No.861851

腹腹時計情報

H@さん

腹腹時計情報。

ただコピーしただけです、すみません、ちょっと気になったもので・・・。

2016-08-05 08:48:24 投稿 / 全2ページ    総閲覧数:210   閲覧ユーザー数:210

腹腹時計情報。http://nornie.blog70.fc2.com/blog-entry-267.html

 

http://nornie.blog70.fc2.com/blog-entry-285.html

 

~前略~

 

齋藤和 | サイトウ ノドカ | 17才 | 北海道室蘭市 | 室蘭高校3年生

 

h11丸メ発見5s200 

「和=ノドカか!」

 

つーかなんでそんなヘンテコ読みなんだ!ノドカの親!

 

で、

あらためて渡航記録を調べ直すと──

 

h11丸メ名簿1r180 

「課長代理補佐心得主査、いました!」

 

h11丸メ断定bsh191 

「72年4月と翌年7月に『斎藤和 Kazu Saito』の名で韓国に渡ってます」

 

h11本郷3s200 

「この野郎、パスポートまで本名ノドカじゃなくて“カズ”で済ませてやがったのか。道理でちっとも見つからんはずだ。よし、よくやった」

 

それでもう一度当たり直すと、

「サイトウカズ」という男ならレボルト社系列の人脈にちょこちょこ出てきた。

読みをいちいち教えるのが面倒くさいので、東京ではカズで通してたんだろう。

 

斎藤和──

h11室蘭1s250 

富士製鐵の企業城下町・室蘭、鉄工所の社宅建ち並ぶ地区で生まれ育つ。

室蘭高校では成績つねに1番@優等生@生徒会長。

 

その一方で近くのイタンキ浜で虐殺された中国人労働者たちの骨が大量に見つかった事件を憤ったり、アナーキストの機関紙なんぞを定期購読していた早熟な政治少年。

 

h11movie69_170.jpg 69 sixty nine [DVD]

ちなみに60年代中盤、イデオロギーはモテアイテムでもある。

じっさい高校時代のノドカくんけっこうモテてたらしい。詩なんか書いてるポエミーな彼女もいたり。

 

1966年、東京都立大学人文学部に合格して上京。

ノドカくんお気に入りの東京行動戦線はすでに前年に消滅していて、

派生のレボルト社に出入りするようになった。

そのとき佐々木兄弟と知り合ったと思われ。

 

h11斎藤透明1s180 

北海道では友人知人に「ノドカ」くんと認識され、

逆に東京での彼は「サイトウカズ」でしかなく。

偶然ながら両方で透明人間化していた。

 

「佐々木規夫とアイヌ集落巡りをした友人Aは斎藤和。

戸籍上の読みはノドカ。東京ではカズを名乗る」

 

斎藤和を捜せ。

 

が、そこから意外にも苦戦。

 

h11斎藤行方1s200 

1971年、斎藤和、都立大を卒業せず中退。

今年74年1月に韓国へ渡航(出入国記録あり)

 

帰国したのはたしか。だがその後、不明。

 

~後略~

 

あや子がまた勤め先からくすねて徴発してきたのだった。

 

「これはね、胃酸と反応して有毒になるの。

カプセルが溶ける前に胃洗浄されると助かってしまうかもしれない」

 

h11あや子青カ6s220 

「だから噛んで飲むのが一番早く効くけれど、刺激が強いから痛くて吐き出してしまうと思う。噛まない方がいいかもね。ただし飲んだと気づかれないようにしないと」

 

もし官憲に捕まりそうになったら、仲間のことを吐かないため、そして日帝の狗に犯罪者と同列に我が身を裁かせないため、自ら名も無き一個の死体となるべし、

 

というわけで、みんなで自決用の青酸カリを携帯しようと決まったのだった。

 

h11斎藤交替2s200 

ナカガワ@斎藤和@「大地の牙」は、

「生きて闘わず死を選ぶのは賛成しない」

と言ってきたけれども、

「だが、それが戦線メンバーの総意なら従う」

 

なので、まあ1人1カプセルずつ携帯薬用ペンダントに入れて持つことになった。

 

なんかもろもろな作戦名とかコードネームとか、この自決用青酸カリとか、いちいちスパイ映画とゆーか劇画とゆーかのノリなんだけども。本人たちは大真面目である。

 

h11大道青カ2s200 

大道寺はカプセルを見つめて。

「効くまでどのくらいかかるのこれ?」

 

h11あや子青カ4s190 

「個人差はあるけど、胃でカプセルが溶けるまで15分から30分くらいだと思う。

 毒を吸収したら15分以内に」

 

「それで死ぬんだね」

 

h11あや子唇1s220 

「ええ、死ねる」

 

 

【12発目 サムライ総監、参上】へとつづく


 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
0
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択