No.1119057

【獣機特警K-9ⅡG】超能力捜査官【交流】

Dr.Nさん

2023-04-23 02:34:38 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:217   閲覧ユーザー数:207

ラミナ署。

 

ミハエル「BARウルブズ?」

ミウ「うん。歓楽街のAM町GのS地区に最近出来た店。店員が全員オオカミのマスクを被ってるの」

ミハエル「何だよそりゃ。そんなもん最初からオオカミのファンガーを雇えばいいじゃねぇか」

テムナ「ところがな、その店めっちゃ評判悪いねん」

ミハエル「評判が悪い? まさかカッコよくてイケメンなオオカミマスクの下は全員醜い豚とか?」

ミウ、テムナ「ブフッ!?www」

ミウ「ミハエルさん、あなた面白いこと言うのねw」

テムナ「どこからそんな発想が出てくるねんw ナニワ地区出身のウチを笑かすのやめてんかw」

ミウ「評判が悪いというのは、その店どうもボッタクリみたいなのよ」

テムナ「水割りをたった1杯飲んだけで1000クロウ(=約10万円)請求されたとかな、そんな相談が署にぎょうさん来とるねん」

ミウ「当然、生活警備課としても放っておくわけには行かないから調査してるんだけど、なかなかシッポを出さなくてね」

ミハエル「ふーん」

夜、ブラッドファミリーアジト。

 

スレイ「今日の俺様は実に機嫌がいい! 大規模な取引が成立したからな! ということで今夜は全部俺のおごりだ! お前ら、今から飲みに行くぞ!」

部下たち「へいっ!!」

スレイ「モンド、お前も来るよな?」

モンド「もちろんさ。お供させてもらうよ」

ラミナ市歓楽街、AM町GのS地区。

10人程の部下を引き連れ、先頭を歩いているスレイ。

 

スレイ「BARウルブズか。よし、ここにすっぞ」

モンド「おいスレイ、この店は今噂の…」

スレイ「分かってるよ。まあ俺に任せとけ」

店内。

 

オオカミ店員「いらっしゃいませ」

スレイ「ふーん、なかなか豪華な店じゃねぇか。こいつら全員に酒と料理を出してくれ」

オオカミ店員「かしこまりました」

3時間後。

 

スレイ「そろそろ帰っとすっか。おい、勘定頼む」

オオカミ店員「はっ。こちらになります」

請求書 100,000クロウ(=約1000万円)

スレイ「はぁ!? おいおい、何かの間違いだろ?」

オオカミ店員「いいえ、間違いではございません」

スレイ「こんなの払えるか!」

オオカミ店員「ふーん。お支払いが出来ないのでしたら」

 

いつの間にか、30人のオオカミ店員がスレイたちを取り囲んでいる。

 

スレイ「おやおや、何が始まるのかなぁ?」

オオカミ店員「お支払いいただけないのでしたら、お連れさんたちも含めて、少々痛い目を見ていただくことになりますが」

スレイ「なるほどね。その前に、お前らいつまでもそんなマスク被ってちゃ蒸れて仕方ねえだろ? 全員俺が取ってやるぜ!」

 

バシュッ!

 

スレイの左掌に仕込まれたプラズマソードが一閃!

 

ボトッ、ボトッ、ボトッ、ボトッ、ボトッ。

 

オオカミ店員たち「ウッ!?」

 

全員のオオカミマスクが落ち、中から現れたのは。

 

スレイ「何だ、思った通り全部豚かよ。豚なら大人しく最初から豚の顔出してろっての」

モンド「気付いていたのかいスレイ?」

スレイ「ああ。この店に入った時から、豚舎と同じくっせえ臭いがプンプンしてたからなあーっ!」

 

バシュウッ!

 

スレイの左掌のプラズマソードがまた一閃!

