最終話「涙は乾かない」
私はツナに告白されて、なんとなく眠れなかった翌朝。
そんな朝も、世界は何事もなかったように動いていた。
通学路にはいつもの風景があって、沢田家の食卓は相変わらず騒がしくて、リボーンは何食わぬ顔でコーヒーを飲んでいる。
私は今、通学鞄を下げて学校へ向かっているところだ。
ツナにとって昨日の告白は、何気ないようで一世一代のものだったらしく、顔を赤らめて、
「雨が先に学校行って! 返事はみんながいない時に聞くから! 今日中に!」
と言い放ち、自室に逃げ込んだ。
私が先に行かないとツナは遅刻してしまうので、少し早めに家を出た。
ツナの友達の山本と、舎弟の獄寺くんが門扉の前で待っていて、二人に挨拶だけして、今は通学路を歩いている。
きっと、返事をしたら私の日常は変わるだろう。
ツナのように。
リボーンがそのままにするわけがないと、日々思い知らされているから、私はツナと歩く覚悟を決めなければいけない。
でも私はまだ、はっきりとした答えを言葉にできていない。
ツナの隣に立つ未来が、どんな形になるのかも分からない。
それが不安だけど、そんな中でツナは、私を一人にしないために告白してくれたのだ。
私は、そんなツナが大好きなんだと自覚する。
それでも一つだけ、確かなことがある。
泣いて、迷って、モヤモヤして、それでも前に進もうとするこの日常が、私は嫌いじゃない。
涙は、きっとすぐには渇かない。
でも――その涙の理由が、少しずつ変わっていくのなら。
私は空を見上げながら、それも悪くないと思った。
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家庭教師ヒットマンリボーンの二次創作です。
ツナと幼馴染で青春を送ります。中編です。