No.584763

遊戯王GX cross story turn0 入試試験

アインハルト「な~にっかな~な~にっかな?今回はこれ!」

ドラグニティ-アキュリス

ドラグニティ-レギオン

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2013-06-08 00:03:40 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:4719   閲覧ユーザー数:4503

春、それは多くの若者たちが新たな生活へと誘ってゆく季節。ある者は進学し、またある者は進級し、またある者は就職する。

そしてこの季節には必ず満開の桜が道となって一種の芸術となる。人はこれを『サクラロード』と呼ぶ(僕命名)。

そんな満開の桜の真下を、その美しい景色をその目に焼き付けようともせずに走り去って行く四人の少年達がいた。

 

「急げ!遊輝、当麻、明久。あと五分でバスが来ちまうぞ!」

 

先頭で走りながらもそう叫んでいる黒髪の少年の名前は織斑一夏。元プロデュエリスト、織斑千冬の弟で中学事態は銀河騎士又は銀河美少年と呼ばれていた。使用デッキは二つ名で察したと思うだろうけどギャラクシーとフォトンの合成デッキ。

 

「ああもう、どうして上条さんは毎度毎度こんな目に遭わなきゃいかんのでせうか……!」

 

その次に一夏を追い掛けるように走っている一夏と同様に黒髪でツンツン頭の少年は上条当麻。年に365日は不幸な目に遭っている哀れな中学生だ。使用デッキは光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)をエースとしたカード効果無効化デッキだ。因みに二つ名は幻想殺し

 

「くそっ!誰だよ。こんな時間まで呑気に寝てた馬鹿は!」

 

「「「お前(君)だよ!!」」」

 

「そ、そんな馬鹿な!?」

 

僕の隣で頭を抱えているのは阿呆井馬鹿久…………ではなく吉井明久。ゲーム関連の知識は凄まじいがそのかわり一般科目がドラ○エの最初辺りに出てくるスライムのステータス並に低い。使用デッキはE・HEROデッキ。そして二つ名はバカの代名詞

 

(ホント、どうしてこうなっちゃうのかなぁ…………)

 

走りながらも僕、篠宮遊輝は隣で走っている明久(バカ)を見ながら心の中で呆れに近い感情を込めながらはぁ、と溜め息をついた。え?僕の使用デッキ?………………ふふ、それはね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒ☆ミ☆ツ☆

 

あぁ!石を投げないで!お願いだから泥とか木の枝とかも投げないでよ!僕のメンタルはそこまで丈夫じゃないんだから!

 

「ふ…………」

 

突如、当麻が何かを叫ぼうとするために肺に空気を溜め込み始める。ああ、これはいつものアレだね。さて、それなら僕も同席させて貰おうとするかな……

 

「「「「不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」」」

 

狙ってやったわけでもないのに、僕たちは全く同時にその言葉を叫んだ。タイムリミットは残り僅か三分。はたして僕たちは無事試験を受けることが出来るのか!?

 

 

…………………………………………結果は、間に合いました。

いやぁ~、間に合って本当に良かったよ。親友を起こすのに手間取って試験を受けられませんでしたとか洒落にならないかんね~。特に一夏達には既に一夏にはなのはが、当麻には美琴が、そして明久には簪という恋人がいるし、しかもその三人も試験を受けるから遅刻なんてしていたら三年は離れ離れになっちゃうもんね。ヤッタネ皆!これで高校でもイチャイチャ出来るよ!

ん?僕にはいるのかって?ははは、僕みたいなのに好意を寄せている女の子なんてそうそういないよ。なにせ僕は一夏たちみたいな美形じゃない、何処にでも普通の男子中学生なんだからね。

 

「「「嘘だ(ね)」」」

 

「心の中で言った側から真っ先に否定されちゃったよ!?」

 

というかなんで僕の思考が読めたんだ!?一夏じゃあるまいし……

 

「つーかさぁ、中学生時代に既にお前に好意を寄せてた奴がいるんだが……」

 

え、それって一体ーー

 

「「誰なの(なんや)!?」

 

ぽつりと呟いた当麻に掴み掛かったのは僕の幼馴染みのフェイト・テスタロッサと八神はやてだ。そんなに僕に好意を寄せている人が存在していることに驚いているんだろう?

 

「えーと、確か名前は久保ーー」

 

へえ、久保さんって言うんだ。下の名前はなんて言うのかな?

 

「ーー利光だったはずだぞ」

 

久保利光(性別/♂)

 

「そうざめざめと泣くなよ遊輝……」

 

だって、だって……モテない僕に好意を寄せている相手がいると聞いて喜んでいたら実はその人は男だったんだよ?これを悲しまずにいられないよ…………

 

「「ホッ……」」

 

隣ではフェイトとはやてが胸を撫で下ろしているのが見えた。君たちはそんなに僕が不幸な目に遭っているのを見るのが好きなのかい?

