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真・恋姫†無双 終わらぬループの果てに 第16話(オマケもあるよ!)

ささっとさん

反董卓連合への参加を決めた華琳達は同盟の発起人である袁紹の下に赴き、各地の諸侯達と顔を合わせる。
その中にはこれまでのループにおいて幾度となく戦ってきた劉備の姿もあった。
『天の御遣い』に対し素直な憧れを抱いている劉備を前に心中複雑な一刀。
しかし、汜水関で恋との予想外の決闘をやらかした彼にはそんな事を一々気にしていられる余裕など存在していなかった。

2009-10-05 09:37:52 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:29635   閲覧ユーザー数:21273

 

いささか想定外の事態に見舞われたものの、汜水関攻略に成功した反董卓連合。

 

勝利によって高まった士気そのままに、次なる攻略目標である虎牢関へと進軍する。

 

ただ、残念ながら俺は次の戦いには参加できそうにない。

 

恋との一騎打ちを通じて負った左腕の複雑骨折と全身数十か所にも及ぶ打撲や切り傷。

 

これらによるダメージが思いの他大きかったからだ。

 

えっ、前回よりも怪我が悪化してないかって?

 

ハッハッハッ、華琳以下5人から袋叩きにされたらこれぐらいは当たり前だって。

 

しかも久しぶりにボコられたせいで、お約束の超回復が働かなかったんだよ。

 

それもこれも何処かの誰かさん達が人の救援要請を無視するどころか嬉々として見捨てるから……うぅ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……かずと?」

 

「ん、なんでもないよ、恋…(ナデナデナデ)」

 

「(//////)」

 

 

そんな訳で心身ともに傷ついた俺は、癒しを求めて恋を愛でる事にしたのだった。

 

どうだ、羨ましいだろう?

 

 

「………どうやらまだ反省が足りないみたいですね~」

 

「「「「………そのようね(ですね)(なの)(やな)」」」」

 

 

………ちくしょう、理不尽だ。

 

 

 

 

恋姫†無双 終わらぬループの果てに

 

 

第16話 21週目 その8

 

 

俺を凹にした事で少しは冷静さが戻ったらしく、問答無用で恋を処刑しようとしていた華琳は自身の発言を撤回。

 

凪達3人も少々不満げながら怒りを収めてくれた。

 

その後、意識を取り戻した恋と面会した上で処遇を決定。

 

検討の結果、華琳は(しぶしぶ)恋を降将として自軍に引き入れる決定を下す。

 

が、その後の人事についての話し合いで恋本人の口から再び爆弾発言が飛び出した。

 

 

「……恋、かずとのもの。だから、恋はかずとと一緒」

 

 

場の空気を全く読んでいないストレートなこの発言に華琳以下数名の怒りが再燃。

 

そして続けざまに俺へと抱きついた恋に対し、完璧にブチ切れてしまう。

 

 

「皆さん、いい加減にしてくださいね~」

 

 

ただ、唯一冷静さを失わなかった風のおかげでこの一触即発の事態は大事には至らなかった。

 

巧みな話術で華琳達を落ち着かせ、俺と一緒だと言って譲らない恋をも見事に説得。

 

最終的には風が恋を直属の配下とすることで決着する。

 

相変わらず見事な手並みだ。

 

 

「助かったよ、風」

 

「このくらいは当然の事ですよ~」

 

(恋ちゃんは強敵ですからね。手元に置いておいた方が何かと都合がよいのです)

 

「?」

 

 

とにかく恋の一件はこうして無事まとまった。

 

それから連合全体での軍議が開かれ、華琳が袁紹を誘導して虎牢関攻略の指揮権をゲット。

 

汜水関に一番乗りした事や恋の処遇についていろいろ詰問されたみたいだが、その辺は適当にあしらったらしい。

 

 

「お兄さん、そろそろ虎牢関に到着しますよ~」

 

「…おう、了解」

 

 

などと回想している間に次の攻略拠点である虎牢関が見えてきた。

 

さすがに最後の防波堤だけあって、汜水関以上の物々しさだ。

 

だけど董卓軍は既に恋という最大戦力を失ってるわけだし、

前回のループではそもそも俺が参加してなくても勝ってるから問題ないだろう。

 

 

「一刀、貴方は戦場に出る必要はないわ。ゆっくり休んでいなさい」

 

