No.820393

クリスマスキャロル

Dr.Nさん

昔々、イギリスのお話。

※背景写真はこちらよりお借りしました。 http://www.photo-ac.com/

2015-12-23 21:50:08 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:525   閲覧ユーザー数:513

19世紀のイギリス、雪の降るクリスマスの前日の夜。

強欲で嫌われ者の一人の老人の元に、かつての仕事仲間の男の幽霊が訪ねて来ました。

重くて頑丈な鎖に縛られた男は、「今のままの生き方をしていると、お前も死んだ後俺のように永遠に苦しむことになる。それが嫌ならば今夜訪ねて来る三人の精霊の言うことをよく聞くことだ」と言い残して消えていきました。

やがて、男の言葉の通り老人の元に三人の精霊が訪ねて来ました。

「こんばんは! わたしは過去の精霊よ!」

「オッス! 俺は現在の精霊だ!」

「(…………)」

「今からあなたに忘れ去った過去の記憶を見せてあげるね」

「気を付けて行ってこいよ過去の精霊」

「でも…」

「どうしたんだ?」

「わたし、現在の精霊くんと離れたくない!」

「ダメだよ過去の精霊、これは仕事なんだ」

「やーだー! 現在の精霊くんと一緒じゃないとやだ!」

「わがまま言っちゃダメだ。俺だって1秒でも君と離れるのはつらいんだ」

「うん…。じゃあ行ってくるね。すぐに戻って来るからここから離れちゃやだよ!」

「もちろんさ! 愛してるぜ過去の精霊」

「わたしもよ現在の精霊くん」

「過去の精霊…♥」

「現在の精霊くん…♥」

「………」

「………」

 

ぶちゅう~っ♥

 

「ということで、おじいさんご案内します」

(わなわなわな)「お前ら帰れ」

「「はい?」」

「お前ら帰れーーーーーっ!!!」

「(見ろ、お前らのせいで追い出されちまったじゃねえか。俺の出番どうしてくれるんだ)」

「「そんなこと言ったって…」」

 

=END=

 

 

 

 


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