No.682115

ノーゲーム・ノーライフ異世界奮闘記第2話

ハールさん

第2話です。
第3話は明日投稿になります

獣耳と尻尾はいいものですな。

2014-04-27 23:18:47 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:2691   閲覧ユーザー数:2649

龍太「うん・・・・ここはどこだ・・・?」

気が付くとそこは、あたり一面緑に覆われたところだった。

龍太「…空と白ちゃんは!!!?」

龍太は勢いよく体を起こし周りを見渡す。

しかしそこには、空と白の姿はなかった。

龍太「……とりあえず探すか。」

そういって龍太はポケットからスマホを取り出した。

龍太「!!…圏外だと…!?」

龍太に焦りが見えた。先ほどまで空の部屋にいたはず。

そこはスマホの電波が届いていたはずだ。だがここは電波が届いていない。

龍太「……ここは俺たちがいた世界じゃないだと…!?」

龍太は焦った。もうこの世界に戻れないかとかが頭に浮かんだわけではなかった。

もしこの世界に人がいたら、空と白ちゃんはそんな人におびえているはずだと…。

そう、龍太は過保護すぎた。いや過保護すぎだ!!

龍太「…今何か声が聞こえたような。まぁそれより早く探さなければ、事態がかなり悪くなるかもしれん。まっていろよ、白ちゃぁぁぁぁん!!!」

また、ロリコンでもあった・・・。

 

 

 

かれこれ数時間が経過した。

だが、白と空は見つからなかった。

ただ少しわかったことがある。

当てずっぽうに走り回り、探していたら、絶対に見つからないということだった。

龍太「腹減った…何か食い物が…あと、少し疲れたぁ…。」

龍太は大きな木の陰に入った。

龍太「風が涼しくて、心地よい温度。こんな日に昼寝すると気持ちいいだろうな……。」

龍太はうとうとし始めた。

龍太「少しだけ…すこ…しだけ、寝かせ…てくzzz」

そういって龍太の意識は消えてしまった。

 

 

 

 

???「起きて・・さい。起きてく・・い。起きて・ださい。起きてください!」

誰かに呼ばれて、龍太は眠い目をこすり、目を覚ました。

そこには一人の少女が立っていた。

龍太「…誰でございましょうか?」

龍太は寝ぼけながらそんなことを言った。

???「私は、エイミと申します。あなたの名前は何ですか。」

龍太「…僕の名前は佐上龍太です。」

まだ少し寝ぼけながらな名前を言った。

エイミ「サガミリュウタ様ですか…もしかして人類種の方ですか?」

龍太「…人類種?…!!」

龍太は完全に目を覚まして、あることに気付いた。

それは、獣耳があること…。そして、尻尾があったことに。

龍太「………超モフモフしたい。」

エイミ「え…、今なんかおっしゃられました?」

龍太は、耳に手を伸ばして、触りだした。

龍太「おお!!?なんという感触。これは癖になる触り心地だ。」

龍太はたまらずなでなでし始めた。

エイミ「きゃぁ!!?急にどこ触って、…ん…!!」

エイミは頬を少し赤くして目をつぶった。

だがしかし、龍太は撫で続ける。

警察がいたら逮捕沙汰になっていたはず。いやなっているはずなんだぁぁぁぁぁぁ!!(作者の言葉)

エイミ「ん……!!ちょっとやめ…いつまで撫でるつもりですか!!!」

エイミはついに怒ってしまった。

龍太「…は…、すみません、ついやってしまいました、ごめんなさい。」

エイミはまだ頬が赤かった。

エイミ「今後このようなことしないでくださいね!!わかりましたか?」

龍太「……触っちゃだめですか?」

エイミ「だめです!!」

龍太「…わかりました…。」

龍太は少しシュンとした。

エイミ「それより質問に答えてください。あなたは人類種ですか?」

龍太「はい、人類種です。ただ…。」

エイミ「ただ…?」

龍太「僕はこの世界の人間ではありません…。」

エイミ「!!どういうことですか!!?」

龍太はこれまでのことをすべて話した。

エリサ「なるほど。異世界からこの世界に飛ばされて、一緒にいた友人を探していると…。」

龍太「そう、それで少し疲れたから、ここで寝て休憩していたわけ。」

エイミ「それで見つかったんですか?友人さんは?」

龍太「いや全然見つかってないし手がかりなしです。こんな時にスマホが使えればな…。」

エイミ「スマホって何ですか?」

龍太はびっくりした。

龍太「…この世界にスマートフォンってないの?」

エイミ「ないですけど、それより何ですか、スマートフォンって?」

龍太はスマートフォンを見せた。

龍太「これだよ。見たことない?」

エイミ「見たことありませんね。初めて見ました!」

エイミは興味津々と見始めた。

龍太「この世界に携帯電話ってある?」

エイミ「何ですか、携帯電話って?」

龍太(なんかこれループ入ってないコレ。)

この世界には、スマホもとい情報端末がない。

つまり、白と空を見つけるには、歩いて探さなくてはならない。

龍太「………かなり長くなるじゃないか。……。」

龍太のテンションがかなり落ちた。

エイミ「龍太さん大丈夫ですか?」

優しく声をかけるエイミ。

龍太「大丈夫だよ…。大丈夫だから…。」

エイミ(やばい、なんかこの人やばくなってる!??)

エイミは慌てだした。

そこに龍太の腹の音が鳴った。

龍太「!!!」

エイミ「フフ、お腹空いているのですね。」

龍太「笑わないでくれー!!」

龍太は思わず恥ずかしがった。

エイミ「よかったら、私の家に来ませんか?おいしいごはんも出しますから。」

龍太「いいの!?」

エイミ「いいですよ。あ、私の姉がいますけど、いいですか?」

龍太「そんなの気にしないから、今すぐ行こう!!」

エイミ「フフ、そんなに急いだら転びますよ。」

さわやかな草原に、二人の笑い声が響いた。

 


 
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