「一刀様の分まで、我々が戦い抜きます!」

 

「沙和も~、いつもより頑張っちゃうの」

 

「安心して待っといてな、一刀はん」

 

 

華琳達もこう言ってくれてるし、大人しく休ませて貰うとしよう。

 

とは言え、俺が出陣できなくなったのは主に華琳達の所為なんだけどね。

 

一方的に凹られた事への意趣返しにジト目で睨みながらそんな事を言ってみると、4人は一斉に目を逸らした。

 

 

「さ、さぁ、桂花と策の打ち合わせをしてこようかしらね」

 

「しゅ、出陣前に兵達の士気を高めておかねば!」

 

「あっ、凪ちゃん! 沙和も行く~!」

 

「ウチもからくりの整備しとかんと!」

 

 

解りやす過ぎる棒読み台詞を残し、足早に去っていく4人。

 

周りにいた秋蘭達からの憐れみを込めた視線が心に染みるぜ。

 

でも結局同情してくれるだけで、凹られてる時は誰も助けてくれなかったんだよなぁ。

 

秋蘭達がお見舞いで救護所に来てくれた時、一歩中に踏み込むと同時に回れ右して逃げていったし。

 

 

「まったく、やれやれですね~」

 

 

うん、ホントに風の言う通りだよ。

 

 

「いの一番に骨折してる腕を蹴り飛ばした君がそれを言うのかい、風?」

 

 

ただ、今この時において風にだけはそれを言われたくないがね。

 

さすがに骨折してる腕を腕を全力で蹴り飛ばされるとは思わなかったぞ。

 

これがギャグ要素を含んだ展開でなかったらダーク路線一直線だったろうに。

 

 

「さて、それでは風も桂花ちゃんの所に行くとしましょうかね~」

 

 

不自然に取り繕う事なく、あくまでも自然な態度のまま去って行く風。

 

やっぱりどう考えても一番性質が悪い。

 

ああ、何だか視界がぼやけてきたような……うぅ。

 

 

「かずと、どうしたの?」

 

「………何でもない。何でもないんだよ、恋」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

華琳の指揮の下で始まった虎牢関攻略戦。

 

本来ならば汜水関攻略戦同様に無謀な突撃を仕掛けてくる華雄を迎え撃つという展開になるはずが、

今回の華雄はどれだけ待っても虎牢関の外に出てこなかったらしい。

 

おそらく汜水関で恋を倒した事が影響してしまったのだろう。

 

おかげで野戦ではなく攻城戦をやる羽目になり、当初の予定よりも多くの被害を被ってしまったとの事。

 

ただ、そこから数日間戦った後に董卓軍が虎牢関を放棄して撤退するのは変わらなかった。

 

袁紹が先走ったおかげで罠の可能性も消え、無事に虎牢関攻略戦は終わりを告げたのである。

 

ん、説明が簡潔すぎる?

 

仕方ないだろう、俺はずっと救護所にいて出撃してないんだから。

 

ならその間は何をしてたかって?

 

 

『……かずと、恋がご飯食べさせてあげる……あ~ん、して?』

 

『あ、あ~ん……もぐもぐ……』

 

『……美味しい?』

 

『うん、とっても美味しいよ。恋が食べさせてくれたから余計にね』

 

『………よかった』

 

(その笑顔だけでもうお腹一杯です)

 

 

なんて事や、

 

 

『かずと、身体拭いてあげる』

 

『か、身体? いや、別にそんな事までして貰わなくても……』

 

『……服、脱がす』

 

『わっ、ちょっと、恋! って、何で下から脱がすの?!』

 

『………………ここはちゃんと拭かないと、だめ』

 

『何故頬を染めて目を逸らす!? 誰だッ、恋に余計な知識を吹き込んだ奴!!!(GJ!)』

 

 

なんて事や、

 

 

『……かずと、恋と一緒に寝る』

 

『へ? 何で?』

 

『怪我してるから……襲われたら大変』

 

『いや、ここ本陣だし。それに怪我してても大概の奴なら返り討ちに出来るから平気だよ』

 

『………………一緒に寝たら、だめ?』

 

『………………一緒に寝ようか、恋』

 

 

なんて事をしてたのさ。

 

もっとも、何故か華琳達には全部バレてたけどね。

 

 

 

 

汜水関、虎牢関を落とした反董卓連合。

 

