No.1171489

ピョートルと狼

ピーターは、ロシア語ではピョートルと呼びます。イリヤーさんの何でも屋事務所がある区画の中庭でよく遊んでいる子どもたちの一人です。生意気坊主。

以下、前回同様のがんばるぞ抱負(コピペ)です:
作品完成しない病を克服したいので、創作15分ルーティンをがんばってます。その日に思いついたテーマでランダムに書いて投稿します。

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2025-08-01 02:44:14 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:96   閲覧ユーザー数:96

 たいへんだたいへんだたいへんだ! オレ、すっげーヤバイひみつ知っちゃった!

 

「オイ、オオカミ男!」

 

 こいつは……こいつは、オオカミ男だったんだ! だってオレ、こないだ見たんだ! スッゲー発見だから、みんなに教えてやんなきゃって! でもみんな、ウソだって信じてくんなかった。そんなのいないって、おとぎ話だって。でもアイツがオオカミ男だとしたら、みんながあぶないかもしれないんだぜ!? ぜったい、しょうこをつかんでやる!

 

「オイ! ……オイったら! クソ、バーカバーカ」

 

「……」

 

「マヌケー! オッサンー! ビンボー!」

 

「…………」

 

「オレ、オマエのひみつ知ってるんだからな! みんなに言いふらしてやる! バーカバーカ」

 

「……ガオー!」

 

「ギャッ!?」

 

 やっぱり、ホラやっぱりそうだ! いま、ガオーって言った! コイツ、オオカミ男なんだ!

 

「わーっ、はなせ! 人食いやろう! オオカミ!」

 

「またお前かよ。ったく、しょっちゅうちょっかい出しに来やがって……お前そんなに俺のこと好きか?」

 

「ゲイだ! こいつ人食いオオカミのゲイだ!」

 

「こンのクソガキ……。っつーか、何だよオオカミ男って」

 

「何でも屋のオッサンのことだよバーカ!」

 

「お尻ぺんぺんしてほしいか?」

 

「だってオレ見たもん! こないだ夜に、マヤコフスキー広場にいただろ!」

 

「さあな?」

 

 だってオレ見たんだ! コイツは、ぜったいにオオカミ男なんだ! オレの目の前でへんしんしたんだ!


 
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