ちょっとした昔話で暫く前に絵を描くのが好きな子が、
自分の思い描いた世界観でオリキャラの絵を描こうとしてた事があったのよ。

その子は表現方法も配色も全然センスが無いなりに試行錯誤したけど、
自分が思い描く世界観やシチュエーションを全く上手く絵として描く事が出来なかったのよね。

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少女漫画っぽさも無ければ、少しレトロな感じも
夕暮れで独特な世界観もお世辞にも全く表現出来てなかった位にね。

その子は書き上げた当時から幾ら世界観を思い描いても、
自身の技量不足で何一つ表現出来てない事を自覚していて、
理想との乖離とキャラに申し訳ない気持ちと不甲斐なさで大変悔しい思いをしたみたいなのよね。

其処から本当にかなりの時間が経過し、色々と勉強と試行錯誤を繰り返し
色々な表現方法を見て学び自分なりに完成度を上げ昇華して行ったその子はふと、
昔に悔しい思いをした絵を今の自分の技量と発想を持って
今の自身の方向性とは違う画風のその世界観をちゃんと描いてみようと思い立った、と。

そんな、十数年前の私に贈る今の私なりの全力なイラスト。