No.756012

【獣機特警K-9ⅡG】トリッカーズの復讐(3・終)【交流】

Dr.Nさん

2015-02-04 20:15:06 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:423   閲覧ユーザー数:408

「さて、ちょうど放送時間も無くなってまいりました。『ラミナグルメ万歳!』、ではまた来週!」

「はい、終了でーす。お疲れ様でしたー!」

「くっそお、気に入らねえ!!」

ガシャーン! ガシャーン! ガシャーン!

「ちょっと先生、落ち着いて下さい!」

「うるさい! おい、高遠! また殴らせ…」

「警察だ! やめろ豚崎!」

「警察? 警察が何の用や?」

「お前を逮捕するためだよ、豚崎金満!」

「なんやて!?」

「来たわね、ミンスターさんにミハエルさん、そしてラミナ署の皆さん。じゃあとはよろしくー!」

「こら、スタッフどもどこ行くねん!」

「スタッフ? いつからあたしたちがテレビ局のスタッフだと錯覚してたの?」

 

バッ!

 

「その格好はトリッカーズに怪盗ノワール!」

「へえ、あたしたちのことを知ってるとは光栄だわね。あ、言い忘れるところだったわ。今日の放送、CM中もずーっとファンガルド中のご家庭に生中継されていたから。今この瞬間もね」

「なっ!? ということは…(顔が一気に青ざめる)。あっ、こら待たんかい!」

「おっと、よそ見してんじゃねえよ。お前の相手は警察(こっち)だ」

「豚崎金満、暴行及び威力業務妨害の現行犯で逮捕します」

 

ガチャリッ!

翌日、ラミナ署取調室。

 

「よう豚崎さん。いや、豚崎金満容疑者」

「うるせえ! 俺はグルメ評論家の豚崎金満や! 豚崎先生と呼ばんかい!」

「お前、逮捕されたというのにまだ自分の立場が分かってないようだな。いいぜ、見逃してやろうとも思ったんだが、その性根叩き直してやる!」

ドカッ!

「うっ!」

ドスッ!

「ぎゃっ!」

ボカッ!

「ぎゃああっ!!」

「おっと、一番最初のを忘れるところだったぜ」

バキッ!

 

「あと4、5発殴らねえと気が済まねえがこれぐらいにしといてやるよ。ちょっとションベンしてくるわ。そこで大人しく待っとれ!」

 

「お待たせしました。今から取り調べを始めます」

「何が今から取り調べや! さっき別の刑事が来て俺のことを何発もブン殴っていきやがったわ! クソッ、訴えてやるからな!」

「何言ってんだお前? 容疑者に暴力を振るうような刑事はうちにはいねえよ。さあ、さっさと始めちゃいましょうミンスター警部」

「お疲れ様でした警部」

「ミハエル君もお疲れ様でした。この調子だとまだ余罪がボロボロと出てきそうですが、それはこれからじっくりと調べていきましょう」

「あの、一つ聞いてもいいですか?」

「なんでしょう?」

「なんでテレビであんな番組が放送されたんでしょうね? それにあの放送事故」

「それもちゃんと調べがついてますよ」

「えっ、そうなんですか?」

「ええ。あの時はちゃんと本来放送される番組が流れていたようですよ」

「だからあ、テレビ局があんな番組をやるわけが──」

「ただしラミナテレビの局内ではね」

「?」

「その電波はテレビ局を出た瞬間あの生中継に置き換えられていたようです。トリッカーズの手によって」

「電波ジャック!?」

「その通り。局内の送信機器では正常な番組が流れていたのですから局側が全く気づかないのも無理はありません。また、放送時間中はラミナテレビへの電話やメールが一切出来なかったことも分かってます」

「それもトリッカーズが?」

「おそらくは」

「なぜそんなことを?」

「そりゃ内容がすり替わってるってことが局に気付かれたら少々面倒なことになりますからね」

「あ、そうか!」

「そしてファンガルド中のお茶の間にあの放送が流れた。番組開始から豚崎逮捕の瞬間までの一部始終がね」

「では豚崎は、その番組がトリッカーズによって仕掛けられた罠とも知らずにノコノコと?」

「そういうことです。もちろんあのレストランも全くのでっち上げ、オープンなんてしてません」

「くそっ、やられたぜトリッカーズめ!」

カナコのマンションに集合しているトリッカーズとノワール。

 

「おかえりタカト君。どこ行ってたの?」

「ああ、ちょっと借りを返しにな。あースッキリしたぜ」

「あ、ワイドショーで豚崎逮捕のことやってる」

「ホントだ。テレビのレギュラーや新聞・雑誌の連載も全て終了が決定したみたいだし、奴もこれで終わりだわね」

「そりゃあオンエア中はニコニコ顔なのに、CMに入った途端にあの豹変っぷりで、カメラの前で散々暴力を振るって正体晒しちゃいましたから」

「その挙句、自分が逮捕される瞬間までファンガルド中に生中継されちゃあねえ。だっせwww」

「奴にボロクソに書かれた店もじきに以前の客足が戻るでしょうね。もちろんヴォルペも」

「でもさ」

「なあにミクちゃん?」

「悪い奴から盗んで行くトリッカーズも今回は何も盗まなかったね」

「いいえ、ちゃんと盗んでいったわよ」

「えっ、何を?」

「豚崎という虚飾まみれの男の地位と名誉と人生をね」

「ふふ、なかなか上手いこと言いますねセリナさん」

「でも1万ホーンを払うっていうことだけは嘘になっちゃったわね。嘘だけは絶対につかないのがトリッカーズの信条なのに」

「いいえ、そっちも嘘なんか言ってないわよ」

「ええ。ただ豚崎に払うとは一言も言ってないだけです」

しろいぬ園。

 

「大変です園長!」

「どうしたんですか。騒々しいですよ」

「玄関の前にこんな紙袋が!」

「紙袋? ってこれ札束じゃない! 『しろいぬ園様 1万ホーンをお送りします。どうか子供たちのために使って下さい。トリッカーズ&怪盗ノワールより愛を込めて』」

 

=END=

 


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