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『想いの果てに掴むもの』 ~第16話~

うたまるさん

呉√本編に入りました。

地に倒れ伏す一刀、そのまま力尽きてしまうのか・・・・・・


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2010-04-03 18:33:00 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:24089   閲覧ユーザー数:16880

真・恋姫無双 二次制作小説 魏アフターシナリオ

『 想いの果てに掴むもの 』孫呉編

  第16話 ~ 受容れられぬ天の御遣いの決意 ~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倒れ伏した俺から、

 

胸に当たる短剣から、

 

次々と、赤い液体が流れ出る。

 

それは、周りの地面を、赤く染めあげていく。

 

 

「・・・!」

「・・・・・おっ、お兄さんっ!」

 

突然の事態に、周りが息を呑む中、

風の必死の叫びが、俺の耳に届く、

 

 

 

 

 

風視点:

 

お兄さんが、蓮華ちゃんに体当たりされ、

その手の持っていた短剣が、そのまま自分の胸に深く突き刺さります。

其処から、血を噴出しながら、

倒れるお兄さんを見ながら、

風の頭の中は真っ白になります。

 

お兄さんは、おそらく何かを仕掛けようとしたのだと思いますが、

いいえ、今はそんな場合ではありませんっ。

 

「・・・・・おっ、お兄さんっ!」

 

おそらく、事態に驚いていたのでしょう。

風は亜莎ちゃんの腕を、簡単に抜け出し、お兄さんに向かって駆けます。

今日ほど運動に不向きな自分の体を、怨んだ事はありません。

風の足は、風の気持ちを裏切るように遅く、

早くお兄さんの元に向かいたいのに、思うとおり動いてくれません。

それでも、何とか辿り着いた時、

お兄さんは、僅かに痙攣するだけで、身動きしませんでした。

 

「お兄さんっ!」

「待て風、下手に動かせば、その場で死にかねないっ!」

 

お兄さんの体を起こそうとする風を、蓮華ちゃんいえ、孫権は風の手をとって静止させます。

たしかに、孫権の言うとおりです。

下手に動かせば、大出血を引き起こしかねません。

ですが、このままでは、お兄さんは死んでしまいます。

冷静に対処しなければ、お兄さんは二度と目が覚めなくなってしまいます。

そう考えると、大切な人が大変な時だと言うのに、何時も通り冷静さを取り戻していく自分を、少しばかり幻滅しながら、どうすれば良いかを最速で思考を廻らせます。

とにかく傷を見て見なければ、

そう思った時、違和感を感じました。

そう、何か変なのです。

 

風が戸惑っていると、孫権がお兄さんに近づき、傷を見ようとしゃがんだ時、

倒れていたはずのお兄さんが、跳ね起きました。

 

「なっ!」

 

 

 

 

 

一刀視点:

 

 

「なっ!」

 

驚く孫権を尻目に、不用意に近づいた彼女の首根っこを引っ掴み、

彼女をそのまま地面に押し付ける。

手にした短剣、刃が柄の中に引っ込んだ短剣を、軽く振って遠心力で再び刃を出すと、

指で仕掛けを作動させ、刃を固定させ彼女の喉元近くにやる。

 

「動かないでくれよ、できれば傷つけたくない」

 

孫権に警告しながら、周りの状況を把握する。

孫権は悔しげに声を挙げるが、大人しくしてくれている。

風は狙い通り、隙を狙って抜け出してくれた。

どうやら、騙された事に怒っているのか、(むーーーーっ)とした顔をしている。

まぁ、この際それは勘弁して欲しい。

謝罪が必要なら、後で幾らでもする・・・・・・最も後があればだけどね。

問題は雪蓮達だ。

殆どは、俺の擬態に驚いているようだが、肝心の雪蓮と冥琳は、

 

「なんかやってくるとは思ったけど、それも天の仕掛け?」

「まあな、やっぱ驚いてくれなかったか」

 

