ごそごそ…
日曜だというのに　何やら廊下が騒がしい
この階にいるのは今は俺だけなんだよな…
何事かとそっと扉を開ける
女性「おはようございます」

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「あ、お、おはようございます」
（誰だこの人？）
女性「今度となりに越してきました　よろしくお願いします
きちんとした挨拶はまた後程…」
「え、ええ」

こんなボロアパートになぜ女性が？しかも若いぞ

下に男が一人、上の階には俺だけと　空き室が多く
いつ追い出されてもおかしくない入居構成だったのに
でも、こういうボロッちい家が好きな人もいるからな
いや、それでもセキュリティが…

女性「あの…」
「はい？」
女性「ちょっと、お嬢様があいさつしたいと」
そう言って、隣室のドアの奥を指さした
（お嬢様？）

覗き込むと　そこには
深雪「昨日ぶりだね」
彼女だった
深雪「ええとね、あの後、貴方の言ったこと、お母様が少し納得してくれてさ
幼馴染との同居を条件に、少しだけなら、一人暮らししてもいいって」
「まさか、昨日の今日で？」
深雪「お母様の気の変わらないうちに行動に移しちゃったの」
「だとしても、ほら、もっといいマンションとかあるでしょ？
金持ちならセキュリティ万全の、見晴らし最高の…」
深雪「そんなところに住んだら、せっかくの自由が台無しじゃない
監視カメラに入館記録…　こっちの生活の方がよっぽどマシだわ」
女性「まぁまぁ、お嬢様」
深雪「凛花（りんか）にも付き合わせちゃってごめんね　同伴が条件だから」
凛花「あらあら、私は大丈夫です」

どうやらこの二人は友人？というよりも若干主従関係っぽいけど
無理にこの凛花さんを巻き込んで。ってことなのか
でも、ここは防犯もザルだしな…

どうしよう

１.　とりあえず歓迎するぞ
２.　やんわりと転居を勧める
３.　こっそり覗き穴を作らねば

+++
床屋に行ったら５００円ほど値段アップしててびっくり
どこも大変なんだなぁって実感しました

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