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真恋姫無双~風の行くまま雲は流れて~第3話

なんやかんやで第3話

2010-02-27 10:13:27 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:16641   閲覧ユーザー数:14938

 

はじめに

 

 

 

 

この作品は三国5エンパか戦国3か、PS3かWiiかで今頃に悩む時代遅れな凡人が

 

 

 

 

妄想を垂れ流した残念かつ卑猥な文章なので

 

 

 

 

原作重視、歴史改変反対な方はご注意ください。

 

 

 

 

また本来の主人公の一刀さんではなくオリジナルを主人公にしてます。

 

 

 

 

一刀さんの登場は…未定です。

 

そんでもってまた変なところから話は始まるわけですはい

 

 

 

「袁家に仕官する?」

 

その日生まれて初めて口にした酒で早くも酔いが回ったのか

 

彼の親友は珍しく自分の将来について語った

 

「そう、袁家。四代に渡って三公を輩出した家柄なんてこの先存在しないだろうね?」

 

空になった猪口に酒を新たに注ぎ、徳利の口をこちらに向ける

 

この時代、既に名門袁家の力は絶大な物であったが、まさか自分の幼馴染であり親友がそこに仕えたいと考えているとは思ってもいなかった

 

「お前は洛陽に行くものだと思っていた」

 

自分の猪口に酒を受け、彼は前から思っていた親友への評

 

その評に親友は苦笑を浮かべる

 

「最初は朝廷の官職も悪くないと思っていたけどね」

 

周りの大人達からは、秀才、末は侍御史か、宦官かともてはやされ、事実洛陽に一年間留学していたのだ親友は、自身の希望によって

 

「何を見てきたんだ…洛陽で」

 

洛陽にには何があったんだ

 

「まさか去勢が嫌で方向を変えたのか」

 

彼自身は軽い…冗談のつもりで言ったのだが

 

普段冗談など滅多に口にしない彼の言葉を親友はそうとは受け取らなかったようだ、それもあると真面目に答えた

 

「やっぱ自分の子孫は残したいしね」

 

その前に嫁をどこから持ってくるんだ?というツッコミよりも、男である彼にとっては去勢なんてものが本当にあるのだということの方が大きかった

 

お上に仕える人間の考えることはわからん

 

一村民でしかない彼にとっては正気の沙汰でしかない

 

先ほどとは逆に彼から親友へと酒は注がれる

 

注がれた酒に映る月に気づき、親友は空を見上げた

 

 

 

「比呂はさ、なりたいものとかないのかい?」

 

 

 

「俺か?」

 

同じく月を見上げていた比呂は親友の突然の振りに、う~むと腕を組み自分の人生というものを思い返してみた

 

この時代ごくありふれた、どこにでもあるような農村に生まれた彼は、両親を手伝い、畑をを耕し、狩りに出て、村で食べる分に困らなければ街に売りに行き、小遣い稼ぎに得意の弓術を披露しその帰り道に桂花を見つける

 

自分より六年遅れて二軒隣に生まれたもう一人の幼馴染

 

彼女は、同じく村へと続く道端で出くわした蛇に腰を抜かし、目をグルグルと回し大粒の涙を溜めていた

 

何をしているんだと尋ねれば、比呂ぉと一寸先ににょろにょろと蠢くそれを指差す

 

それをよいせと脇に抱え彼女の家まで送る道中

 

 

小脇に抱えられながらもいつもの強気を取り戻したのか、彼女は先ほどの天敵に自分の怨みを吐き出す

 

 

 

「あれは絶対に私を食べる気だったんだわ!」

 

だとしたら一生物を食う必要は無くなっただろうな~桂花の家の庭の木のどの枝よりも細かったし

 

 

 

「それにあの禍々しい姿!絶っ対に猛毒よ!!」

 

だとしたら俺は既に三回以上死んでいることになるな~噛まれて痛かったのは子供ながらに覚えているが

 

 

 

「あんなものに存在の価値なんてあるはずがないわ!!絶っっ対に!!!」

 

とはいえ蛇の鱗皮は高く売れるからな、食ったり酒に漬けたりする風習もあるらしいし~尤も、自分は御免だが

 

 

 

「比呂!絶っっっ対に誰にも言わないでね!!!!!」

 

彼の苦笑を別の意味に捉え、栗色の髪をふわりと揺らし、こちらを見上げ~来月ようやく十一歳を迎える少女の涙ながらの訴えに

 

