No.1172143

左利きの竜は 左前足で”お手”をする

新人さん

イギリスで1990年に設立した「Left-Handers Club」が、世界左利きの日を1992年に制定している。右利き用ではなく 誰もが使える道具を各種メーカーに呼びかけることを目的としたという。提唱者の誕生日が8月13日なので世界左利きの日を8月13日に決めたらしい。日本には「Japan Southpaw Club」が2001年(平成13年)に 語呂合わせのレ(0)フ(2)ト(10)の2月10日に「左利きの日」を制定しているが、世界の方が先である。世界でも日本でも、左利きの割合は約10%いると言われているそうだ。 動物にも利き腕があるらしく、オスの猫は左利き、メスの猫は右利きの傾向があるという研究があるようだ。犬の利き手があることも研究されていて、犬の約4割が左利きであると報告されている。猿の場合は 8歳以上になると利き手が明確に現れて 特にメスでは子を抱いて逃げるから 左利きがすぐに見分けがつくらしい。僕は以前右利きだったが、右側がマヒしたから しかたなく左利きになった。左利きの不便さがよく分かったのは、箸を使ったり 文字を書くことではなく、ふつうのハサミが使えないという事だ。右手で使っているときは思いもよらなかったが、ハサミは右利き用だったのだ。刃の組合わせかた(向き)が逆なので、左手で力を込めると 刃の間に隙間が空いてしまい 紙も切れなくてまいった。片手では袋も開けられないので、真っ先に左利き用のハサミを用意した。次に和包丁も右利き用に刃を研いであるから左手では上手く切れない。現代は関係無いが、刀は左腰に差すので、武家の子なら左利きであっても 必ず右利きに矯正されたという。犬も猿もハサミを使わないし 刃物は使えないけれど、他のことなら手が2本有れば何とかなると思う。僕が不自由なのは左利きだからではなく、左腕しか使えないからだ。 シャンクスは右手が残ったから この苦労はわからないだろう。シャンクスを羨ましく感じるのは、片腕が完全に無くなったことだ。感覚を無くした動かない右手は 付いていることを忘れてしまい、なにかと行動の邪魔をするのだ。

2025-08-13 15:12:49 投稿 / 978×734ピクセル

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