No.895093

【サイバ】強いぞ!女王様【交流】

Dr.Nさん

2017-02-26 21:10:55 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:628   閲覧ユーザー数:613

ある日の天空稲荷神社。雲一つない空から降り注ぐのはぽかぽかと暖かな日差し。春もすぐそこである。

 

店番ならぬ社務所番をしている、巫女姿の唯と和美。

 

「ふあああああ~~~。ねむ~~~い」

「こら唯ちゃん、あーくーび!」

「だあって眠いんだもん。こんな暖かい日は神社の仕事なんかほっぽり出してどこか遊びに行きたいわねえ」

「まあそれは同意するけど、真面目に仕事やろうよ」

「こんにちはー」

「あ、いらっしゃいませ!」

「いらっしゃいませ!」

「ごきげんようお嬢さんたち。ここが神社って場所かしら?」

「はいそうです、ネコのお姉さん」

「そしてその服、あなたたちはシャーマン、巫女という人?」

「はい。お姉さん、神社にいらっしゃるのは初めてですか?」

「ええ」

「外国の方ですか?」

「外国? うふふ、まあそんなところかしらw いいですわね、都会の真ん中にこんな静かな場所があるなんて」

「ええ。お祭りの日とかは人がたくさんやって来ますけど、今日のように何もない日はとても静かですよ」

「そうなんですの」

「よろしかったら境内をご案内しましょうか?」

「いいの? でもあなたたち、この場所離れちゃっていいのかしら?」

「いいんです。どうせ暇でしたし」

「ねー」

「女王陛下!」

「あらアマネさん」

「困ります、いくらお忍びとはいえそう勝手な行動をされては!」

「あら、それはごめんなさい」

「アマネ市長」

「やあ、唯ちゃんに和美ちゃん」

「市長、今確か女王陛下って」

「うん。あまり大きな声では言えないけど、この方はフェーレース星のシャミー・サファイア・フェーレシア女王だよ」

「「ええーっ!?」」

「だから声が大きいって!」

「す、すみません;;;; あたしたち、てっきり外国からいらしゃった女子大生かOLのお姉さんだとばかり」

「ねえ。普通の格好していらっしゃるし」

「まあお忍びでいらしてるからね。で、フェーレース星政府から密かに連絡を受けた私が、護衛も兼ねて一緒に付いて回ってるってわけ」

「へえー、そうだったんですかー」

「えっと、唯ちゃんに和美ちゃんでしたよね?」

「えっ!? は、はいっ;;;;」

「な、何でしょうか女王様っ;;;;」

「うふふふ、そんなに緊張しなくてもいいですわよ。さっきみたいに普通にしてちょうだい」

「そうそう、シャミー女王は庶民的で気さくな方だからね」

「改めて境内の案内、お願い出来るかしら?」

「はいっ!」

「喜んで!」

「お願いね」

 

『キャーッ!』

 

「あの声は!」

「愛おばさんの声! 行ってみましょう!」

「うん!」

「どうしたのお母さん!?」

「あ、唯に和美ちゃん。見て、あれを」

「「あっ!!」」

「賽銭箱の鍵が壊されてる!」

「お金を受ける引き出しが無くなってるわ! 誰がこんなことを!」

「お母さん、犯人は見たの?」

「ええ、豚型セリアンスロゥピィの男が二人逃げて行くのをたった今」

「何があったのかしらアマネさん?」

「泥棒のようです女王陛下。この神社に来た人たちが置いていく、お賽銭という浄財を盗んだ不逞の輩がいるようです」

「まあ!」

「まだ遠くへは行ってないかも。探してみよう唯ちゃん!」

「うん和美ちゃん! お母さんは110番して!」

「へっへっへ、上手くいったで!」

「だね、兄ちゃん! でもこんなにたくさんお金が入ってるとは思わなかったよ」

「この神社はな、毎週金曜日に賽銭箱の金を回収するんや。だから今のタイミングで盗めば一週間分の賽銭がそっくりいただけるってわけや!」

「さっすがー兄ちゃん! さ、早く逃げよう、弟が車で待ってるよ!」

「おう!」

 

「お母さん、二人組の豚の男って言ってたわよね」

「うん。あっ! あいつら!」

「豚の二人組! こらあー、あんたたちー!」

 

「やべ、見つかったわ! 逃げるで!」

「うん!」

 

「待てーっ!」

「待ちなさーい!」

「へっへー、今頃追っかけてきてももう遅いわ! ってなんやお前!?」

「女王様!!」

「あなたたち、この私の前で盗みとはいい度胸してますわね」

「いったい誰やねんお前!?」

「悪い奴に名乗る名前なんか持ち合わせていませんわ」

「そこどけや! どかんと痛い目見るで!」

「どきませんわよ!」

「あっ、豚男ナイフを取り出した!」

「危ない、逃げて女王様ー!!」

「死ねやー!!」

 

サッ!

「なっ!?」

 

ギュウウーッ!!

「ぎゃあーっ! いてててて!」

「うふふふ、そんな危ない物なんか持っちゃって、悪いお手々ですことw」

「そ、そんなにねじったら腕が折れ(バキイッ!!)ぎゃあーっ!!」

「に、兄ちゃん!」

「うわああっ! 痛え! 痛えよおぉぉぉ!!!」(ゴロゴロゴロゴロ)

「うふふふふ、次はあなたですわね(^^)」(天使の微笑みで指バキバキ)

「うわああっ、こっちくんなあっー!」

「うむ、ケーキうめえ(´ω`)。しかし遅せえな兄ちゃんたち。たかが賽銭盗むのに何分かかってんだよ?」

 

コンコン。

 

「あぁん、誰だお前?」

「こんにちは豚のお兄さん。こんな所に車を停めて誰かと待ち合わせですか?」

「余計なお世話だ! あっち行け!」

「これは失礼。申し遅れました、私はこういう者です」

「げっ、警察!? やべっ!!」

 

ブロオォォォォォォッ!!

 

「うわっ!? あいつ急発進しやがった!」

「大丈夫ですかリュウイチ警部!?」

「心配いらん、ただ尻もちをついただけさ」

「全車あの車を追えー!!」

「いや、その必要はない。みんな下がってろ! ソードウィーーーーーングッ!!」

 

バシュアーーーーッ!!

ドカーン!!

 

「ぎゃあーっ!?」

「確保しろ! 公務執行妨害のおまけ付きだ!」

夕方、きつね屋。

 

「うどんって本当おいしいですわね。地球にこんなおいしい食べ物があったなんて知りませんでしたわ」

「へへ、嬉しいこと言ってくれるじゃねえか女王様!」

 

『窃盗の現行犯で逮捕された豚男三人組は、「右向きのダンディー・ヨークシャー種三兄弟」を名乗り、窃盗を繰り返しながら全国を行脚していたとのことです』

 

「あ、ニュースに出てるわよ唯ちゃん」

「ホントだ和美ちゃん」

 

『尚、三人組のうち長男と次男の逮捕に協力をした女性ですが、警察が到着する前に姿を消しており、警察では是非この女性に名乗り出て欲しいと呼びかけています』

 

「ねえアマネ市長?」

「なんだい唯ちゃん?」

「女王様、名乗り出ないの?」

「ん、まあお忍びだからねえ…」

「あー、おいしかったですわ! おかわりお願いしまーす!」

 

=END=

 

 

 


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