No.1018435

Octo Story 第16話「飛」

Nobuさん

Octo Story、ラストステージ回その2。
オリジナル展開がありますのでご注意を。

2020-02-01 09:09:57 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:632   閲覧ユーザー数:632

 私が次に辿り着いた場所は、イブクロ消毒場。

 エネルギーコアを目指して、上に進む。

 だが、狭い箱の足場ばかりが宙に浮いていて、とても近道できそうにはない。

 下には水があり、落ちたらおしまいだ。

 

 ……あの箱は、上のネリモノから出ている。

 とても不気味だ……。

 

 私はインクを箱に塗りながら、箱を乗り継いで進んでいく。

 手すり付きの地面は安全なようで、そこで休みながら私は進みジャンプポイントでジャンプする。

 

 私の端末からテンタクルズの音楽が聞こえてくる。

 だんだんと地上に近付いているのだ。

 ネリモノの罠を避け、センプクしながら壁にインクを塗り、上へ上へと昇っていく。

 ここでタイミングを計って……よし、行けた。

 

「ガ……ガガ……ガピー!」

「ん? デンワめ、まだ息があるんかの?」

 まずい、デンワの声がはっきりしてきた。

 急いでエネルギーコアを探さなければ。

 私はスイッチを踏んでシャッターを開け、先へ進むと右側にドアを発見した。

 落ちていく箱にインクを塗りつつ、

 ブキカンヅメからスペシャルウェポン・ボムラッシュを入手する。

 立ち止まり、インクを塗り、慎重かつ大胆に落下。

「カギ、探してけー!」

 私が左側の木箱を壊すと、中から鍵が出てきた。

「ナイスです! ドアに向かいましょう!」

 む、敵が来たか。

 スペシャルウェポン・ボムラッシュ発動!

 邪魔な敵に只管クイックボムを投げまくる。

 敵を全て退けた後、私は急いで箱にインクを塗り、飛んで渡って、ドアがある場所に行く。

 タコトルーパーをオクタシューターで撃退し、私は鍵を使ってドアを開けた。

「ナイス! エネルギーコアまでまっしぐらだ!」

 ジャンプポイントでジャンプした後、私は真っ直ぐに走っていった。

 あそこにある光るものが、エネルギーコアなのだろう。

 だが、私の前にはヌリヌリ棒とバイソクミサイルタコプターが立ち塞がっている。

 しかも、足元が見えにくい……。

 

 落ち着いて下を見渡すと、ゆっくりと動く四角い足場が見えた。

 私は落ちないように、慎重に足場に乗った。

 ……うわっ。危ないじゃないか。インクを撃つな。

 どうやら、ここでも私を狙う奴はいるようだな。

「うー! ミコプター、ウゼェ!」

 いや、タコプターなんだが、ヒメ……。

 こうして、何とか狙撃をかわし切った私は、足場の上でバイソクミサイルタコプターと対峙した。

 相手は激しく動きながら、私の攻撃をかわす。

 ここは、待ち伏せをした方がいいか……?

 私がしばらく待ってみると、相手の方からこっちに寄ってきた。

 今がチャンスとオクタシューターを連射し、何とかバイソクミサイルタコプターを倒した。

「ナイスですっ! 門が開いてます!」

 バイソクミサイルタコプターを倒すと、閉じていた門が鈍い音を立てて開いた。

 そして、私はジャンプポイントでさらに上へ飛び立つのだった。

 

 ……ところで、エネルギーコアとは何の事だ?

 

 ――ずきん。

 考えようとした瞬間、突然、私は頭痛を覚えた。

 私は――記憶を取り戻しつつある。

 

 今まで、魂にシオカラ節のグルーヴを宿したタコ、という記憶しかなかった私だった。

 だが、地上に向かうにつれて、失われた記憶が徐々に蘇ってきた。

 私が一体何者なのか、その真実が……。

 

 ――私の中に、映像が入り込んでくる。

 

『……はもう……い、残……は……のみ。だから……が……より……へ……う』

 この声は……「彼」なのか?

 

『博士……大……ス……』

 映像はぼやけている。

 その中で気になったのは、「博士」という声。

 この「博士」とは、一体誰の事なのだろうか?

 私にはまだ、分からない。

 だが、進むにつれて思い出すはずだ。

 「博士」と「彼」の繋がりを――


 
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