No.616800

恋姫 華陀紀行140

Peruさん

本作品は華陀への転生ものです。
【注意事項】
素人の書きなぐりです。
はっきり言って自己満足なだけのものです。
一応昔に恋姫はしたことありますが、うろ覚えですので、改変が多々あると思います。

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2013-09-07 10:10:59 投稿 / 全3ページ    総閲覧数:1579   閲覧ユーザー数:1438

 

「そうだな、ここは譲歩しよう」

 

 

 周泰って、こういうとき表情変えないですね・・・ポーカーフェイスですか?

 

 

「俺が周泰の質問に答えたら、こちらの質問にも答えると言うのはどうかな?」

 

 

「内容によります」

 

 

 ですよね~。

 

 

「なら、最初は軽いものにしようか、周泰が答えられなくなったら終わりと言うことで」

 

 

「・・・わかりました」

 

 

 ここまで、譲歩すれば十分でしょう。

 

 

「では、私からですね」

 

 

「どうぞ、どうぞ」

 

 

「貴方は一体何者ですか?」

 

 

 予定通りの質問ですね。

 

 

 それにはこう答えておきましょう。

 

 

「ただの部隊長が知り合いの一般兵!「嘘です!」・・・という設定です」

 

 

 表情を変えて疑わしそうにこちらを見てますね。

 

 

 ちゃんと『設定』って言ったからいいじゃないですか。

 

 

「次はこちらの番ですね」

 

 

「まだ答えてもらってません!」

 

 

 何が納得いかないんです?

 

 

 何者の範囲が広かったから、こちらで解釈したんですよ?軽いものからって言いましたよね?

 

 

「答えたな。ただ、そちらが具体的に聞いて来なかったからだ」

 

 

 周泰が悔しそうな顔をしています。

 

 

「では、今度はこちらの番だな・・・では、そちらの知る情報すべてを教えてもらおうか」

 

 

「なっ!?最初は軽めの質問と言ったはずです!」

 

 

 もちろんだとも!

 

 

「最初に周泰が軽めの質問をしてくれたじゃないか」

 

 

 不意打ちも得意ですが、騙し討ちも大好きです。

 

 

 自分が騙されると凹みますが・・・。

 

 

「・・・」

 

 

 黙ってしまいました・・・。

 

 

 仕方ありません、第二の譲歩案を出しましょう。

 

 

「答えられないのであれば、譲歩案がある」

 

 

 さらに、警戒心が高まっているようです。

 

 

「それはこれだ」

 

 

 

 

 持っててよかった、作っててよかった。

 

 

 やはり、常に携帯しなければならない必需品となりつつあります。

 

 

「これを着けることで、俺からの質問を、ひとつ無しにしてあげましょう」

 

 

 周泰は、その物体を食い入るように見ています。

 

 

 興味津々でしょう、そうでしょう。

 

 

「どうしますか?着けますか?質問を終わりますか?」

 

 

「着けます!」

 

 

 即答でよろしい。

 

 

 俺の心は広いです好きなものから選ばせてあげます。

 

 

 手だけ解放してあげましょう。

 

 

「どうぞ。どの頭飾りでもいいですが、ひとつだけですよ」

 

 

「これもいいですし、かと言ってこちらも・・・」

 

 

 悩んでますね・・・。

 

 

 さらに選択肢を増やしてあげましょう。

 

 

「質問の代わりでもいいですよ、私の方もまだまだ他のがありますので」

 

 

「ほんとですか!ではこれにします!」

 

 

 白猫耳ですね。黒と最終的に迷っていたようですが、黒髪なので白の方が引き立ちますね。

 

 

「次の品はこちらになります」

 

 

「これは!」

 

 

 色は先ほどと一緒の三色しかありませんが、今度は迷わずに白を選びました。

 

 

「どうぞ。つけて構いませんよ」

 

 

 周泰は腰に薄紐を巻きます。

 

 

「どうですか?」

 

 

 手しか動かせないので見れないようですね。

 

 

 仕方ないので上半身も解放してあげましょう。

 

 

「こんな感じですよ」

 

 

「お猫さまの尻尾です!」

 

 

 段々と目標に近付いてきましたね。

 

 

「次は顔へのお髭です」

 

 

「顔ですか?」

 

 

「猫の顔には髭がついていませんでしたか?無かったら風情に欠けると思いませんか?」

 

 

「思います!」

 

 

「では、この墨でキレイに三本線を記入と・・・はい終わりです。そこの鏡で見てみるといいでしょう」

 

 

 下半身の方も解放してあげましょう。

 

 

「どうですか?なかなかのものでしょう?」

 

 

「はい!ありがとうございます!」

 

 

 なぜこの世界には、まだカメラが無いんだ!

 

 

 ・・・。

 

 

 むっ!このこの気配は!

 

 

 

 

「まだまだ、あったのですがここまでのようです」

 

 

「えっ!?」

 

 

 物凄く悲しそうな顔をしないでください・・・こっちだって今からが本番だったというのに!

 

 

「周泰のことを心配してる人がいるのではないですか?結構な時間が過ぎてますし」

 

 

「そうでした!報告しないといけないんでした!」

 

 

 猫装備に夢中で忘れていたようですね。

 

 

「早く戻るのです」

 

 

「はい!私の真名は明命です!またお猫さまについてお願いします!」

 

 

 周泰はそう言うと、かなりの早さで出ていきました。

 

 

 気配が近付いてきたので、俺の方も近くの兵の方へと移動し、そこで気配を消します。

 

 

 これであまり怪しまれないでしょう。

 

 

 孫策が気配察知を使えるとは思えませんが、万が一のためです。

 

 

 それにしても、明命は慌てて出ていったけど、キチンと装飾品は外したのだろうか・・・。

 

 


 
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