙緒が一番大事な話を終えた時、黄蓋が鳳雛と言う少女をつれて一刀達の言っていたことどおりの事を言ってきた。

もしも魏に自分達がいなかったら、魏は負けていたと一刀と美沙緒は考える。

黄蓋達は言いたいことを言って出て行って、しばらくして流琉から召集を受けた秋蘭、桂花、風、稟を連れて来た。

一応、詠とねねもいるのだがあの二人は少々ドジなところがあるため、下手したら情報を漏らす可能性があるとして敢えて呼ばなかったそうだ。

一刀と美沙緒はやってきた五人に華琳に言ったのと同じ事を話した。

そして会議の結果、黄蓋にだまされた振りをして黄蓋を倒すことになり、鎖は真桜に頼み、翌日の朝には特注のものが出来た。

その鎖には「触るな」と丁寧に注意の張り紙まで張ってある。

一刀と美沙緒は今回の戦いでいつもの都にいる直轄の兵だけでなくそれ以外の街でも召集していた兵達がいると聞いていたが、

凪と沙和が鎧は都の直轄のものなのに、全員見たこと無い顔がある部隊があることに気づき、一刀は驚いた。

 

「よくわかったな」

「全員、手塩にかけて育てた大事な教え子ですから…」

「誰かいるの」

 

三人がその誰かを確認すると、それは黄蓋であった。そうあの見慣れない部隊は黄蓋はこっそり忍ばせた自分の兵達だったのだ。

一刀は凪に黄蓋に気づかれないよう、華琳の所に報告させ、一刀と沙和は気づかなかった振りをしてその場を後にした。

そして夜になった。一刀と美沙緒は華琳の元を訪れていた。

 

 

「あら、一刀に美沙緒。どうしたの?」

「どうも眠れなくて…」

「昼間からあんなに寝てるからよ」

「あれは寝てるじゃなくて、寝込んでるだな」

「どうしたの? この間といい、疲れて倒れるほどの仕事はさせていないはずよ?」

「さあな…」

「………」

「………」

 

三人の間に沈黙が続く。

 

「黙ってられると困るけどな…」

「静かにして」

「……」

「風向きが変わったわね」

 

華琳は風の音を聞いていたのだ。

 

「東南の風が吹いたって事は…!」

「なるほど。黄蓋はこれを狙っていたのか。

一刀、美沙緒天幕に戻るわよ。倒れてもいいけれど、そちらについてからになさい」

「そんな余裕はないんだな。これが!」

 

一刀と美沙緒と華琳が外に出る。一刀はアクセルに変身するための準備をする。

 

「アクセル!」

「変身!」

「アクセル!」

 

一刀は変身した。

 

「華琳!」

 

霞が華琳の所に来た。

 

「黄蓋が火を放ったわね?」

「沙和達が怪しいと言うた連中が、予想通りの動きをしおったで。いま風と桂花が真桜達連れて、消火と迎撃に向かっとる」

「じゃあ、俺もそっちの方に行くぜ」

 

一刀はバイクフォームに変形する。

 

「あと、呉の船団も近づいてきとる。明かりがなかったから気付くんが遅れたって」

「わかった。それじゃあ俺は消火と迎撃に行くぜ。美沙緒!」

「OK!」

 

美沙緒がバイクフォームになっている一刀の上に乗る。

 

「さぁ! 振り切るぜ!」

 

一刀はそう言って、船から船と跳んでいった。

 

「まあとりあえずは一刀に任せて…。他の皆は?」

「春蘭と秋蘭も、稟たちと合流してボチボチ呉の連中と接触する頃や。ウチは指示がなかったから、さしあたり華琳の直衛に来た」

「風と桂花に伝令を出して、風向きが変わったことだけ伝えてちょうだい。私の軍は?」

「とっくに準備完了や! 出られるで!」

「ならば我々も呉の本隊を迎え撃つわよ!」

 

 

その頃、この火計の実行犯の黄蓋は自分の部隊と共に曹操軍に襲われていた。

 

「同じ鎧をつけた相手をこうも迷いなく攻めるとは…。曹操め、一体どんなことを…」

 

実は黄蓋の兵と他の兵との違いとして黄巾を巻いてるか、巻いてないかという区別で判断しており、

この黄巾は火計の直前まで渡されていなかったので、黄蓋の兵は準備し切れなかったのだ。

 

「なるほど…嫌な識別の仕方をするものだ。だがしかし、風は既にこちらに吹いている!

