No.105751

SHUFFLE!&リリカルストーリー 15

グリムさん

買い物後の話です。今回の主役はむしろ寝ているエリオとキャロです。

2009-11-07 15:42:13 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:3010   閲覧ユーザー数:2844

第十五話 息子と娘

 

 

買い物に行った二人が帰るとはやてが出迎えた。

 

ほかの者はまだ模擬戦を続けていたりする

 

 

「おかえりー、フェイトちゃん、ユーノくん」

 

 

「「ただいま、はやて」」

 

 

そういったあと居間に移動する。みんなはもう帰ったようだ

 

 

「今日はわたしが夕食の準備はするからフェイトちゃんとユーノくんはゆっくりしててええで~」

 

 

はやつがそういうのでユーノとフェイトは顔を見合わせて

 

 

「じゃ頼んでもいいかな?わたしとユーノはエリオとキャロの様子を見てくるから」

 

 

「了解や」

 

 

そういって部屋に向かおうとするとはやてが思い出したように言う

 

 

「あ、フェイトちゃん、伝言や。後でわたしたちにもそのエリオくんとキャロちゃん紹介してよだそうやで」

 

 

「うん、了解。確かに伝言承りました」

 

 

「二人とも素直ないいこだからみんなも気に入ると思うよ」

 

 

そういってふたりはエリオとキャロのもとに向かった

 

 

 

ふたりがへやに行くとキャロはフリード、エリオは気に入られたのかレンと一緒に寝ていた

ベッドのしたでは久しぶりに見る子犬フォームでアルフがまるくなっている。その姿に哀愁が漂っているのは気のせいだ・…………たぶん

 

とはいえふたりはその幸せそうな寝顔に微笑みを浮かべるとベッドの端に腰掛けフェイトはエリオの髪を、ユーノはキャロの髪を梳くようになでた。ちなみになでているその表情は母性&父性バリバリである。

 

 

「ぼくたちについてきてよっぽど疲れてたんだね……」

 

 

「うん。でも幸せそうな寝顔」

 

 

おだやかな雰囲気のなかふたりはそう言葉をかわす。しばらく二人がそうしているとエリオの目がうっすらと開いて傍にいるフェイトの顔を見ると

 

 

「かあさん……」

 

 

そうつぶやいた

フェイトは少しだけ驚いた顔をするとすぐに優しい顔になって

 

 

「おはよう、エリオ」

 

 

微笑みながらそういったのだった。

 

 

 

 

 

ANOTHER VIEW

Side エリオ

 

なんだか優しく髪をすかれている感覚にエリオは目を覚ました。

とはいっても半分寝呆けてではあるが。

目を開けるとすぐ横に誰かが座っているのに気付きそちらに目を向ける。

そしてその人物-フェイト-の顔を確認すると口から零れるようにひとつの言葉が漏れた

 

 

「かあさん……」

 

 

そしてその言葉を向けられた人物は少しだけ驚いた顔をしたあと優しい顔になって

 

 

「おはようエリオ」

 

 

そういったのだった。拒絶なんか微塵もないむしろ嬉しそうに微笑んだ顔で

 

 

 

ANOTHER VIEW END

 

 

 

「かあさん……」

 

 

「おはようエリオ」

 

 

フェイトが嬉しそうに微笑んでそう言った後エリオは目に涙を浮かべながら

 

 

「ごめんなさい……」

 

 

そういってあやまってきたそんなエリオにフェイトはおだやかに言った

 

 

「謝らないで………エリオ。

わたしはあなたに『かあさん』って呼んでもらって嬉しかったから……だからエリオが呼びたいならわたしのことはそう呼んでいいから……ホントはエリオが呼びたくなくても呼んで欲しいんだけどね。

だってわたしはエリオの『おかあさん』になりたいから」

 

 

ユーノもフェイトのそれに重ねるように穏やかな人を安心させるような微笑みで言葉を紡ぐ

 

 

「ぼくもエリオには『とうさん』って呼んでほしいかな。だってぼくもエリオの『おとうさん』になりたいから。それにね……」

 

 

そしてフェイトの言葉の途中には起きてこの言葉を聞いていたであろう『娘のような少女』に顔をむけて

 

 

「「キャロの『おとうさん(おかあさん)』にもなりたいんだからね」」

 

 

フェイトも一緒にそういったのだった。

 

その言葉をきいた彼らの『息子みたいな少年』と『娘みたいな少女』はふたりの胸のなかで泣いたのだった彼らを『かあさん(おかーさん)』『とうさん(おとーさん)』と呼びながら……

 

この瞬間を境にして『息子みたいな少年』と『娘みたいな少女』はユーノとフェイトのカップルにとっての『息子』と『娘』になったのだった。

 

 

 

無論この後の食事でみんながそれを聞いて温かく微笑みを浮かべていたのは言うまでもないと思う。

 

 

ちなみにユーノとフェイトは付き合いだしたことを自分達にとってたぶん特別な意味を持つ少女である『なのは』にだけ打ち明けた。(まわりには態度が今までと特に変わらないので気付かれなかった)←(というか時折相手への(前は無意識)の恋心が向けられるのは前からだった)

 

この経緯から付き合いだしたことを知っているのはなのはだけである。

 

エリオとキャロがフェイトとユーノと一緒に寝たいといったので一緒に寝たのだがユーノとフェイトは悶々としてなかなか寝付けなかったことを明記しておこう。

とはいっても一時間もすると疲れからか眠ってしまったのだが

 

 

 

 

あとがき

 

とりあえず今言いたいことは、家族の形って人それぞれだと思うのです。だからこんな家族があってもいいかなと思いちょっと暴走した男グリムです。

 

今回は言いたいことはそれだけです。

読んでくれた皆さんに最高の感謝を送りながら今回はこれで失礼します。

 

 

 


 
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