No.932082

【サイバ】Runner【交流】

Dr.Nさん

2017-12-03 19:51:09 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:385   閲覧ユーザー数:377

『というわけです。毎日のランニングで健康な体を作りましょう』

『なるほど。では、走る上で何か注意事項はありますか?』

「ハア、ハア、ハア…ハア、ハア、ハア!」

 

エプロン姿で走っているのはシンシア。

 

「くっそー! ホンマ逃げ足の早いやっちゃ!」

「ハア、ハア、ハア…」

「あ、ミーア」

「ハア、ハア、ハア…あらシンシア、あなたもランニング?」

「そんな生易しいもんやあらへん! 食い逃げや! 食い逃げ犯を追っとるんや!」

「食い逃げ? ハア、ハア…それは穏やかじゃないわね」

「ああ、あの銀色の豚男どこへ行きやがった!」

「銀色の豚男!? ひょっとしてブクブクと太って無精髭を生やした初老の?」

「そいつや! でも何で知っとるん?」

「実はわたしもなの! パンの万引き!」

「何やて!? どうやら追っとるのは同じ男みたいやな」

「そのようね。でもどこ行ったのかしら? あっという間に見失っちゃった」

「ホンマ逃げ足の早いやっちゃ。でもウチは絶対諦めへんでって「いたーっ!!」」

「やべ、見つかったわ!」

「ターゲットロックオン! 行くでミーア!」

「ラジャー!」

「「チェストーーー!!!」」

「うわーっ!?」

「いるでしょ、何かと言えばすぐ食事の写真をアップする奴って」

「おるおる! テメーが今からこれ食うとか、こっちはどうでもええっちゅうねん! しかも、ブクブクと太った豚野郎に限ってや!」

 

『手こずらせやがってこの豚あ!』

『ひぃーっ!?』

 

「あ、お母さん」

「二人ともどないしたん? その豚のオッチャンは?」

「「食い逃げ(万引き)や(よ)! 早く110番や(を)!」」

「なんやて!? うん、分かった!」

翌日。ル・シャトン。

 

「ごめんくださーい」

「あら唯ちゃんに和美ちゃんに雪歩ちゃんいらっしゃい!」

「あら、今日はタムさんが店番?」

「そうなのよ。実はね…」

「あいたたた! もっと優しくマッサージしてよミウ!」

「もう、お母さんったら。いきなりあんな激しい運動なんかするからよ」

「そんなこと言ったって仕方ないでしょ、お母さん無我夢中だったんだから! ぎゃっ!?」

「へえー」

「今日は似たような話が多いな」

「似たような話って?」

「うん、さっきみおつくしでもね」

「いてててて! もっと優しく揉んでえなテムナ!」

「もう、お母ちゃんったら。普段走り慣れてないくせにあんなに走るからや」

「しゃあないやろ、お母ちゃん無我夢中だったんや! ぎゃあ!?」

『いくら健康にいいからと言って、いきなり長い距離を走るのはやめましょう。毎日少しずつ、少しずつ距離を伸ばしていくのがコツです』

『なるほど、よく分かりましたわ先生』

 

 

=END=

 

 

 


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