No.109458

異伝・恋姫 3章 虎牢関の戦い―1

ほっち~さん

異伝・恋姫も3章になりました。幕関を書くよりも早く3章が書けたので、先に上げておきます。いつものように誤字・脱字、キャラの崩壊等が目立つ作品ですが、多めに見てやってください。最後にアンケートがあります。協力してくれると嬉しいです。

2009-11-28 23:52:35 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:5813   閲覧ユーザー数:4229

異伝・恋姫 3章 虎牢関の戦い-1

洛陽への手紙

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀が万承屋を始めてから随分たった。

 

巷では、黄巾党率いる張角らが討ち取られ、つかの間の平穏が訪れていた。

 

尤も、一刀は黄巾党なんてものにあまり興味を示さず、たまに頼まれる、周辺にいる黄巾党を蹴散してくれ等の仕事の時に相手をしたくらいであった。

 

なんでも、張角らを討ち取ったのは曹操らしい。

 

「やっぱり華琳達か・・・元気にやってるかな」

 

一刀は、今度会ったら飯でも奢ってやろうと思い、また仕事に精を出していると、

 

「なぁなぁ、聞いたかい?北郷のあんちゃん」

 

「・・・いきなりうちに入ってきてなんなんだ?しかも内容がわからないのに聞いたも何もないだろう・・・」

 

もう習慣ともなっていることに若干呆れながらも、最近よく話をする村人の話に耳を傾ける。

 

「最近な、洛陽の方がやばいらしいぜ?なんでも董卓っていう奴が暴政を働いてるとか」

 

(・・・そうか、黄巾の乱の後は虎牢関の戦い・・・か)

 

虎牢関の戦い。史実通りにいけば、そこに曹操、劉備、孫策と後の三国時代の総大将がそろうあまりにも有名な戦いである。

 

大まかな流れでいえば、袁紹が率いる義勇軍と呂布という猛将を加えた董卓軍がぶち当たり、結果義勇軍が勝利するという戦い。

 

(う~ん、見てみたいな・・・)

 

一刀はそう思いながらも、ここを離れることはできないな、と若干諦めていた。

 

しかし、その予想は裏切られることになる。

 

「北郷さん。どうしても頼みたいことがあるんです」

 

突然やってきた老夫婦と大将の仕事によって

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀の仕事場にやってきたのは、大将の親子らしい。

 

「なぁ、一刀、こんなことを頼むのは本当に申し訳ないと思ってるんだが、商人たちも誰ひとりとして洛陽に行きたがらねぇ。だから頼む!引き受けてくれねぇか?」

 

大将たちが頼みたい仕事とは

 

「洛陽にいる息子たちの状況を見てきて、手紙を渡し、大変なようであったらここまで連れてきてほしい」

 

とのこと、要するに遠征調査と必要ならば護衛、という仕事である。

 

遠征ならば何度かしたことがある。しかし、洛陽ほど遠くまで遠征をしたことはなかった。

 

本来なら、長期間仕事場をあけることはしたくないので、こんな仕事は受けないのだが、

 

「・・・はい、受けましょう」

 

自分の命の恩人と言っても過言じゃない大将とその親子の頼みであること、なにより・・・

 

「俺も見てみたいと思ってましたから・・・洛陽(で繰り広げられる戦いが)」

 

大将親子はそれを聞いて、「ありがとう、ありがとう」と謝罪を述べ、一刀自身はまだ見ぬ壮観な景色を想像し、胸を躍らせていた。

 

そうして、一刀の洛陽入りが決まったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

出かける当日、長い間休みにするので、仕事場に鍵をかけ、看板を下ろし、大将から先に報酬の一部として譲ってもらった馬にまたがった。

 

(・・・これは、ちょっと、きつい、な・・・)

 

いくら一刀でも流石に乗馬訓練などはしたことが無く、馬に乗った一刀の顔は若干引きつっていた。

 

「それじゃ、行ってきます」

 

「あぁ、本当にすまねぇな」

 

「なに、大将に借りた恩に比べたら大したもんじゃないですよ」

 

「そう言ってくれると助かる。・・・じゃあ、帰ってこいよ」

 

大将達に見送られ、一刀は村を発った。

 

 

 

 

 

 

「・・・けついってぇ・・・こりゃきついな」

 

 

 

 

 

きっと無事にはつかないだろう(主に腰、尻について)・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ここが洛陽、か」

 

男の一人旅であることもあり、とくに大きな事件に巻き込まれることはなかった(途中、何度か盗賊や山賊に襲われはしたが、一刀の敵ではないので、事件とは言わない)

 

それでも、ずっと馬に乗り続けてきたこともあり、すでに腰と尻については試合終了の域に達していた。

 

「・・・とりあえず、宿屋で寝たい。そしてけつと腰を労りたい・・・」

 

流石に洛陽に入るときに、門番が厳しく警戒をしていた。

 

しかし、人々の活気を見るに、暴政を働いているようには見えなかった。それほどに活気にあふれていた。

 

「・・・暴君、董卓、ねぇ・・・」

 

そう呟きながら町を歩いていると、目の前に宿屋を見つけた。

 