まあ、この話は一旦置いておくとして、そろそろ僕たちの番が回ってくる頃だろうし、そろそろ準備をしようかな。

 

『受験番号110番。遊城十代君、試験フィールドに来て下さい』

 

「あれ?」

 

可笑しいな……確か100番台の実技試験はもうとっくに終わっているはずなのに……トラブルでも起きたのかな?

 

そう思っていると試験フィールドに茶髪の如何にも能天気そうな雰囲気を纏った男子が入ってくる。それにしても彼は……

 

「……あの子、精霊持ちやな」 

 

僕の思考を汲み取ったのか、はやてがそう呟いたのに僕はこくりと無言の返事を返した。

 

「「デュエル!(ナノーネ)」」

 

さて、それじゃあ実力拝見と行きますか…………

 

 

「これで終わりだ!スカイスクレイパー・シュート!」

 

「マンマミーヤ!」

 

遊城君のデュエルはE・HERO フレイム・ウィングマンの攻撃によって終止符を打たれた。彼のデッキは明久と同じE・HERO、だけどやっぱりデッキ内容はかなり違うと見た。

まあ、評価するのなら彼は正直まだまだ弱い。デュエリストとしてのセンスやドロー運はかなりのものだと見受けられるけどデッキに関してはまだ改良の余地があるね。

 

『次に受験番号7番。篠宮遊輝君、試験フィールドに来て下さい』

 

おっ、ようやく僕の番が回ってきたね。皆でアカデミアに行くためにも、なんとしても頑張らないとね。

 

「がんばってね遊輝」

 

「気ぃつけてな」

 

二人の声援を受けながら僕は試験フィールドへと向かった。

 

 

僕が試験フィールドに入ってしばらくすると顔面蒼白の、使いにくそうなデュエルディスクを持った変な男性が現れた。ってよくみたらさっき遊城君に負けた人か……確か実技担当最高責任者なんだっけ?さっきのデュエルを見た限りとてもそうには見えないけどね。

 

「ワターシがシニョールの相手を勤めるデュエルアカデミア実技担試験当最高責任者のクロノス・デ・メディチナノーネ(ドロップアウトなんか負けたとあっては面目丸潰れナノーネ。シニョールを倒して名誉挽回してヤルーノ)」

 

「篠宮遊輝です。今日はよろしくお願いします」

 

そう言うと僕は右腕に着けられていたデュエルディスクを展開する。それに習うかのようにクロノスもディスクを展開した。

 

「「デュエル(ナノーネ)!!」

 

遊輝LP4000

 

クロノスLP4000

 

「先攻は貰ウーノ。ドローニョ」

 

ニョ、ニョ?……新手のお笑い技か?

 

「フィールド魔法《歯車街(ギア・タウン)》を発動スルーノ」

 

辺りの景色が歯車だらけの街へとその姿を変えた。初手からこれはちょっとキツいかな?

 

「カードを二枚伏せて手札から《大嵐》を発動!フィールド上の魔法、罠を全て破壊スルーノ!」

 

自身の伏せカードも巻き込ませた……ってことはあの二枚は邪神像か

 

「破壊された歯車街と黄金の邪神像の効果発動!まずは二体の邪神トークンを特殊召喚!」

 

邪神トークン×2 ATK1000

 

「そして古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)を特殊召喚!」

 

古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン) ATK3000

 

フィールドに機械でできた巨大な竜が現れた。流石に攻撃力3000っていうのは迫力があるね……

 

「これで終わりではナイーノ。二体の邪神トークンを生け贄に、古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)を生け贄召喚!」

 

ゴゴゴゴ!と地面を突き破って現れたのは圧倒的な大きさを誇る機械の巨人だった。その大きさはこの海馬ドームの巨大な試験会場でありながらも天井に届きそうなほどだった。

 

にしてもこれで攻撃力3000のモンスターが二体……これは少し長引くかな?

 

「本当ナラーバこのまま二体で攻撃したところデスーガ、先攻はバトルフェイズを行えないのでワターシはこれでターンエンドナノーネ」

 

クロノス

手札一枚

モンスター 古代の機械巨竜(アンティーク・ギアガジェルドラゴン)古代の機械巨人(アンティーク・ギアゴーレム)

魔法:罠 無し

 

『あいつ、終わったな……』

 

『さっきみたいな奇跡は二度も続かんよ』

 

『攻撃力3000のモンスター二体なんて倒せっこないっす』

 

周りから僕の敗北で終わりだと諦めた声で次々にそう言い出す者が続出しだした。

正直君たちってすごいね(悪い意味で)この程度、まだ逆転できるじゃないか

 

「ドロー。僕はドラグニティ-アキュリスを召喚!」

 

ドラグニティ-アキュリス ATK1000

 

「アキュリスの効果発動!このカードが召喚に成功したとき、手札のドラグニティと名の付いたモンスター1体を特殊召喚してこのモンスターを装備する。僕はドラグニティ-レギオンを特殊召喚し、アキュリスを装備!」

 

ドラグニティ-レギオン ATK1200

 

装備カードとなっているアキュリスはレギオンの右腕に絡まっていた。

 

