No.135139

真・恋姫†無双 公孫賛√ ~白華繚乱~第6話

今更読む人いるのかと思いつつ、投稿。前回より相当間が開いています。

第5話⇒http://www.tinami.com/view/101887

2010-04-08 17:45:24 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:5654   閲覧ユーザー数:4584

 

以下、注意事項

 

 

・公孫賛√と銘打っていますが、主人公に原作からの改変があります。

■―主人公の改変点

 1.性別の変更(男→女)

 2.性格が原作より少し女性気味(大きな変化はないです)

 3.武力(一応魏ENDからの転生も含んでいますので、ちょっとだけ強くなってます)

・以上が大まかな改変です。その他もろもろは大体原作どおりですが、作者の能力不足によりうまく描写できていない場合があります。

 

■―基本的にずっと拠点のターン

 ・公孫賛√ということですが、原作とは違って、戦争をあまり前にはだしません。

 ・どちらかというと、拠点フェイズのようなのほほんとしたものが続きます。

 ・↑により、登場しないキャラ多数。

 

 

■―一投稿の文章量

 ・はっきりいって少ないです。

 ・基本思い付きから始まるお話ですので。(プロットは投げ捨てるもの)

 

 

■―最後に当作品内では

 ・白蓮は一刀の嫁

 ・星は愛人となっています。

 

 以上です。

 それでいい、むしろばっちこいという方は次へ進んでいただけると嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 ほんの少し前の事なのに、ずいぶん昔のような気がした。

 その場所に立つだけで、今にも体が震え上がりそうだった。望んでもいない変化を遂げた自分の体が恨めしい。もしも男もままだったら、こんな視線を向けられることもなく、普通にクリアできた問題だったのに。

 

 【一刀】「…………」

 【星】「たしかに妙な気配を感じますな……」

 

 二回目のこっちはそれどころじゃないくらい感じているわけなんだが。

 町の一角にあるそこは、忘れられたように作られた空間で、ある意味別世界のようにも思えた。

 ぼろぼろな建物が続いて建っていて、その中から向けられている視線。

 何をしているのかと想像するだけで頭が痛くなりそうだった。

 

 【一刀】「まず、そこから行こうか」 

 

 手前の建物を指差して、星に確認を取る。

 この空間を壊すには、もう対策を立てたりとか、そんなのじゃ解決できないという結論にいたった俺は――

 

 【星】「は」

 

 その建物に突撃する。

 簡単な話、物理的実力行使だ。

 

 

 

 

 

 ――――。

 

 

 

 

 【白蓮】「ほ、ほんとにやったのか……」

 

 帰還した俺と星の姿を見て、白蓮は驚いていた。

 埃だらけで、すっかり汚れてしまっている上に、星なんか久々に動けるからと手加減なしで暴れまわっていた。

 そこにいた住民を確保しては調べていけば、ほぼ全員が何かしら問題を起こしている人間ばかりだった。

 ほぼというのは、さすがに過去に起こしたもので、確認が取れなかったりした者達もそれなりにいた。

 そんな者達の集会に、こちら側の内部の人間が関わっていたことにはさすがに驚いたが。

 兵舎を訪れたあの時に感じた予感は、何気に的中していたわけで、あまり嬉しくはなかった。

 

 【一刀】「ほとんど星ががんばったんだけどね……」

 【星】「いやいや、一刀殿もなかなかでした」

 【白蓮】「はぁ……まぁ、いい。あとはこっちに任せて、お前達は風呂でも入って来い。すごいことになってるぞ」

 【一刀】「あぁ、ありがと。白蓮」

 

 

 さすがに体力も限界ちかくて、そう言ってもらえるのはありがたかった。

 俺は星と一緒に、湯浴みへと向かう。 

 

 【白蓮】「…………仕事、ふえちゃったなぁ……」

 

 はぁ、と誰もいなくなった後に、白蓮のため息が空しく響いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――風呂場

 

【一刀】「ちょっ、星!!何やって――」

【星】「尻をなでています」

【一刀】「真面目に答えてもダメ」

【星】「一刀タソのお、お尻をハァハァ……」

【一刀】「もっと嫌ぁっ!!」

【星】「ではどうしろと」

【一刀】「性的に接触するなといってるんだよ!」

【星】「ふむ…………無理かと」

【一刀】「冷静に分析した結果無理でしたみたいな顔しないでよ」

【星】「いやいや、目の前にこんな美女が裸でいるのです。襲うなとは……二ヶ月一睡もするなといっているようなものです」

【一刀】「そんな生命的危機感溢れる体を持った覚えはないんだけどな……」

【星】「肉感は溢れています」

【一刀】「上手くないからね……ていうか、美女っていうなら星のほうがよっぽど美女じゃないか」

【星】「いやいや、私は男心もわかる女でありたいと思っていますから」

【一刀】「そ、そうなん……だ?」

【星】「はい、ですから、参考までに触れてもらえないでしょうか」

【一刀】「で、でも……」

【星】「一刀殿。これは貴女にしか頼めぬことなのです」

【一刀】「う……」

【星】「では失礼して」

【一刀】「って、やっぱ触りたいだけだろーー!!」

 

 

 結局胸やら尻やらひとしきり撫でられた後、白蓮が突入してきてなんとか助かった。

 

【一刀】「はぁ……」

【白蓮】「お前もちゃんとしないからだぞ?一刀」

【一刀】「えぇ!?俺も悪いの!?」

【白蓮】「隙を見せるからだ」

【一刀】「隙……」

【白蓮】「……(まったく星の奴……私もまだちゃんと触ったこと無いんだぞ)」

【一刀】「……あ、あれ?」

【白蓮】「どうした?」

【一刀】「白蓮、服小さくした?」

【白蓮】「いや、そんなことはないが……はっ!!?」

【一刀】「おかしいなぁ……」

【白蓮】「……(胸が……大きくなっている……)」

 

