No.541029

仮面ライダー 打ち砕け! 暗黒魔術師の野望 13

前回の戦いで仮面ライダー一号は強敵トラゾウガメを謎のヒーロー
『華蝶仮面』の協力のおかげで倒す事が出来た。
そして、本郷率いる義勇軍は激戦に続く激戦で黄巾党を壊滅寸前まで追い込み、より敵の抵抗が激しくなると判断した彼らは桃香の親友白蓮のいる幽州まで向かうのであった。

2013-02-07 08:40:54 投稿 / 全1ページ    総閲覧数:1275   閲覧ユーザー数:1252

黄巾党壊滅!隠された真実 Aパート

 

 

この世界に本郷猛がきて数ヶ月、「天の御遣い」こと本郷猛の指揮する義勇軍は激戦に

 

続く激戦で黄巾党の戦力を大幅に削ってきた。

 

そして、より黄巾党の抵抗が激しくなると予測した本郷は、軍議にて仲間達の意見

 

を聞き、この先どうするかを考えた結果、桃香の親友で幽州の太主である公孫賛伯

 

珪の力を借りることを決めた。

 

そして、現在黄巾党を討伐する為、出陣しているという公孫賛軍が駐留している陣地に赴

 

く。最初、警備兵に門前払いされかけたが、劉備は自分は公孫賛の親友で今日は『天の御

 

遣い様』が公孫賛に会いたがっていると話したら、その兵は慌てて自分の太守の方へと案

 

内し始めた。太守の友人を門前払いなんかしたら、大変無礼と思ったのだろう。しかも、

 

素手で黄巾党の兵を撃退したと噂がある『天の御遣い』が公孫賛と話がしたいといってい

 

るのだから慌てたのかもしれない。

 

警備兵

「失礼します公孫賛様。」

 

白蓮

「どうした?」

 

警備兵

「はい、今噂の『天の御遣い』様と劉備玄徳様が公孫賛様に面会を求められています。」

 

白蓮

「何?桃香がここに来たのか? しかも噂の『天の御遣い』も? 通せ!」

 

警備兵

「はっ!」

 

警備兵は白蓮の命を受けると、早速『天の御遣い』本郷猛、大徳劉備玄徳、そして

 

関羽雲長こと愛紗達を連れてきた。

 

白蓮

「桃香久しぶりだな! 私塾以来だ元気にしてたか?」

 

桃香

「うん私は元気だよ白蓮ちゃん。ごめんね突然訪ねて」

 

白蓮

「何をいう。私達は親友じゃないか気にするな。 ところでそなたの後ろにおられるのは

もしかして・・・・」

 

桃香

「うん。この人が『天の御遣い』様だよ。この人のおかげで義勇軍は黄巾党に勝てたの」

 

白蓮

「おおそうか! 桃香が世話になったな。私は公孫賛軍の太守の公孫賛伯珪だ

よろしく!」

 

本郷猛

「こちらもよろしく。俺が人々から『天の御遣い』と呼ばれる義勇軍の指導者本郷猛だ。」

 

白蓮

「本郷・・・それがお主の名前か? これからはお主を『本郷』と呼んでもかまわないか?」

 

本郷猛

「ああ構わない。」

 

白蓮

「では改めてよろしく本郷」

 

白蓮は本郷と握手しようと手を出すが、本郷はなぜか手を出そうとしなかった。

 

白蓮

「どうした握手しないのか?」

 

本郷猛

「すまないが、握手はできない」

 

白蓮

「なぜ?」

 

本郷猛

「実は天の人間の力はこの世界の人間の力の数十倍だ。うっかり握手してしまうと

君の手を握りつぶしてしまうかもしれない。」

 

白蓮

「なっ!? 」

 

白蓮は本郷の話が信じられなかったが、噂で彼が素手で黄巾党の兵を撃退したと聞いてお

 

り、充分あり得ると判断した。

 

白蓮

「そうか・・・そういう事情では仕方ないな。 気にするな本郷」

 

本郷猛

「すまない・・・・公孫賛さん」

 

皆も知っているだろうが、改造人間 本郷猛はショッカーによって

 

改造手術されたことにより、人間の数十倍の力を得ている。

 

自らの力を加減することがとても難しいのだ。

 

しかし、ここで本当の事情を話しても証拠がない為、

 

信じてもらえないと思った本郷は「天の人間」の力は

 

この世界の人間よりも上といったのである。

 

白蓮

「おいおい・・・・親友が世話になっているんだ。私も真名で読んでくれ。

私の真名は白蓮だ 後、敬称は必要ないぞ」

 

本郷猛

「そうか・・・よろしく白蓮」

 

白蓮

「ああ・・・・ところで義勇軍がここにきた目的はなんだ!?」

 

本郷猛

「ああ、実は黄巾党を討伐する為に君の兵と合流したいんだ。

こっちには幽州の青龍刀 関羽雲長」

 

愛紗

「はいっ!」

 

本郷猛

「燕人 張飛翼徳・・・・」

 

鈴々

「なのだっ!」

 

本郷猛

「天才軍師 諸葛亮孔明と鳳統士元・・」

 

朱里、雛里

「「よ、よろしくお願いします!」」

 

本郷猛

「そして大徳劉備玄徳とこの俺『天の御遣い』本郷猛がいる。」

 