その瞬間、10人の豚店員が上半身と下半身別の体になった。

 

豚店員「ひ、ひいっ!? テ、テメエ、ただでは帰さねえぞ! 先生! 先生ー!」

 

豚店員に呼ばれて店の奥から現れたのは。

 

豚の用心棒「ふああああ~。何事かいな、騒がしいなやで」

 

スレイ「あ、きったねえ髭豚のおっさん! しかもどう見ても反社会的勢力!」

モンド「おいおい、ギャングスターのあんたがそれ言うか?」

スレイ「てへ、ごめんモンドちゃーんw」

豚の用心棒「(床に転がったさっきまで豚店員だったものを見て)ほーん、ちょっとは出来る奴みたいややで。でもまだこの人数にこの人数、ワシらの方が圧倒的に有利っちゅうもんやで」

スレイ「そいつはどうかな? おいお前ら!」

スレイの部下たち「へいっ!」

部下A「へっへっへ、任せといて下さい首領!」

部下B「ちょうど食後の運動をしたいと思っていたところなんでさあ!」

部下C「人数は少ないですが、こちとらプロ、こんな豚共に負けやしません!」

スレイ「お前ら、この金で先に次の店に行ってろ」

部下A「えっ!? し、しかし…」

スレイ「ここは俺とモンドの二人だけで十分だ。あとで合流する。但しボッタクリ店には気を付けろよ」

部下A「分かりました。お前ら行くぞ!」

 

スレイの部下たちは全員店を出ていった。

 

豚の用心棒「へっへっへ、たった二人でこの人数に立ち向かうとは、お前らホンマモンのアホかやで」

スレイ「こっちは精一杯のハンディを与えたつもりなんだけどなあ? 行くぜモンド」

モンド「あいよ」

 

「「ウォーーーーーーーッ!!!!」」

ザクッ!

 

豚店員「ぎゃあーっ!!」

 

バシュッ!

 

豚店員「ぎゃああーっ!!」

 

30体目のさっきまで豚男だったものが床に転がる。

 

スレイ「なんだ、もう終わりかよ。さてと…」(ギロッ!!)

豚の用心棒「!!!」

スレイ「あとはお前だけだぜ、髭豚のおっさん」

豚の用心棒「か、堪忍やで。ワ、ワシはただの雇われ用心棒やで。悪いことしたくてしたんやないんやで、か、か、堪忍やで」(ガクガクブルブル)

スレイ「と言ってますけど、どうするモンドちゃん?」

モンド「そうだねえ。あいつらにも早く追いつきたいし、ちゃっちゃっとやっちゃいますかw」

スレイ「だね☆」

 

ジャキンッ!

ジャキンッッ!

 

豚の用心棒「ひいっ!?」

 

ズバアアアーーーーーッ!!!!

 

豚の用心棒「ぎゃあああああーーーーっ!!!」

 

・・・・・・

翌日夜9時、ラミナ署。

 

カタカタカタ、カタカタカタ、カタカタカタ。

 

ミハエルはノートパソコンで報告書を作成していた。

ミハエル(モノローグ)「現場はAM町GのS地区BARウルブズ。被害者は31名、全員が豚型ファンガーの男性。我々が駆けつけた時、無惨な姿で床に転がっていた」

とそこへ。

 

ミウ「お疲れ、ミハエルさん!」

ミハエル「おう」

ミウ「まさかあんなことになるとはね」

テムナ「この結末は予想外過ぎたわ」

ミウ「シッポを出したのはいいけど、モッフモッフなオオカミのシッポじゃなくて、クルンとループした小さくてみっじかい豚のシッポだったとはね」

ミハエル「だな」

テムナ「しかし、自分が言うとった全員が豚なんとちゃう? は当たっとったな!」

ミウ「ほーんと! あなた超能力捜査官になれるかもよ!」

テムナ「ホンマやホンマ! 凄いで自分!」

ミハエル「そうか?w ヘヘヘヘヘw」

ミウ「まーたすぐ本気にするんだからこの人は」

テムナ「ホンマ単純なやっちゃ」

ミハエル「やかましいわ!!」

 

 

=END=

 

 

 


 
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