 一刀は白蓮の服を借りている。

 その服を何とか着ようとするが、どうしても胸の当たりが苦しくなってしまうのだ。

 

【一刀】「昨日はちゃんと着れたのになぁ……」

【白蓮】「……(そういえば、私の服は最近胸の当たりが伸びているような気がする……)」

【一刀】「しかたない。部屋にもどって制服の上着を……白蓮?」

【白蓮】「星かっ!星が揉んでいるからかっ!!」

【一刀】「え、な、何!?」

【白蓮】「あいつがこれをこうしているからかぁっ!!」

【一刀】「え、ちょ、わぁぁぁぁぁ~~~!!」

 

 

 

 ――1時間後

 

【白蓮】「はぁ……はぁ……ご、ごめん……思わず興奮してしまった」

【一刀】「い、いや、落ち着いてくれたなら……」

 

 白蓮が落ち着いたところで、二人の現状は、白蓮は衣服が乱れ汗をかき、息が荒い。

 一刀は上半身半裸。同じく息も荒い。風呂上りのためまだ少し全身が濡れている。

 

【星】「なんと卑猥な」

【白蓮&一刀】「お前がいうな!!」

 

 

 

 

 

 

 ――夜・自室

 

 

【一刀】「はぁ……今日も疲れた」

 

 風呂上り、食事を済ませ、一刀は部屋に戻っていた。

 問題の地域に踏み込み、乱闘、その後の風呂場。

 

【一刀】「ていうか……」

 

 一日を思い出しながら、一刀は呟く。

 

【一刀】「なんで女風呂に馴染んでいるんだ俺は…………」

 

 既に星や白蓮と共に入ることはおろか、二人から身を守るなんてことを考えなければならない。思わず床に膝を着いてしまう。

 

【一刀】「まぁ、いいか。つかれて頭もよくまわらないし……今日は寝よう……」

 

 寝台に入り、明かりを消す。

 

【一刀】「……おやすみ」

 

 誰に言うでもなく、一刀の意識はおちて言った。

 

 

 

 

 ――――…………。

 

 

【???】「……ずと、……んだ。…………か?」

【一刀】「ん、ん?……う、ん」

【???】「……ん、……な」

 

 誰かの気配に意識がもどるが、部屋はまだくらい。夜中に誰か来たようだが、その声もすぐに収まってしまった。

 まぁ、いいか。と、一刀はもう一度眠りにつく。

 

 

 そして、朝。

 

 

【一刀】「ふ、ふわぁぁぁぁ~……」

 

 両手を突き上げて背筋を伸ばす。大体の朝はこれから始まる。

 体を捻りながら、寝相で歪んだ骨をぽきぽきと矯正しつつ、体を起こし――

 

【白蓮】「すやすや……」

【一刀】「…………」

 

 もう一度、布団の中へ。

 

【一刀】「(な、なんで!?なんで、いるの!?……あ、そういえば、昨日誰かきたようなって――あれ白蓮だったのか!?)」

 

 こともあろうに覚えている範囲内では初の女性との同衾。それが、白蓮になってしまった。

 

【白蓮】「ん……ん」

【一刀】「――っ!?(お、落ち着け北郷一刀。こんなことで動揺してどうする!そうだ、三国時代にはきっとよくあることだ!)」

 

 自分に空しくも言い聞かせる。

 

【一刀】「(うむ、そうに決まっている。ロレ●スもゼロ使の●イトもあのサ●シだって経験したことだ!俺にだって切り抜けられるはず……!自然に起こしてあげれば……)」

 

 既にそう考えることが自然ではないことに気づく者には、こういったシチェーションは訪れないだろう。

 

【一刀】「(よ、よし、普通に――……)ぱ、白蓮おは――」

 

 体を起こし、振り返る。

 

【白蓮】「ん、お~、一刀、おはよう」

【一刀】「あ、うん、おはよう……」

 

 予想外にも普通に起きてきた白蓮。

 

【一刀】「……(なんだろ、ちょっと残念なような)」

【白蓮】「ん?どうかしたか?」

【一刀】「あ、いや、なんでも…………って、そうだ、なんで白蓮ここにいるの!?」

【白蓮】「なんで……って昨日言っただろ?なかなか寝付けないから一緒にいいか?って」

【一刀】「へ?」

【白蓮】「お、お前はちゃんと、うん、って言ったぞ!」

【一刀】「そ、そうなんだ……(ぜんっぜん覚えてない……)」

 

 互いに自覚がないと知ると、白蓮は一気に顔が赤くなった。

 

【白蓮】「そうなんだって、じゃ、じゃあ、あたしは……勘違いして何も知らない奴の寝台に……」

【一刀】「あ、いいや!言った!うんって俺たしかに言ったよ!!」

【白蓮】「い、いうな!それ以上いうな!」

【一刀】「本当に覚えてるって!」

【白蓮】「わぁぁぁぁ!!」

 

 

【星】「――朝から仲の良いこと結構なのですが」

【白蓮&一刀】「っ!?」

 

 突然の星の声に二人して竦みあがってしまう。

 

【星】「さすがに侍女に遠慮させるほどなのはいかがかと」

 

 星が指さした向こうには侍女が苦笑いになっていた。

 

【一刀】「…………ごめんなさい」

【白蓮】「…………ごめんなさい」

 

 

 

 


 
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