火計だけでも成功すれば……」

「そうはいかないんだな! これが!」

 

黄蓋の少し離れた前にはバイクフォームから戻ったアクセルの一刀と美沙緒の姿あった。

 

「その声、あの優男か」

「覚えてくれてるのは嬉しいけど、黄蓋、本当に裏切るとはな……」

「でもさっきも言ったようにそうはいかないよ」

 

一刀は後ろ、黄蓋が先の船を見る。そこには真桜が特注鎖を簡単に外したのだ。

真桜の鎖は当然、からくり。ボタンを押すだけで簡単に外れるようにしていたのだ。

しかも凪の気の爆発で火事を消したりして、被害が次々に抑えられていった。

 

「さすが俺の部下…」

「まさかあんな方法があるとは……」

「悪いな、俺と美沙緒が編み出した方法なんでな」

 

曹操軍が黄蓋の所へとやってきたと兵達が報告する。

 

「くっ……く、くくく……ははははははっ!」

「何がおかしい!?」

「何、ここまでしてやられるとは思わなかっただけだ。これより我らは、曹操に最後の一撃を叩き込む!」

「その前に俺達が相手だ!」

 

一刀と美沙緒は黄蓋とその兵達と戦う。一刀はエンジンブレードを振るって黄蓋の兵をなぎ払い、美沙緒も氣弾で兵達を倒していき、黄蓋の放つ弓も切り払う。

 

「黄蓋さま…ぐわあ!」

「もはや、これまでか…!」

「大人しく降参なさい。あなたほどの名将、ここで散らせるのは惜しいわ」

 

一刀達が戦っている間に華琳もやってきていた。

 

「これ以上、俺は無用な殺生なしたくねえんだよな……これが……」

「ぬかせ! 我が身命のすべてはこの江東、この孫呉、そして孫家の娘たちのためにある!

貴様らになど、我が髪の毛一房たりとも遺したりするものか!」

「……そうか……」

 

その間に孫策達が来たが時既に遅しであった。

 

「「祭!」」

 

孫尚香と孫権が黄蓋の身を案じる。

身を案じられた黄蓋は叫ぶ。

 

「聞けぃ! 愛しき孫呉の若者たちよ! 聞け! そしてその目にしかと焼き付けよ!

我が身、我が血、我が魂魄! その全てを我が愛する孫呉の為に捧げよう!

この老躯、孫呉の礎となろう! 我が人生に、何の後悔があろうか!

呉を背負う若者たちよ! 孫文台の建てた時代の呉は、わしの死で終わる!

じゃが、これからはお主らの望む呉を築いていくのだ! 思うがままに、皆の力で!

しかし決して忘れるな! お主らの足元には、呉の礎となった無双の英霊達が眠っていることを!

そしてお主らを常に見守っていることを! 我も今より、その英霊の末席を穢すことになる!」

「………」

 

一刀達はそれをずっと黙って聞いていた。

 

「わしを殺せ! そしてわしの愚かな失策を、戦場で死んだという誉れで雪いでくれ!」

 

一刀はエンジンブレードのグリップのトリガーを引く。

 

「エンジン! マキシマムドライブ!」

「俺があんたを……倒す! 行くぞ!」

「来い!」

 

一刀が走り出し、黄蓋は一刀のダイナミックエースで斬られた!

