No.819240

【獣機特警K-9ⅡG】トリッカーズは二度死ぬ(前編)【交流】

Dr.Nさん

古淵工機さんとの間で急遽決まったリレー小説。
先手、いきまーす!
古淵さん、あとは頼んだ…(ばったし)。

ユキヨ(ⅠG) http://www.tinami.com/view/388362

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2015-12-16 23:08:19 投稿 / 全9ページ    総閲覧数:550   閲覧ユーザー数:536

クリスマスも終わり、飾り付けもお正月のものとなった9 to 10Ⅱ。

その1階の、噴水と巨大な謎ちょうちん像がある吹き抜けになった「謎ちょうちんの広場」にユキヨとセリナが来ていた。ちなみに、謎ちょうちん像も頭にお餅を乗せている。

 

「見てセリナさん、巨大な門松!」

「ホントだ。この前までツリーだったのに。3階まではありそうねこれ」

「なになに、『このやっこ凧型のカードに新年の抱負や願い事を書いて門松に吊り下げましょう』ですって。わたしたちも何か書いて行きましょうよ」

「いいわね! えっ!?」

「どうかしたんですか?」

「見て、このカード」

 

<トリッカーズのみなさんへ。皆さんが悪い奴から宝石を奪い返した話、ニュースで知りました。僕の家も悪い奴に大事な宝石を取られて困っています。お願いです、助けてください! 岩田トモカズ 住所──>

 

「どうしようセリナさん?」

「トリッカーズに助けを求めてる人がいるのよ、見捨てるわけにはいかないわ」

「そうですよね。早速この子にコンタクト取ってみましょう」

カードに書かれていた住所、「岩田」の表札のある家にやって来たセリナとユキヨ。

応対したのは10歳ぐらいの猫型ファンガータイプのロボットの少年だった。

 

「お姉ちゃんたちトリッカーズなんだね!? わあ、本当に来てくれるなんて!」

「あ…いえ、そういうわけではないの」

「そうそう、わたしたちはトリッカーズのお友達で、彼女たちに頼まれてお話を聞きに来たってわけ」

「そうなんだ」

「で、お話ってなあに?」

「うん…。僕の家の大事な宝物を悪い奴にとられたんだ。tootsie(トッツィー)って宝石を」

「なんかこの前と似たような話ね」

「ええ。で、どこの誰に取られたの?」

「うん。城井って奴。そいつにお父さんが仕事で騙されて、その借金のカタに…。それでお父さんもお母さんも心労で入院しちゃって…ううっ…うわあ~ん!」

「あ、泣かないで」

「そうそう、お姉ちゃんたt…トリッカーズに頼んで取り返してもらうから」

「ホント!? これがその城井って奴の住所だよ。お願いね!」

カナコの住むマンション。

 

「というわけなのよ。みんな協力してくれるわよね?」

「もちろんよ!」

「あたしも!」

「タカトくんは?」

「んー、何か気が乗らねえなあ…」

「えーっ、どうして? 困っている人がトリッカーズに助けを求めてきたってのに」

「なんか話が出来過ぎてねえか? そのトモカズってガキ、最初から城井の住所を書いた紙を用意していたみたいだし、やけに手回しがよすぎる気がするぜ」

「そう、あなたって冷たい人ね。そういうんならあなたは来なくていいわ!」

「わーったわーった! そんな怖い顔するなよカナコ。俺も参加すりゃいいんでしょ参加すりゃ」

「そうそう。そうと決まればトリッカーズ行動開始よ!」

「「「オーッ!」」」

「お~…」

翌日、ラミナ署。

 

「大変っス、ミンスター警部! またトリッカーズからの予告状が!」

「またですかミハエル君!? 読んでみて下さい」

「『来る12月31日午前0時、Y地区城井氏邸にtootsieをいただきに参上します。トリッカーズ』」

「なるほど。でも Y地区(あのあたり)に城井って家ありましたっけ?」

「俺もそれが引っかかったんで調べてみたんっス。ほんの3~4日前に引っ越してきたばかりのようですね」

「引っ越して3~4日でトリッカーズに狙われるとは、いったいどんな人物なんでしょう?」

「さあ…?」

「ともかく警備を怠らないようにしましょう。行きますよミハエル君」

「はい!」

城井邸。

 

ピンポーン。

 

………。

 

ピンポーン。

 

………。

 

「留守ですかね警部?」

「そのようですね。夜また出直すとしましょう」

夜、城井邸。

 

ピンポーン。

 

………。

 

ピンポーン。

 

………。

 

「また留守かな?」

「どうやらそのようですね」

「あなたたち、ここで何をしてるんですか?」

「あなたは?」

「この家の向かいに住んでいる者ですが」

「なるほど。私たちはこういう者です」

「警察の方でしたか。この家に何かご用ですか?」

「ここの家の方はいつお帰りになるのかご存じないでしょうか?」

「さあねえ。数日前に引っ越して来られて、その時は作業員らしき男が数人出入りしてましたが、それっきり人の出入りする気配はないですねえ。夜も灯りが点いているのを見たことないです」

「そうでしたか。どうも」

 

「どうします警部?」

「誰もいない家にズカズカ上がり込むわけにもいかないでしょう。家の外を固めるしかないでしょうね」

「そうっスね」

12月30日午後11時50分。

城井邸を見下ろすビルの屋上。

 

「いるいる、ミンスターさんたち」

「だな。でも何で家の外にいるんだ?」

「さあ。でもその方が都合がいいじゃない。行くわよみんな!」

「なんかあっけなく侵入出来たね」

「うん。警報装置のたぐいも無かったし」

「早速家の中を探求よ。みんなで手分けしてtootsieを探しましょ」

「うん!」

 

ガタン!

 

「えっ?」

「きゃあーっ!!」

「うわーっ!」

「う…うーん…」

「み…みんな無事?」

「うん、何とかね…ってなにこれ!? あたし磔にされてる!?」

「わたしも!」

「あたしも!」

「俺も!…って何で俺だけ上下逆さまなんだよ!?」

「俺は男には興味ないからな。あとでこのまま庭の池に放り込んでピラニアの餌になってもらおう。…おっと失礼。お目覚めのようですなみなさん」

「あっ、あなたは!?」

「トモカズ君!?」

「この前はどうも。みなさん、こうも簡単に引っかかってくれるとはねえ」

「どういうことなの!? しかもその声、まるで中年男みたい」

「ああ。俺は子供じゃなく本当は中年だ。この前は少年の声を出していただけさ。俺はロボットだからな」

「あたしたちを捕まえてどうするつもり!?」

「近々ある計画があってな。その計画には必ずトリッカーズの邪魔が入ると予想してね」

「あたしたちの邪魔が入るって、どうせよからぬことなんでしょうね」

「まあそう思うのなら思うがいい。そこで先手必勝、邪魔されないうちに君たちを消しておこうというわけさ」

 

カチッ。

 

バリバリバリバリッ!!!

 

「どうだね、十字架に流れる高圧電流の味は?」

「あーっ!!」

「ああーっ!!」

「きゃーっ!!」

「いやあーっ!!」

「うわあーっ!!…って俺だけ電流が流れねえ?」

「男の苦しむ姿なんか見たくないからな」

「くそっ! なんか悔しいようなそうじゃないような…」

「このままじわじわと電圧を上げていってやろう。果たしていつまで耐えられるかな?」

 

グイッ。グイッ。

 

「「「「「あああーっ!!」」」」

「みんなあーっ!!」

 

=To be continued=

 

 

 


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