雪蓮の軽口に、俺も軽口で答える。

天の仕掛けと言うのは、まぁ先程の短剣の事。

刃の固定を解除すれば、刃先は押し込まれれば、そのまま柄の中に収納され、代わりに中に仕掛けてあった赤い液体が、薄い皮を突き破って飛び出てくるという、種を明かせば、ただの手品だ。

真桜に、余興用に幾つか教えて作らせたわけだが、こんな時に役に立つとは思わなかった。

(真桜には、人には秘密と言っておいたが、そのままにしておいた方がいいかもな、

 今後何に役に立つか分からないし)

 

周りを警戒しながら、雪蓮に話しかける

むろんその間も、周囲の警戒を忘れない。

視界に納まるもの、

僅かな物音、

まだ練習中の技、

使える物は全て使って、警戒にあたる。

どっちにしろ、それの集中力では、そう時間は掛けれない。

でも俺の考えが正しければ、そもそも・・・・・・

 

 

「どう言う事か話してもらおうか」

「あら、蓮華を人質に逃げなくて良いのかしら?」

 

俺の質問に、雪蓮は面白そうに質問で返す。

と言うか、本気で楽しんでやがるな、

自分の妹が人質だと言うのに、随分と冷静じゃないか、

 

「逃してくれる気なんて、少しも無い癖によく言うよ。

 俺では、城から外に出る事すらできないからさ。

 そっちの質問には答えた。 今度はこっちの質問に答えてもらおう」

 

俺の言葉に、冥琳が鋭い視線で

 

「いや、まだ答えていない。

 その質問が、この状況で何故必要かと聞いているのだ。

 まさか、死ぬ前に理由ぐらいとでも言うつもりでは無いだろうな。もしそうなら失望したぞ」

「そんなつもりなんか無いよ。

 俺は、こんな馬鹿げた趣味の悪い芝居に、何時まで付き合わなければ、いけないんだと言っているんだっ」

 

 

 

 

 

 

俺が芝居と断言した事に、冥琳は瞳を面白げに揺らす。

 

「ほう芝居か、北郷、貴様はこれが芝居と言うが何を根拠にそう述べる」

「そもそも、今思えば、最初から不自然だったんだよ。

 孫権との口論も、強引な仕合も、何より、総都督の貴女が、何も口出ししなかった事だ。

 少なくとも、今、呉に華琳達を敵に回してまで、俺と風を殺したり捕らえる程の利はないはず。

 下手をすれば、また戦乱の世に逆戻りしちまう。そんな状況で、貴女が引っ込んだままと言うのはおかしす

 ぎる。更に言うなら、二年前一度解体された呉に、魏を敵に回すだけの力はないから、単独で行動を起すな

 んて馬鹿な選択を起こすわけが無い。やるなら謀略を駆使するか、同盟を組むしかないが、魏に対抗するに

 は、それなりの力を持つ国が必要だ。 今の蜀がそれに賛同するとは思えない。

 そしてなにより、貴女達が今更戦乱の世に戻してでも、天下を求めるとは思えないからさ」

「うむ、一見筋は通っているが、もしその推理が間違ってたらどうするつもりだったのだ」

 

(まだこんな芝居に付き合わすつもりかっ)

 

冥琳の言葉に、俺はそう心の中で毒づく

 

「天の知識を欲している貴女達が、俺をあっさり殺すとは思わないし、

 例えそうだったとしても」

 

そこで、俺は一度軽く目を瞑り、魏の皆を、華琳の顔を思い浮かべ

 

「華琳達が、民を脅かす貴女達を放っておくわけが無い」

 

俺の、我ながら、すがすがしい程力強く言えた言葉に、

雪蓮達は、楽しげに微笑む。

だが、冥琳だけは、

 

「お前達は、呉に来なかった。 そうする事もできるのだが?」

「もうそんな事できないと、分かっている事で、俺をこれ以上騙せると思うの?