白蓮

「おおっ! 心強いな! そういえばこちらの軍にも客将として招いた趙雲が・・」

 

白蓮が趙雲の名を出した途端、本郷の顔が変わる。

 

本郷猛

「趙雲っ!? もしや、趙雲子龍の事か!?」

 

白蓮

「えっ? そうだが・・・彼女とは知り合いなのか?」

 

本郷猛

「いや、名前を知っているだけだ。(趙雲子龍・・・蜀の国に集った勇将・・・

確か「黄巾の乱」の後に関羽達の仲間になったはず・・・・)」

 

白蓮

「じつはなその趙雲はお主達がくるついさっきまでついさっきまでこの陣にいたんだ。」

 

本郷猛

「何? どういうことだ?」

 

白蓮

「あいつはちょっと血の気がおおくてな・・・奴らに兵法を用いる必要はないと一人で

敵のいる陣地までいってしまったんだ」

 

本郷猛

「何だって!? 何て愚かな・・・なぜ止めなかった!」

 

白蓮

「わ、私だって全力で止めようとしたさ! いくら雑魚でもあの大群を相手に一人では

無茶だって・・・だが、あいつは私の言葉も聞かずせっせといってしまったんだ」

 

本郷猛

「くっ!・・・朱里、雛里!」

 

朱里

「は、はいっ!」

 

雛里

「何ですかご主人様!?」

 

本郷猛

「すぐに出陣の準備だ!趙雲の救出にいくぞ!」

 

愛紗

「ご主人様! 何をいっているんですか!?」

 

本郷猛

「趙雲子龍はこの乱世を終わらせる為に必要な人間だ。暴虎馮河な行為で死なせる訳には

いかない!」

 

桃香

「えっ!? その趙雲さんって人、それほどの人物ですか!?」

 

鈴々

「でも敵はいっぱいいるのだ! どうするのだ?」

 

本郷猛

「そこでだ! 以前雛里が言っていた策を使う!」

 

雛里

「えっ? あの時いった私の策ですか?」

 

雛里は以前、朱里同様本郷にこちらの倍の大軍をどう切り抜けるかと

 

聞かれた事がある。その時言った策を使う様だ。

 

本郷猛

「そうだ・・・君の言っていた策が趙雲を救うことになるだろう」

 

本郷は雛里の頭を撫でると雛里は嬉しそうに笑う。

 

雛里

「えへへ~!」

 

朱里

「雛里ちゃんいいな~」

 

その時、朱里以外にも鈴々、桃香、愛紗が羨ましそうな目で見ていたが

 

本郷はそれに気づかないでいた。

 

白蓮

「おいおい? あいつはそんなにすごい人間なのか?」

 

本郷猛

「そうだ。 白蓮も趙雲を助ける為に、力を貸してくれ」

 

白蓮

「だ、だがな・・・」

 

白蓮は少し躊躇う。人の忠告も聞かず、せっせと敵の陣地まで一人で行ってしまった

 

人間を救うことに大きな意義があるのかと。

 

本郷猛

「頼むこの通りだ・・・・」

 

本郷は白蓮に対して深々と頭を下げる。この場にいた者は本郷の行為を見て、趙雲が

 

本当に必要な人間であること、そして彼女を救いたいと思う彼の気持ちが伝わった。

 

白蓮

「・・・・・・・・本郷。お主の気持ちはよく分かった。力を貸す。だから頭を上げてくれ」

 

本郷猛

「白蓮・・・・・ありがとう」

 

白蓮

「それに彼女を見捨てるほど私は器は小さくないからな」

 

桃香

「白蓮ちゃん。ありがとう」

 

白蓮

「ああ、桃香・・・では出陣だ!」

 

全員

「おおっ!」

 

そして全員が外に出ると白蓮が兵全員に向かって演説を開始する。

 

白蓮

「皆の者よく聞け。これより我々は敵の本拠地へ行き、先に本拠地に向かった

趙雲子龍を救出する。本日、私を訪ねてきた『天の御遣い』の話によれば、趙雲

子龍はこの乱世を治める為に必要な人間だそうであり、死なせる訳にはいかなく

なった。諸君らの中には勝手に戦場に向かった人間を救うことに意義があるのかと

疑問に思う者もいるだろう。だが、私も『天の御遣い』同様彼女を死なせたくない。

諸君らも知っているとおり敵はこちらの倍の大軍だが、『天の御遣い』率いる義勇軍は

我々と合流し、共に戦いたいと申してきた。これ程心強い味方が来てくれた事を私は嬉

しく思う。これからは義勇軍も我々と共に戦う事になる。では行こう!一人の勇気ある

武将を救う為に!」

 

「うおおおおおおおおおおっ!」

 

白蓮の演説に兵達の士気はどんどん高まっていく。

 

そして本郷猛、劉備玄徳の率いる義勇軍、そして白蓮の率いる公孫賛軍は趙雲子龍を

 

救う為に戦場に赴いた。しかし、この時本郷は救おうとしている趙雲が、トラゾウガメと

 

の戦いの時、窮地に陥った自分を救った『華蝶仮面』であること、ゲルショッカーが黄巾

 

党に手を貸しているだけでなく、陰で操っていた事をまだ知らないでいた。


 
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