日本接着剤工業会が制定した9月29日の『接着の日』は、単なるく(9)っつ(2)く(9)という語呂合わせの日かと思ったら、驚いたことに世界的な記念日になっている。探したけど、くっつくマジックテープの日はなかった。「接着の日」を世界共通の記念日にするために、磁石のＳ極とＮ極がくっつくから、「S to N」で「September Twenty Ninth」とこじつけて、2022年に開催したアメリカ、ヨーロッパ、アジアの 接着剤・シーリング材業界団体による国際会議で、９月２９日を「International Adhesive & Sealant Day」とすることを提案したら、認められたらしい。日本接着剤工業会(JAIA)国際委員会委員長の村上氏が、国際接着の日を制定したらしい。　接着の基本は表面にある小さな穴や谷間に 液状の接着剤が入り込み樹脂が固まることで、表面の凹凸に固まった樹脂が引っかかり モノとモノが接着する仕組みらしい。これをアンカー（船の錨）効果というそうだ。だから剥がすときは樹脂を溶かしてやれば良いのだ。薬局などで身分証を見せてアセトンやシンナーを買わなくても、アルコールで樹脂は溶けるから、シールを剥がしたり その跡を綺麗にしたいのなら、手軽で安全な消毒用アルコールスプレーを使えば簡単だ。しかも、アルコールは油汚れも溶かすからキッチンを綺麗にするときにも重宝するね。　はがすのが厄介なのが、くっついている男女を引きはがして別れさせることだ。　和歌山県には『ひっつき虫』という妖怪がいるらしい。藪へ入った犬は、たまにひっつき虫をつけて帰ってくる。この虫はトゲトゲしていて、犬の血を吸い、どんどん大きくなる。犬はやせ細り、やがて病に侵されるのだ。