「何を出すのかと思えば攻撃力たったの1200のモンスターとは……そんな雑魚モンスターはせいぜい壁に使うのが有効ナノーネ」

 

僕とレギオンをあざ笑うかのようにクロノスは高笑いをする。この人本当に実技試験担当最高責任者なの?デュエルモンスターズは攻撃力が高ければいいって問題じゃないだろうに……

 

「レギオンの効果発動。装備されているアキュリスを墓地に送り相手フィールド上の表側表示モンスター1体を破壊する。僕が選ぶのは機械巨人だ!」

 

レギオンの右腕に絡まっていたアキュリスが機械巨人目掛けて放たれると機械巨人は思いのほかあっさりとその体を崩壊した。

 

「さらにアキュリスのもう一つの効果発動!装備されていたこのカードが墓地へ送られたとき、相手フィールド上のカード1枚を破壊します。対象は勿論、機械巨竜です」

 

「ワ、ワターシの機械巨人と機械巨竜がぁ~~!!」

 

「……永続魔法《竜繰術》発動!そして効果により手札のブランディストックをレギオンに装備」

 

これでレギオンは二回攻撃が可能になるんだけどそれだとクロノス教諭のライフは削りきれない……というわけで

 

「ドラグニティを装備したレギオンをゲームから除外して、ドラグニティアームズ-レヴァテインを特殊召喚!」

 

フィールドにオレンジの翼と鱗をもったドラゴンが舞い降りる。

 

ドラグニティアームズ-レヴァテイン ATK2600

 

「レヴァテインの効果により、ブランディストックを装備します。さらに竜繰術により攻撃力はさらに500ポイントアップします」

 

ドラグニティアームズ-レヴァテイン ATK2600→3100

 

竜繰術によってレヴァテインの力はさらに上昇する。しかもブランディストックを装備しているから二回攻撃が可能…………自分でやっておきながらなんつーチートだよこれ

 

「バトル!レヴァテインでクロノス教諭に二回ダイレクトアタック!竜双剣二連斬!」

 

クロノスLP4000→900→0

 

装備カードとなった二本のブランディストックを手に、レヴァテインはクロノス教諭を二度、容赦なく斬りつける。一瞬、ソリッドビジョンを忘れてしまうほどの気迫にクロノス教諭はどういう原理を使ったのか「ペペロンチーノ!」と叫びながら後ろに飛んでいった。

一応ソリッドビジョンですよ~?

 

~~~~その後~~~~  

 

僕のデュエルが終わると一夏たちの番がやってきた。まあ、結果はーー

 

「これで終わりだ!銀河眼の光子竜(ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン)でダイレクトアタック。破滅のフォトン…………ストリィィィィィィィィム!!」

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「いいぜ……てめえがそうやって他人の戦術を否定するっていうのなら…………まずはそのふざけた幻想をぶっ殺す!!光と闇の竜(ライトアンドダークネス・ドラゴン)でダイレクトアタック!シャイニング・ブレス!」

 

「サ、サイバー流に栄光あれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「これが僕の力だ!E・HERO ジ・アースでダイレクトアタック!アース・コンバスション!」

 

「お、おのれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

「全力全開!ブラック・マジシャンでダイレクトアタック!ディバィィィィィン、バスタァァァァァァ!!」

 

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 

「これで、決める!バスター・ブレイダーで攻撃!ハーケンセイバー!」

 

「そんな………馬鹿な……」

 

「ん、そろそろお終いにしましょっか。ブラックフェザー・ドラゴン、ダイレクトアタックや!デアボリック・エミッション!」

 

「ちょっ…………ま…………」

 

「魔法カード《融合》。手札のオーシャンとアイス・エッジを融合してアブソルート・Zeroを融合召喚。そして速攻魔法《マスク・チェンジ》を使用。アブソルート・Zeroをアシッドに変身召喚。二体の効果でモンスターゾーン、魔法:罠ゾーンのカードを全て破壊。そしてダイレクトアタック」

 

「な、なんてチートコンボなのよ……」

 

ーーと、まあこのようにみなさん試験官相手に全力全壊でフルボッコにしてしまったとさ☆

でもねもう少しみんな自重しようよ。特に簪、アブソルート・アシッドは鬼畜とか最早そういうレベルじゃないんだから、ね?

 

「「「初手アキュリス&レギオンの鬼畜コンボからのレヴァテインの二連撃をした奴が言うな!」」」

 

…………ごもっともでございます。

 

その後、遊城君がデュエルを申し込んできたり、遊城君がデュエルを申し込んできたり、遊城君がデュエルを申し込んできたりしたけど流石に色々と疲れていたから入学式の日にデュエルをしようと約束を取り付けて僕たちは遊城君と別れて試験会場を出て直行でそれぞれの家へと帰った。

 

 

登場キャラクターの使用デッキについて何か意見等がありましたら感想にお願いします。あとこいつにはこの子もヒロインに加えて欲しいという要望も受け付けておきます。

 

それではっ!


 
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