勢いに乗ったままさらに兵を進め、いよいよ洛陽での決戦に突入する。

 

なお、華琳ら数名の意見によって俺もこの決戦に参加させられていた。

 

当然怪我が治っていないどころかさらに悪化した状態で、である。

 

正直、死んでこいと言われているようにしか思えません。

 

 

「お兄さんの自業自得なんですから、いい加減に文句を言うのはやめてください」

 

「自業自得って……だから、俺の言い分も聞いてくれよ」

 

「聞かなくても解りますよ~。

 どうせお兄さんの事ですから、恋ちゃんの純粋無垢な可愛さを前についつい流されてしまったのでしょう?

 しかも途中からは仕方ないという言葉を言い訳にして自ら乗り気で接していたのではないのですか?」

 

「………………」

 

 

さすが前回のループの記憶を引き継いでいる風。

 

俺や恋の事を完全に把握してやがる。

 

悔しいが全く言い返せない。

 

 

「それにしても、中々抵抗が緩みませんね~」

 

「ん、ああ。そうだな」

 

 

そんな個人的な話題はひとまず置いとくとして、前線指揮を取る風の表情は固かった。

 

攻城戦を始めてから数日が経過したというのに、董卓軍の抵抗は依然として苛烈を極めている。

 

加えてここまでの勝利によって高まっていた連合全体の士気も徐々にではあるが鈍り始めていた。

 

ただでさえ他の隊とまともに連携がとれていない状況。

 

このこう着状態がもうしばらく続けば、その影響が露骨に見て取れるようになるだろう。

 

 

「後続の劉備さんの軍に任せ、一度撤退しましょうか」

 

「このままやってても意味なさそうだしな。伝令!」

 

「ハッ!」

 

 

風の指示を受けた伝令役の兵士が前線に報告へと走る。

 

やはりここでの戦法は24時間営業方式でいくしかないみたいだな。

 

この世界ではまだ華琳にコンビニの事は話してなかったから、戻ったら進言しておこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……今の散発的な城攻めの方法を変えて……そうね、一日を六等分にでもしましょうか』

 

 

そんな訳で本陣に戻った俺からの進言を受けた華琳は、早速軍議の場で24時間制を打ち出した。

 

案の定袁紹と袁術の理解が一歩後れはしたものの、特に反対案も出ずに即決。

 

袁紹→華琳→公孫賛→劉備→馬超→袁術のローテーションで6つの隊がそれぞれ戦う事に。

 

それからさらに数日後。

 

いよいよ切羽詰まってきたらしい董卓軍が決戦を仕掛けてくる兆候を見せ始めた。

 

ここでも案の定袁紹と袁術が駄々を捏ねたが、これまでと同じく孫策と劉備がそれぞれ負担を負う形で解決。

 

さらに華琳が劉備に兵を貸し出したことで、分割した劉備軍の兵力不足問題もなくなった。

 

勿論これは無償の善意ではなく、諸葛亮や関羽といった劉備配下の将の力量を見定めるためである。

 

 

「報告っ! 城の正門が開きました」

 

 

そして今日、いよいよ戦いの火蓋が切って落とされた。

 

董卓軍最後の抵抗を真っ向から迎え撃つ反董卓連合。

 

洛陽の正門前に陣取っていた俺達の相手はやはり霞だった。

 

圧倒的な兵力差をものともしない神速の突撃。

 

神出鬼没の兵法と称されるに相応しい流石の指揮だ。

 

 

「だけど、春蘭達ばかりか季衣や流琉まで前線に出して良かったのか?」

 

「貴方という最強の護衛がいるのだから、将を無駄に遊ばせておく必要もないでしょう」

 

「そうですよ、お兄さん。お兄さんがいれば安心です」

 

「……認めたくないけど、腕は確かですものね」

 

 

そんな中、俺は華琳達と共に本陣で戦況の推移を眺めていた。

 

さすがにこれだけの規模の決戦と言う事で、俺は最前線での戦いを再度免除。

 

ただ、その引き換えに俺を除いた名のある武官全員が前線に出てしまっていた。

 

そのため万が一本陣を急襲されでもした場合、俺一人で対応しなければならない。

 

一応恋という切り札もあるにはあるが、立場上この決戦で戦わせるわけにはいかないしな。

 

 

「まぁ、それほど神経質になる必要もないか」

 

 

しかし、今の董卓軍に前線を突破してここに襲撃をかけられるような余裕はないだろう。

 

唯一単騎駆けで出来そうな霞も春蘭達に取り押さえられるだろうし……って、春蘭!!!