 貴女が蜀や魏に対して細作を放っているように、華琳が何より用心深い桂花が、何もしていないわけが無い。

 桂花が選んで放った人達なら、こうして向かい合っているだけで、目や耳に入るさ。

 ましてや、事を秘密裏に運びたかったなら、こんな事態を起させないか、すでに動いている。 違う?」

 

冥琳の質問を、今度は俺が質問で返す。

 

「随分と、荀彧を信頼しているのだな、罵倒されていると聞いているが、そう言う趣味なのか?」

 

がくっ

 

まさか、冥琳が、こんな時に冗談を言ってくるとは思わなかった俺は、思わず力が抜ける。

だが、慌てて気を引き締め、冥琳たちを見詰め返す。

危ない危ない、こんな事で気を逸らされてたら、この茶番劇を終わらせる事なんて出来ない。

 

「そう言う趣味は無いよ。 それに、桂花はすぐに感情を表に出しても、政に関しての行動は何時も冷静だよ。

 それに、桂花は俺の事嫌っているだろうけど、俺は桂花の事は嫌いじゃない。こういう事に関しては無条件

 で信じられる大切な仲間さ」

 

俺の言葉に、冥琳と雪蓮は、面白げに笑みを浮かべ、

そして、それとは反対に、俺に刺さる周りの視線が冷たくなるのが分かる。

(・・・・・・・・えーと、今の発言に何処か問題あったのかな?)

 

だが、冥琳は満足したのか、一度息を吐き

 

「桂花がそうまで感情を露にする程の男が、いったい、どれだけいると思っているのだか・・・・・・・

 で、いつ気が付いた?」

 

冥琳は緊張を解いて、俺に軽く問いただす。

回りの空気も(冷たい視線は残したまま・・・・・・・なぜ?)変わった事を感じ、俺は孫権から手を離し、短剣をしまう。

 

「わりとぎりぎり、死んだ振りしてた時さ、確信したのは、孫権を人質にとってから、

 殺気や視線は鋭かったけど、あまりにも動きが無さ過ぎた」

「随分人任せな所もあるが、それは仲間への信頼ともとれる、まぁ、ぎりぎり及第点と言うところか、

 風もう良かろう」

 

 

 

 

 

「風もう良かろう」

「え゛っ!」

 

冥琳の言葉に、俺は絶句の声を挙げる。

予想外の事に俺は風を見ると

 

「仕方ないですねー」

 

等と、小さく首を横に振りながら答える。

 

「あらもう終わり」

「予想とは違ったが、目的も果たせたし、私達も北郷の本質を見て取れた。 これで十分であろう」

「風、このような芝居は、これっきりにしてもらいたい」

 

呆然とする俺の前で、雪蓮は少し残念そうに、

冥琳はやれやれと言った感じに

孫権は体に付いた埃を払いながら、面白くなさそうに風に言い放つ、

・・・・・・えっ、これはいったい?

 

「風、理由を説明・」

 

ガリッ!

 

「い゛っ!」

 

風に問いただそうと、近寄った俺に、風は爪を立てて俺の顔を引っ掻いた。

その痛みに、俺は顔を思わず覆いながら、

 

「いっ、いきなり何をするんだよっ」

「分からないとは、どこまで鈍いんですかねこの人は」

「おうおう、兄ちゃん、人を騙しておいて、ただで済むと思ってねえだろうなっ」

「いや、騙したのは風だから」

「それとこれとは、話しは別なのですよ。 お兄さんは、風に本気で心配掛けさせたのです」

「だから、風が先に」

「もう一度引っ掻いても良いですか? ねこっぽく、両手で」

 

そこで、風がのんびりした口調とは裏腹に、目がちっとも笑っていないというか、本気で怒っているのに気がつく、

風のこの目、この感覚、虎の事件の時と一緒だ。

今まで、どんな馬鹿なことを引き起こしても、桃香達との揉め事の時も、小さな、だけど此方の胸に突き刺さる皮肉を言ったり、意地悪をされたりする事はあっても、怒りを露にする事はなかった。

それだけに、俺が死んだと思わせた事に対して、風の怒りが、悲しみが、俺の心奥深くに伝わる。

だから、せめて

 

「ごめんなさい。心配をおかけして申し訳ありませんでした」

 

風の俺を心配してくれた気持ちを、嬉しいと思う気持ちと、申し訳ないと思う気持ちを籠めて、その場で土下座をする。・・・・・・でも、騙された挙句に怒られるって、俺って、ふんだり蹴ったりじゃないか?

