No.906296

【獣機特警K-9ⅡG】スイーツ連続殺人事件 2【交流】

Dr.Nさん

2017-05-19 19:16:23 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:589   閲覧ユーザー数:584

──6.怒鳴り込んできた男──

 

『全くどうなっているんだっ!』

『申し訳ございません…』

『署長のお前以下、揃いも揃って無能ばかり雁首並べやがって!』

 

「署長室、お客さんなのイシスさん?」

「ええ、タツヤ。今お茶をお出ししてきたわ」

「なんかただならぬ雰囲気だね。ここまで怒鳴り声が聞こえてくるよ」

 

『もう私の息子は帰ってこないんだぞ! これ以上犠牲者が出るようだったら、総監に掛け合ってお前の首を飛ばしてやるからそう思え! いいなっ!』

 

「署長をクビにだって!? どこの誰だか知らないけど何様なんだ! 僕、文句言ってくる!」

「およしなさいタツヤ!」

「止めないでよイシスさん!」

「お客さんね、ラミナ建設工業の社長さんなの」

「ラミナ建設工業!? 確か4件目の事件で犠牲になった男の子の…」

「そう、その子のお父さんよ。あの社長さんね、ビルの建設作業員から身を起こして会社を世界規模の大企業までにした苦労人なの」

「それぐらい僕だって知ってます! だからといって、エルザ署長の首を飛ばすだなんて!」

「たった一人の息子さんも還暦近くになってようやく出来た子供なの。その息子さんがあんなことになったのよ。社長さんの気持ちも分かってあげて」

「わ、分かりました…」

──7.第5の事件──

 

翌日朝。

立入禁止の規制線の張られた中で。

 

「5人目の犠牲者…今度も男子小学生か、かわいそうに…」

「クソッ! 一体何人犠牲になればいいんだよ!」

「よろしいでしょうかクオン警部?」

「何だ?」

「こんなものが落ちてました」

「これはケーキに付いてるフイルムかな?」

「クンクン、この甘い匂い、ケーキのフイルムで間違いなさそうッスね」

「あ、ジョニー。よし、すぐに鑑識に回すんだ!」

──8.K-9ルーム──

 

「へえーっ、これが現場に落ちてたケーキのフイルムの写真なの?」

「そうさタツヤ。付着物もケーキのクリームで間違いなかった。どこの店で売られていたのか、今、署員総出で市内中の洋菓子店などをしらみ潰しに回っている」

「初めて出てきた証拠品らしい証拠品だもんね。どうか犯人に結びつきますように!」

──9.カフェ・ラ・ヴォルペ──

 

「あれ? おっかしいなあ」

「ホントだ。昨日の夜の記事がまだないわね」

「いつもなら毎晩新しい記事が書き込まれてるってのにな」

「どうしたのみんな?」

「あ、タッちゃん。<フレッドの今日もスイーツうめえ!>が昨日は更新されてないの」

「フレッドさん忙しかったんじゃないの? こんな日もあるって」

「あら、昨日の記事ならわたし見たわよ?」

「あ、モニカさん。でも見て、昨日の記事ないよ?」

「ホントだわ。何か間違いでもあって消したのかしら? でも大丈夫」

「大丈夫って?」

「わたしもあのブログのファンだから毎日見てるのよ。特に昨日の記事は気になったんで印刷しておいたの。見る?」

「うん!」

 

「はいこれ」

「ありがとうモニカさん。わあ、確かにおいしそう! でもどこのケーキかしら?」

「記事の文章によると金鯱堂って店のみたいだな」

「あっ!!」

「どうしたのタッちゃん?」

「このケーキに巻かれてるフイルム! モニカさん、これ借りていい?」

「別にいいけど?」

──10.K-9ルーム──

 

「隊長、見てくださいこれ!」

「これは?」

「昨日の夜に書き込まれた、<フレッドの今日もスイーツうめえ!>というブログの記事を印刷したものです。もっとも、なぜか投稿された後にこの記事は消されたみたいですけど」

「うむ。確かにこのブログの写真のケーキのフイルム、現場で発見されたものとよく似てるな」

「作者は豚型ファンガーの男、車はベティマークⅣのようッスね。金鯱堂って確かA県ですよね。道理でいつまで待っても該当する店が見つかったって連絡がないわけだ。しかしなぜわざわざ記事を消したのでしょう?」

「さあな。ともかく金鯱堂に行くぞジョニー!」

「はいっ!」

「僕も行きます!」

「ダメだ。君は連絡係としてお留守番だタツヤ」

「えーっ、功労者なのにぃ~」

 

 

=To be continued=

 

 

 


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