 

 

「わかった」

 

 

 

と答えるものの

 

ちょうど家から出てきた彼女の父親にどうしたんだと尋ねられれば

 

 

「蛇に出くわして腰を抜かしていたので抱えてきた」

 

 

即座の裏切り、ハハハという笑いに見る見るうちに顔を赤く膨らませていき

 

「うわああん!!比呂の馬鹿~!!!」

 

バタバタと抱えられていた自分の身体を投げ出し兎の如く巣穴に潜っていく

 

なんだ歩けるじゃないかという彼のはずれた感想を他所に

 

「いやいやすまんな街からの帰りだというのに」

 

酒でも持って行くかと彼女の父親は蔵から徳利を差し出す

 

 

そんな彼の日常、今日の出来事

 

「そういえば桂花がまた蛇の前で腰を抜かしていた」

 

質問した側からすれば突拍子もない回答だが

 

「憶測の域だけどそれは桂花に止められているんじゃないのかい?」

 

思わず笑い声を上げる親友の猪口に酒を注ぎ

 

「これの経緯の説明が必要だろう?」

 

「成程ね、酒を飲んだのは初めてだけど悪くないねこれ」

 

注がれた「これ」は口止め料というわけだ、と彼の言葉にある「これ」のもう一つの意味を汲み取る

 

「で?俺の質問には答えないのかい?」

 

逸れかけた話題を戻したいがために今度は彼の目を見て問う

 

 

 

「お帰りなさい将軍殿、玉の間で袁紹様がお待ちです。戻ってきて早々にではありますが此度の報告をお願いします」

 

門をくぐるなり待ち構えていた文官の言葉に先頭にいた比呂は頷き

 

「それと報告は張コウ将軍一人で、とのことです」

 

背後から聞こえる「斗詩っ!飯に行こう」の声を他所に、比呂は疲れきった視線を告げてきた声の主に送る

 

 

 

 

「…今度は誰が麗羽様の機嫌を損ねるようなことをしたんだ?」

 

そんな比呂の抑揚のない声が部屋に響き視線を向けられた悠は苦笑を浮かべる

 

 

 

報告に来い、名指しで呼ばれて行ってみれば「袁紹様は入浴中です」と玉の間から追い返され

 

ぼちぼちかと戻ってみれば「袁紹様は髪を乾かし中です」と再度追い返される

 

 

 

どうせあの量の髪だ、しばらく乾かんだろうと親友の部屋を訪れてみればつい先ほどまで彼女がいたのが見て取れる

 

 

 

以前、やはり呼び出しをくらい追い返された比呂が悠と桂花が茶を飲んでいるところを訪れ

 

 

 

桂花、今度は何をやらかした…

何で私って決め付けるのよ!!!

 

 

 

そう逆切れを起こされた経験から「誰が」とは言わずに質問をする

 

尤も、当の桂花は既にこの場にはいないわけだが

 

「徴兵の件で少々、桂花なりの考えを意見したまでですよ」

 

新しく茶を注ぎ彼へと渡す

 

「またか」

 

淹れたての茶をすすり彼は深いため息を吐く

 

彼の言う「また」とは桂花のことではない、徴兵のことだ

 

 

「兵の調練具合は?」

「今日千五百が使い物にならなくなったばかりだ」

 

 

笑っていた先ほどとは打って変わって重い質問に比呂のため息は深さを増す

 

「今回は五千人集めるそうです」

 

空になった湯呑を手の中で持て余し困った物ですと洩らす

 

「そのうち州に住む者はもれなく兵の職につくことになるんじゃないか?」

 

それはすごいことですねえと笑う親友だが、比呂は自分の想像にぞっとする

 

「たまには比呂が言ってみてはどうです?あなたのことなら姫も少しは耳を傾けるのでは?」

 

先ほど桂花から自身に向けられた言葉をさりげなく比呂に丸投げするが

 

「それは桂花がお前に言ったのだろう」

 

既に事のやり取りを見抜かれていた

 

ばれてましたかと肩を竦める悠、そのわざとらしい仕草に

 

「それにこれは文官の仕事だろう、将が文官の仕事を取ってどうする」

 

自分の管轄外だと突き放す

 

 

あとがき

 

おい話が進んでねえぞお怒りの皆様

 

ねこじゃらしにございます

 

急な呼び出しにより今回はここまで

 

つづきは今夜書きます

 

中途半端で申し訳ございませんが

 

それでは


 
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