 

「騙した風達も悪かったのですから、今はこれで許してあげるのですよー。

 でも次からは、風達に黙って死んだ振りは駄目なのです」

「えーと、立場が逆な気もするけど、一応説明してくれるよね」

「仕方ないですね。

 お兄さんは、戦いにおいて、空気が読めない所があるのですよー」

 

風の語る話によると、俺は、戦いにおいて、情を優先させる事が多いとの事。

風と再会した時の戦闘を始め、幾つか例をあげられ、その原因が半端に鍛え上げた武の過信から来る物だと指摘され、

 

(う゛っ・・・・・・確かに、前はもっと形振り構わなかった気も)

 

そして、策を用いて闘うべき時と、策を用いて闘ってはいけない時の空気が、どこまで真剣になれば良いかの空気が読めていないとの事だ。

それは、時に生死に関わる大事な事、直させなければ何時か大変な事になると、風は今まで状況を利用して、何度か矯正試みたみたいだが・・・・・・

 

「お兄さんは、時折風の予想の斜め上を行くのです。

 普段であれば、そんなお兄さんは面白いのですが、人の策をああ言う手段で破られると、なんと言いま

 すか・・・・・・不愉快?」

「いや、何でそう言う質問なのか知らないけど、とにかく今回は、いい加減何とかしようと、雪蓮達と協力し

 て一芝居打つ事にしたと言うわけなんだよね」

「そう言うことなのです」

「おうおう、兄ちゃんがしっかりしないと、こっちが苦労する事になるんだぜい」

「いや、今回の事も含めて、そんな小芝居は良いから、言ってくれれば、直すように努力するのに」

「言って分かるような事なら、こんな芝居はしないわよ」

 

俺と風の会話に雪蓮が割り込んでくる。

 

 

 

 

 

「雪蓮、どう言う事だ」

「一刀、今日の事、何処まで芝居と思ったの?」

「えっ、そ・それは」

「最初の仕合で、私が怒ったのは本当の事よ。

 それどころか、言葉そのものは全て本当の事、

 私達がしたのは、ただ状況を強引にもっていっただけ」

 

ゆっくりと、だけど力強い雪蓮の言葉に、俺は少なからずのショックを受ける。

雪蓮の言葉が本当なら、孫権や他の人間が、俺を拒絶・いや、もしかしたら敵視している事になる。

もしそうだとしたら、そんな中、俺を推挙した雪蓮としては、先程の御前仕合は、勝ち負け以上に俺の器を皆に見せるためのもの、俺はそれを武の事だと勘違いしてしまった。

雪蓮の意図を分からず、挌上の相手に、何も考えずに身に付けた武のみで闘った。

確かに、これでは自分の武に増長している、と言われても仕方が無い。

そういえば、最後の決戦の時も、どう策をめぐらせて勝つのかと聞いたら、風を含めて皆にぼろ糞に言われた事があったな、

 

「はははははははははっ、そう言うことか」

 

くそっ、俺は此方の世界の人間になったつもりだが、とんだ勘違いである事に気がついた。

これは、俺の生まれ育った環境との差が生む、考え方の違いだ。

生涯の大半を掛けて培ったそれは、言って簡単に直るようなものじゃない。

だから、それを身を持って知らせるためにも、そしてそれを教訓に何時も考えさせる事で、いつかとんでもないへまを起こす前にと、風は心配して、今回のような芝居を打ったというわけか、

 

「一刀、貴方はたしかに風達程ではないけど、軍師としての才能はあるわ

 でもその代わり、私達に無い自由な発想や考え方が貴方にはある。

 さっきのも奇策でしかないけど、それでも結果的にはあの状況を脱する事には成功はしたわ。

 でも、時には貴方の考え方が、いいえ、天の国の考え方なのかしら、それが貴方の首を絞める事になるわ」

 

雪蓮の言うとおりだ、確かに俺は今まで、天の国の考え方や知識で助けられて来た事が多かった。

だけど、それでは駄目なんだ、此方は此方の考え方がある。

それに染まる必要は無くても、それを絶えず考えておく必要はある。それに合わせた行動を取る必要がある。

天の国の考え方だけでは駄目だってことは、華琳に最初に、ガツンと鼻っ柱を折られたじゃないかっ!

