No.1037952

No.684 激shoe(げきシュー)

繁殖した雑菌は放っておくと、やがて生命を持ち靴ごと乗っ取るのだとか。えも言われぬ臭いは失神レベル。旦那の革靴をゴミの日に出したとある主婦。その日のニュースを見て愕然。今朝出した「あの靴」が人々を襲っているではないか。片方ずつ本人が辿った先を進み、持ち主の性格や嗜好をそのまま引き継ぐのである。そうそう消えない激臭をパワーアップさせながら女好きであれば声をかけた女性を気絶させ(奥さん激怒)、真面目なら営業先のお偉いさんを悶絶させる(上司激怒)。親友であるNo.540の「だれかのかたっぽ」は持ち主が年齢層バラバラなのに対し、こちらは統計的に全体の90%が30代以上の男性の物である。両者ともイヤらしい目付きがよりおじさんを感じさせる。これらを矛先に装備すればどんな切れ味の悪い剣でも最強の武器にはなるのだが、もれなく共に行動する仲間も失う。臭いは通気性の悪い靴で汗水垂らして働いている証なのだが、同時に現れると周囲の空気の色も変えてしまうほどの臭いはやはり拷問であり今で言うスメハラ。戦いに勝ったとしても嗅覚はしばらく戻らないのだとか。こちらも一度離れて両足が揃うと消えるが、これまた望み薄である。

2020-08-10 08:16:27 投稿 / 2921×2921ピクセル

2020-08-10 08:16:27 投稿
総閲覧数:538 閲覧ユーザー数:538
2921×2921ピクセル

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択