 

「絶望が……お前の……ゴールだ!」

「ぐぅう……」

 

Aの字に斬られた黄蓋は最後の力を振り絞ったように呉の将達に言う。

 

「皆のものさらばだ…」

「祭ーーーーーーーー!!」

 

そして黄蓋はそのまま海へと落ちっていった。

 

「貴様ぁぁぁぁ!!」

 

甘寧が一刀に怒りを顕わにする。

 

「武人としての頼みを聞いたまでだ。後悔することはねぇだろ……」

「貴様! 言うに事欠いて……!」

「皆! 祭の死を無駄にはしないわよ!」

「はっ! 総員突撃用意! 祭様の仇討ちだ!」

「公覆殿の死に様を倣え! 我らが身、我らが血、我らが魂魄! 孫呉の誇りのすべてを賭けて、魏の兵どもをこの江東から叩き出してやれ!」

 

その時、蜀軍も来て、蜀と呉の両軍が襲いかかる!

 

「一刀」

「何を言っても俺は構わねえ」

「武人の誇りを雪いだこと、どう叱れというの?」

「………」

「まだまだこの戦いは続く。その力、私の下で存分に発揮しなさい」

「……分かった……」

 

そして魏兵達と一緒に一刀達は突撃した。

その戦いはかなりの熾烈を極め、戦いは辛くも魏の勝利で終わり、呉と蜀の部隊は撤退した。

 

「なんとかなったな……」

 

一刀は戦いが終わり、変身を解いた。

その後、魏軍は陸路で呉軍を追うことになった。

 

 

建業では魏軍が来ることで戦闘準備をしていたが、それ以上に火計などの計略を完全にばれていたことに不審を抱いた。

しかし今はそれを考えても意味はないとして呉軍は魏軍の迎撃に向かった。

その頃魏軍は…

 

「やはり陸路は良いな! 二本の足歩けるというのは良い! とても良いものだ!」

「そうですねー! ゆらゆらしない地面がこんなに良いものだって、初めて知りました!」

 

春蘭と季衣ははしゃぎながら進んでいた。

 

「船の上じゃ、青い顔しとったもんなぁ…」

「なにおぅ! お前だって!」

「ウチは平気やもん!」

「まあ何にせよ、これを機に大地に対しての感謝でもするんだな」

「つーか、ゆらゆら揺れるなら馬の上かて似たようなもんやろ?」

 

まあそうこうじゃれているうちに偵察隊が戻ってきて、呉は平地で布陣しており、総力戦で挑むつもりであるとの報告が入った。

春蘭はそれを聞いて全軍を停止させる。どうやら春蘭は今の呉の気持ちがわかるようだだがどこか感傷的だと一刀は感じる。

 

「まあ、陸上戦でも気を抜かないことなんだな。これが!」

 

そして華琳率いる本隊が到着し、華琳と孫策の舌戦そして、戦闘が始まる!

一刀も美沙緒も自分達の技を出し惜しみになく連続で使う。

魏兵の強さ、将の強さ、そして一刀の強さにより呉兵達を破った!

孫策達はひとまず蜀まで逃げようとし、蜀まで逃げていった。

 

「次で最後になるのか……」

 

一刀はそうつぶやいた。

 

「だけど……」

「ああ、ヴァルザが残ってるからな。あいつと決着付けないとな……」

「今まで以上に気を引き締めてね♪」

「ああ!」

 

 

おまけ

 

 

作者「第12話なんだな。これが!」

一刀「何か最後の方が手抜きにしか見えないぞ」

作者「特にこれと言ったことが無いから。だから手抜きっぽくした」

一刀「そんなことするなよ」

作者「何度も言っているが、俺は忙しい。そして次回も手抜きに近い」

一刀「直せよ!」

作者「そしてさらに次も若干手抜きだ」

一刀「だから直せ!」

作者「まあ少しは何とかするさ。それに最終回のある部分はかなり力入れてるからな。

まあ他の人がどう思うかは別問題だけどな。

それでは!」


 
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