No.1140062

【獣機特警K-9ⅡG】悪なりの哲学・改【交流】

Dr.Nさん

2024-03-09 20:14:14 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:179   閲覧ユーザー数:135

ラミナ港。

とある廃倉庫。

 

警官「お疲れ様です警部!」

ミハエル「おう。早速仏さんのところに案内してくれ」

警官「はっ!」

 

ミハエルが白い布をめくると、そこには。

 

ミハエル「うわ、こいつはひでえ…」

ミハエル(モノローグ)「発見された遺体は全部で4体。全てバラバラに切り刻まれている凄惨な状況だった。

内訳は男が2人、女が2人。4人とも豚型ファンガー。奇妙なことに、男は2人とも全裸、女のほうは2人とも服を着たままで切り刻まれていた──」

ラミナ署。

 

ミウ「凄惨極まりない事件ね」

テムナ「ホンマやな。で、被害者の身元は分かったんかいな? 犯人の目星は?」

前日、ブラッドファミリーアジト。

 

スレイ「よく報告してくれた。ご苦労」

 

ピッ。

 

スレイ「う…うおっぷ」

 

そこへ。

 

モンド「スレイちょっといいかい…ってどうしたんだいそんな真っ青な顔して!?」

スレイ「モンド、いいところに来た。悪いがエチケット袋持ってきてくれ」

モンド「エチケット袋だね。分かった!」

 

モンド「はい、持ってきたよ」

スレイ「すまねえ。ウ…ウエーッ!! オエーッ!! オエーッ!! …はあ、はあ、はあ…やっと落ち着いたぜ」

モンド「一体何があったというんだい」

スレイ「いや、タイガーとベアの奴がな」

モンド「(タイガー)(ベア)? うちにそんな奴いたっけ?」

スレイ「2人とも豚さ。自分が豚なのが嫌で、そう名乗ってるらしい」

モンド「あー、あいつらか(憐れむような目)。で、その豚2人がどうかしたのかい?」

スレイ「今、B'sシャトーの支配人からタレコミがあってな」

モンド「B'sシャトー? ああ、うちの息の掛かったラブホか。それで、タレコミとは?」

スレイ「あいつら、組織に隠れてダンショウの仕事をやっているらしい」

モンド「談笑? トーク芸人か何かやってるのかい?」

スレイ「そうじゃねえ。体が資本の仕事さ…性的な意味でな!」

モンド「うわ」

スレイ「しかも、男同士でそれをやるのを客に見せて金を取ることもやってるらしい」

モンド「ウ…ウエーッ!! オエーッ!!」

スレイ「おいおい、お前もかよ。まあ無理もねえけどな。支配人によると、あいつら今夜も来るそうだ。そこに乗り込む! モンド、お前も来るか?」

モンド「もちろんお供させてもらうよ。最近、この爪を使う機会がなくて退屈してたんだ」

再びラミナ署。

 

ミハエル「被害者のうち男2人はブラッドファミリーの構成員だと分かっている。だが、女2人はどこの誰だか不明。犯人については全くもって手がかりなし」

ミウ「ふーん。ねえ、その写真は何? きれいな宝石みたいなのが付いてるけど」

テムナ「イヤリング? ワイヤレスイヤホンにも見えるな」

ミハエル「ア○ルプラグさ」

ミウ「ア○ルプラグ?」

テムナ「なんやねんそれ?」

ミハエル「男の黄門様に刺さってた。なんでも、男同士でヤる時に黄門様を拡張したり、う○こが漏れないようにするものらしい」

ミウ、テムナ「うわぁ…」

ミウ「そんなものがあるんだ…」

テムナ「ウチらには到底理解でけへん世界やな…」

 

ピリッ。ピリッ。ピリッ。

ピリッ。ピリッ。ピリッ。

 

ミハエル「あ、俺のスマホが。非通知?」

 

ピッ。

 

ミハエル「はい、ミハエル」

スレイ『よう、元気かお間抜け警部。俺だ、スレイ様だ』

ミハエル「なっ!? 何の用だ貴様!?」

スレイ『男女4人のバラバラ殺人事件、犯人は分かったのかい?』

ミハエル「お前なぜそれを知っている!?」

スレイ『簡単なことさ。犯人はこの俺様だからな♪』

ミハエル「何だと!? 何でそんなことをした!?」

 

スレイ『──というわけさ』

ミハエル「まああんたは悪なりの哲学の持ち主だったな」

スレイ『お褒めの言葉どうも。モンドにも同じこと言われたよ。今からそのスマホにその時の俺様のアイカメラの映像を送る。じゃあな、お・間・抜・け・警・部w』

 

ツーツーツー。

 

ミハエル「おい! おいスレイ!」

 

ミウ「スレイからなの?」

ミハエル「ああ。今から犯行時の動画を送るんだとよ」

 

<動画を受信しました。開きますか? はい いいえ>

 

テムナ「来たみたいやな。開くんか?」

ミハエル「開くしかねえだろ!」

豚女1(ドアの向こう)『へえーっ、男の人同士ってこんなふうにやるんだーw』

豚女2(ドアの向こう)『ねーw うふふふふw』

 

バァン!!!

 

豚4人「!?」

スレイの声「ようw」

豚男1「しゅ、首領! それにモンド姉さん!」

豚男2「どうしてここに!?」

スレイの声「タレコミがあってな。お前ら二人がやってることの」

モンド「それで、スレイとあたしで組織の恥晒しのゴミを掃除に来たってわけさw」

豚男1「うっ…。お、お許しを首領!」

豚男2「お許し下さい首領!」

スレイの声「お許し出来ねえんだよ!」

豚女1「ね…ねえ、誰なのこの二人?」

豚男1「そ、それは…」

スレイの声「お姉さん方も悪く思わないでくれ」

モンド「恨むんなら自分の変態趣味を恨むんだねw」

豚女1「いや…勘弁して下さい!」

豚女2「わ、私たちはただ見に来ただけなんです。許して!」

スレイの声「それがお許し出来ねぇんだよなぁ~w」

 

ジャキン!

スレイのプラズマソードとモンドの爪が不気味な光を放つ。

 

ズバッ!

ザクッ! ザクッ! ザクッ! ザクッ!!

ミハエル、ミウ、テムナ「!!!」

ミハエル「こりゃひでえ…」

ミウ「一瞬にして4人を…」

テムナ「ああ…」

ミハエル「これで犯人は分かったわけだが、この先どうすれば」

ミウ「ねえ、通話や動画の発信者の記録をスマホ会社に問い合わせたら、奴の居場所が分かるんじゃない?」

テムナ「せやな!」

ミハエル「まあスレイがそんなドジ踏むとは思えないが、一応やってみるか」

 

数時間後。

 

ミハエル「ダメだったよ。発信元の特定は出来ませんでしただとよ」

ミウ、テムナ「やっぱり」

ミハエル「見てろよスレイ! だったら俺が直接探し出して捕まえるまでだ!」

 

悪への怒りを新たにする警部ミハエルであった。

 

 

=END=

 

 

 


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
2
2

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択