村で大将親子からもらった手紙を渡すのはとりあえず保留にして、今はとにかく休みたいと一刀はすぐに宿をとった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一般に情報収集、と言ったら宿屋か酒場だろう。ということで、さっそく宿屋で一休みをしながら洛陽の状況について情報を探ることにした一刀。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません。最近の町の状況について聞きたいのですが」

 

試しに、宿屋の店主に聞いてみる。

 

「あぁ、旅の人かな?・・・最近じゃ洛陽が暴政に苦しんでるって聞いたのかい?」

 

店主のその質問に無言の肯定をすると

 

「誰があんな話を流したんだか・・・洛陽はいたって平和だよ。董卓様が暴政なんてするはずないじゃないか」

 

やはりあの話はガセだったらしい。しかも町の人は董卓に非常に好意的だ

 

他の人の話を聞いてみても、『董卓が暴政を働いている』『洛陽の町は苦しんでいる』という話は一切出てこなかった。

 

また、董卓自身の評価も、『あんなにやさしい人がそんなことするはずがない』『あの人は女神様だ』などものすごく良い。

 

(・・・やっぱり董卓も女なんだ・・・まぁ、驚かないけど。しかも優しいとな。こりゃ今回は俺の知識は役に立たないな)

 

結果として、この町は活気にあふれ、暴政を働いたという事実は全くないことが分かった。

 

「今度は、この手紙を届けて、事情の説明だな・・・」

 

一刀は、大将達から預かった手紙を手に町を歩いていた。

 

大将いわく、『食堂に聞きながら行けば多分わかる』そうだ。

 

「食堂かぁ、・・・最近料理してねぇな」

 

長期遠征のために、とっていた食事はもっぱら干し肉などの保存食だった一刀は、さっさと見つけた食堂に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・あぁ、あいつなら今は城の料理人やってるんじゃねぇか?」

 

さっそく当たりを引いたみたいだ。久々においしいものを食べ、気分の良くなったところで店員に聞いてみたところ、いきなり正解だったようだ。

 

(・・・それにしても、城か・・・入れるかな、今の状況で)

 

そう思いながらも、一刀は食堂を後にし、城に向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・つ、疲れた・・・もう帰りたい・・・」

 

やはり一筋縄では行かず、1刻ほど足止めをくらい、ようやく入ることが出来た。それからはもうとんとん拍子のように、息子さんと対面。手紙を渡し、帰るところであった。

 

「まぁ、仕方がないか。今の状況だもんな」

 

いくら虚実といえど、噂が広がっている以上、ここに攻め入られるのも時間の問題。そんなに悠長に構えるほど董卓は無能じゃないということだろう。

 

早く帰りたいなぁ、と思い、一刀が城の廊下を歩いていると、

 

「あぁ!こんなところにいた!もう!早く来なさい!!何してるの!!!」

 

と、いきなり現れた女の子に腕を掴まれ、拉致された。

 

あまりにいきなりの展開だったので、対応が出来ないでいると、開けた場所に連れてこられた。

 

そこには、数多くの兵士が並んでいた。

 

「もう、あんなところで迷っているなんて、新米兵士ね!!全く、今は全然時間が無いんだから、もっとしゃきっとしなさい!!」

 

そう言われ、今自分のいる状況をやっと理解した一刀であったが、

 

「総員、敬礼!!これから訓練を始める!!!」

 

 

 

 

 

 

・・・理解するのがちょっとばかし遅すぎたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一刀は無事に荊州に帰れるのであろうか。

 

 

 

あとがき

 

 

どうもいつもお世話になっています。ほっち~です。やっとのことで虎牢関の戦いまで行きましたね。途中、本当にどうしようか、どの勢力に入れようかずっと悩んでいましたが、とりあえずは「虎牢関の戦い」は董卓側で頑張ってみようかと思います。そういうのも、私の作品の中の一刀君は、まだ、自分自身の信念が定まっていないため、どこの勢力にもつかないスタンスを保っているのです。(最終的にはどこかのルートに落ち着こうという考えは変わってませんけど・・・)よって今は董卓軍ですが、どうなるかはわかりません。

 

それと、今回は少々大事なアンケートをとらせていただきたいと思います。

 

率直に述べましょう。私の作品では春蘭は目を打ち抜かれないようにしようと思っています。これが後々のフラグにしたいと思うのですが、どう思いますか?こうなってしまっては若干オリジナル要素が含まれてします可能性が出てきてしまいます。むしろ、今回のラスボスはオリジナルの予定なのです。・・・話を戻しましょう。今回私が皆様に聞きたいのは

 

1 春蘭の目が両目あってもいいんじゃない?

 

 

2 てめぇ、これじゃ三国志じゃねぇだろうが、駄馬が!!

 

ということです。出来れば1で進めたいのですが、これの結果によっては話を変更したいと思います。期間は、私が次の話を書き終わるまでにしたいと思います。今のところ、12/5を予定しています。皆様、ご協力お願いします(切実)

 

長くなりましたが、これで今回のあとがきを終わりにしたいと思います。

 

この作品を読んでくださる方に抱えきれないほどの感謝の意を

 

誤字・脱字報告、お待ちしております。またアドバイス等も大歓迎です

以上ほっち~でした。


 
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