 

 

「一刀、どうかしたの?」

 

「………いや、なんでもない」

 

 

華琳達に凹られてた所為でそれどころじゃなかったとは言え、迂闊だった。

 

これは何度もループしているうちに気付いた事なのだが、

実はこの戦いにおいて春蘭が左目を失ってしまうのは確定事項ではない。

 

大きな変化を生んだ20周目以前にも、俺が何らかの対策を講じる事で防ぐ事が出来たのだ。

 

ただ、一度成功した方法で毎回必ず助けられるかと言えばそうでもなかったりする。

 

なので毎回その状況に合わせた対応策を考えていたのだが、今回は何の準備もしていなかった。

 

 

(お兄さん、春蘭ちゃんの事なら何とかなるかもしれませんよ~)

 

(っ?!)

 

 

その時、小声で話しかけてきた風が驚くべき事を口にする。

 

 

(この戦いが始まる前、お兄さんの予感と言う形で秋蘭ちゃんにそれとなく伝えておいたんです。

 それと春蘭ちゃんの隊の兵達にも注意を促しておきました。

 内容が内容ですから絶対とは言い切れませんが、おそらくは大丈夫かと思います)

 

(………………)

 

 

前回のループの記憶を受け継いでいる風は春蘭が片目を失った経緯を知っている。

 

だから事前に対策を打とうと思えば打てるのは当然なんだけど……それにしても驚いた。

 

 

(……さすがに抜け目ないな)

 

(いえいえ、お兄さんを想えばこそですよ~)

 

(おいおい、春蘭のためじゃないのか?)

 

(もちろん春蘭ちゃんのためですよ? でも、それ以上に風は……)

 

 

そこで一旦言葉を区切り、そっと優しく寄り添うように腕をからめてくる風。

 

その表情は、この世界で彼女に全て打ち明けた後に見たものと同じだった。

 

 

(お兄さんの悲しむ顔、見たくはありませんから)

 

(………風)

 

 

やばい、なんかもう普通に泣いてしまいそうだ。

 

複雑骨折にされたなんて些細な事、どうでもいいじゃないか。

 

 

「………ありがとう、風」

 

 

虎牢関決戦前とは違った意味で溢れ出ようとする涙をこらえながら、

俺は宝慧に気を付けつつ風の頭を強めに撫でた。

 

こんな所で泣いてしまったら、ますます風に頭が上がらなくなってしまう。

 

形だけとはいえ、これ以上風に俺の弱みを握られる訳にはいかないんだ。

 

………うん、そう言う事にしておいてくれ。

 

 

「わっ、お兄さん! そんなにしたら風の髪がぐしゃぐしゃになってしまいますよ~」

 

「気にするな気にするな。ほれほれ、もっと撫でてやろう」

 

「もぅ……ふふっ」

 

 

そう言えば、こうやって俺の方から自主的に風の頭を撫でるのって久しぶりな気がする。

 

2人で旅をしてた時はしょっちゅうだったけど、凪達と会ってからは色々と忙しくなったからなぁ。

 

もう少し、二人で会える時間を作らないといけないかな?

 

 

 

 

残された全ての力を賭けて最後の決戦を挑んできた董卓軍。

 

しかし、その抵抗も所詮は消える間際の蝋燭の炎に過ぎなかった。

 

捨て身の突撃も圧倒的な兵力差を覆すまでにはいたらず、半日と経たない間に董卓軍は壊滅。

 

加えて春蘭との一騎打ちの末に敗れた霞と城で戦闘指揮を取っていた陳宮を俺達が捕縛。

 

今回の主首である董卓と側近の賈駆には逃亡されてしまったものの、

長かった董卓討伐の遠征は無事終わりを告げたのだった。

 

 

『礼を言うぞ、北郷。北郷のおかげで姉者を救う事が出来た』

 

 

また、風の行動によって春蘭が左目を失う事態も未然に防ぐ事が出来た。

 

霞との一騎打ちに集中していた春蘭に向けて矢が射られるよりも早く、

周囲の敵を警戒していた秋蘭が弓兵の存在に気付いたらしいのだ。

 