俺は、もうそれを忘れたのか!?

いや、忘れたわけじゃない。ただ、本当の意味で理解していなかっただけだ。

今までは、皆が陰ながらフォローしてくれたり、それとなく怒ってくれていたから、問題にならなかっただけだ。

以前の時も、華琳や凪は本を読む事を勧めていた。

この世界に返ってきてからは、稟や風が、儒教や舌戦や政治を始めてとする論争の話を沢山勉強させられた。

今思えば、華琳達は、この世界の事を、この世界の考え方を俺に教えようとしていたんだ。

俺は、それに気がつかず、忙しいという理由で逃げたり、風達の気遣いに気付かずに過ごしていた。

あはははははっ、これでは、鈍感だと皆に言われても仕方ないよな

 

そうだ、孫権達だって、むやみに俺を嫌っているわけではないはずだ。

もし、魏そのものを嫌っているなら、風や他の皆が、宴であれだけ仲良さそうにしている訳が無い。

なら、嫌われているとしたら、それは俺自身にある事。

蜀でだって、全員にすぐ受け入れられたわけじゃない。

呉だって、同じ事だ。

 

俺は俺にやれることを一生懸命やって、認められるしかないんだ。

誤解があるなら誤解を解くためにも、

間違っている所があるなら、それを見つけ直す努力をしなければいけないんだ。

いくら、請われて来たからと言って、すぐに認められようなんて、そもそも甘い考えだ。

 

雪蓮が俺を推したのは、雪蓮自身が言っていたように、天の知識や技術で、他国に後れを取るわけにはいけないと思ってのことだろう。

つまり俺に利用価値があると考えてだ。

俺自身を認めたわけじゃない。

先程の芝居で、怒ったのは本当の事だと彼女は言った。

つまり、そう言う事なんだ。

だけど、それでも、雪蓮は芝居を終わらせた。冥琳は及第点だと評価した。

俺の本当の本気での行動で、やっと二人は、少しだけ俺を認める気になってくれたと言う事なんだ。

あんな穴だらけの推論で、俺の精一杯の論戦で、これからの俺の行動しだいだと、認めてくれたんだ。

 

なぁ、華琳

今回俺をこうして他国に出したのは、俺にもっと成長して来いって事なんだよな。

俺の味方が殆どいない他国で、俺がどれだけ頑張れるか、蜀や呉の皆にきちんと認められて来いってことだよな。

なら、華琳の期待には応えなければいけないよな、

俺も、男だ、女の娘の期待にはできるだけ応えたいという見得もあるし、俺がこの世界に生きていくためには必要な道に違いない。

だから、覚悟を決める。

呉の将達全員に、認めてくれるように、力を尽くす覚悟を

 

・・・・・・それに、少なくても成長もせずに帰った日には、きっと、キツイお仕置きが待っているに違いないしね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく

あとがき みたいなもの

 

 

こんにちは、うたまるです。

 第16話 ~ 受容れられぬ天の御遣いの決意 ~ を此処におおくりしました。

 

さて、読者の皆様の予想通りの展開だったと思います。( 無理のあった箇所は仕様と考えてくださいm(_ _)m )

一刀は、雪蓮達を色々誤解したまま、そして、呉の面々は一刀を誤解したままで今後の話しが勧められていきます。さて、次回はこの趣味の悪い顔合わせの続きからのお話になります。

さぁ、今回の事件の真犯人が風と気がついた人はどれだけいただろうか・・・・・

 

一刀が、彼女達の心をどう解していくか、

 

一刀の奮闘ぶりを見守ってくださればと思います。

呉での話は、この話し全体のターニングポイントとなる予定です。

したがって、ちょこちょこと拠点を変えての話も出て来ると思いますので、お楽しみください。


 
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