放課後-駅前

（あれは　百瀬か）
学校帰り駅前をふらついていると
メイド姿が目に付いた

続きを表示

彼女は学校が終わるとすぐに家に帰り
何かしら家の手伝いをするようになっていた

今日はスーパーで買い物らしい
母親が仕事柄遅くなる時もあるからな
大方おつかいの帰りだろう

しかし、やっぱり注目は集めるなぁ
近所だと俺の父親の仕事もあってか、理解ある人もいるけど
これは…
「よう　今帰りか」
百瀬「ええ」
ちょうど俺も帰ろうと思っていたところだ
自然と足並みは一緒になる
それにしても、目立つことが嫌ではないのかな

「親父さ、そういう服とか作る仕事してて」
百瀬「知ってるわ」
「だよね」
だからそういう服着てるわけだし
「カフェ？のチェーン店の制服を作ったり
俺は見たことないんだけど、なんでも有名映画の衣装とかも
担当したことあるらしいよ」

（う～ん、じらさないで聞いてしまおう）
きっと普通の洋服の方がいいに違いない

「あのさ、そのカッコ、恥ずかしくない？」
百瀬「どうして？」
「ほら、目立つし」
百瀬「衣食住面倒見てもらって、これ以上の不平はないわ」
「え？」

百瀬「人の目を気にしてたら、何を着ててもきりがないもの」
「無理してないか？
今日だって放課後すぐ帰って、こうして買い物して
自分の時間、使いたいんじゃないかって」

百瀬「一人暮らししてたから、家事なんかはむしろ変わりないわ
あなたは…私のこの格好は、こうして歩いてて嫌なのかしら？
一緒にいて恥ずかしかったりする？」

俺は…

１.　恥ずかしくはないよ
２.　普通の格好にしてほしい
３.　露出の多い格好にしてほしい