これに関しては今回完全にノータッチだったため、お礼を言われた時はちょっとだけ心苦しかったけどね。

 

ともかく、いよいよこれから各地の諸侯による大陸の覇権を賭けた戦いがスタートする。

 

何度となく繰り返した事ではあるけど、より一層気を引き締めていかないとな。

 

連合が解散しての帰り道、馬上で揺られながら俺は密かに決意を新たにした。

 

 

「……それはそれとして、恋?」

 

「なに?」

 

「どうして俺と一緒の馬に乗ってるんだ?」

 

「かずと、怪我してるから。お手伝い」

 

「いや、それなら何で俺が手綱を持ってるんだよ。俺の前に座ってるんなら手綱くらい……」

 

「………かずと、温かい」

 

「オイ」

 

 

そんな気持ちよさそうに寄りかかられても誤魔化されないぞ?

 

でも、恋の髪の毛から微かに香る匂いが鼻孔をくすぐってまた何とも……ゴホン。

 

 

「……それから、風?」

 

「なんですか?」

 

「どうして風まで俺の馬に乗ってるんだ?」

 

「もちろん恋ちゃんと同じ理由ですよ~?」

 

「それならなんで俺の後ろに乗っかって腰に手を回してるんだよ。手伝いどころか負担に……」

 

「お兄さんの背中……とっても広くて逞しいですね~」

 

「コラ」

 

 

だから誤魔化されないっての。

 

しかし、こう密着した状態で幸せそうに背中に頬ずりされると何故か父性愛が首をもたげて……ハッ!?

 

 

「と、とにかく2人とも自分の馬に戻ってくれ。触れられてると結構怪我に響くんだから」

 

「やだ」 「嫌です」

 

「即答かよ………じゃあ、2人は俺が痛い思いをしててもいいって言うんだな?」

 

「恋、じゃま?」「お兄さん、風の事なんか邪魔だって言うんですね?」

 

「「「………………」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ちくしょう、やっぱり理不尽だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なによ、風や呂布ばっかり構って………一刀のばか」

 

 

 

 

あとがき

 

 

どうも、『ささっと』です。

 

今更な気もしますが、当SSは風を筆頭とした恋姫ヒロイン達のイチャ話を目的としたものです。

 

作者の執筆能力はご覧の通りなレベルですので、過度な期待はしないでください。

 

と、第1話に書くべき注意書きをキチンと書いてなかったのに気付いたので改めて書いてみました。

 

 

要するに恋の再登場&仲間フラグを回収するためだけの反董卓連合編。

 

目的も果たしたんでさっさと終わらせました(ぇ

 

ちなみにこっそりと春蘭が左目を失わずに済みましたが、これは後のループでの伏線に……なるかなぁ?

 

霞や何故か一緒にとっ捕まった陳宮との絡みは次回です。

 

 

コメント、および支援ありがとうございました。

 

次回もよろしくお願いいたします。

 

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P.S.アニメ版真・恋姫? 風の出番以外は適当に流し見しますが何か問題でも?

 

P.S.のP.S.虎牢関攻略戦時における恋の行動については、この後のオマケが全てです。

 

 

 

 

~ その時、外史が動いた ~

 

 

救護室にて一刀が凹られていたちょうどその時、一人の少女が密かに恋との接触を図っていた。

 

 

「………それで、かずとともっと仲良くなれるの?」

 

「そうよ。私の教えた通りにやれば絶対に大丈夫」

 

「……うん、頑張る」

 

「ええ、頑張ってね」

 

「……ありがとう。荀彧、良い人」

 

「気にすることはないわ。当然の事だもの」

 

 

(これであの男は呂布に対しておぞましい本性を曝け出す筈だわ。

 後はその様子を華琳様にご報告すれば………ふっふっふっ、完璧ね。

 醜い男の分際で私の華琳様を汚そうとした報いを受けるがいいわ、北郷 一刀!)

 

 

孔明の罠ならぬ文若の罠、ここに発動。

 

 

(………それにしても)

 

「………なに?」

 

「あっ、べ、別に何でもないわよ?!」

 

(呂布を見てると、何かこう、ほわほわっとした変な気分になるのは何故なのかしら?)

 

 

ついでに恋大好き症候群感染者(自覚症状なし)が一名誕生した。

 

 

 


 
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