No.160745

デュエルだ!

ししゃもさん

リトバス短編です。

2010-07-25 23:38:39 投稿 / 全4ページ    総閲覧数:2611   閲覧ユーザー数:2592

 

「いきますヨアネゴ!」

「ああ、来い葉留佳君。おねーさんが相手してやろう」

「デュエル、スタート! じゃあまずは私のターン、

クド公召喚!」

 ボフン! クドがあらわれた!

『わーふー、頑張るですよー』

「ふむ、能美女史か。ならばこっちは、井ノ原少年だ」

「なんですとっ!?」

 ボン! 真人があらわれた!

『俺の筋肉の出番か……』

「真人君か……。なら、このカードでも伏せておきま

すヨ」

 葉留佳、カードを一枚だしてターンエンド。

「伏せ、か。ならば私はさらに召喚、直枝少年だ。つ

いでにカードを二枚、伏せておく」

 ボン! 理樹があらわれた!

『う、うわぁ……。大丈夫かなあ。まあ、頑張るよ』

「も、もう一人!? アネゴずりーっ!」

「悔しかったら葉留佳君も出せばいい」

 来ヶ谷、ターンエンド。葉留佳のターンに。

「じゃあみおちん召喚! ついでに私もカードを一枚、伏せますヨ! そしてここで、こ

れだーっ!」

 伏せておいたカードを表に! カードの効果発動! 『マスク・ザ・斉藤のマスク』を

クドは被った! だが横向きにかぶってしまう! どっちが前かわからない!

「ふむ。果たしてそれは意味があるのか?」

「まだまだですヨ! 呪文カード、超動!」

 葉留佳、呪文カード『Angel wing』をクドに使用! クドの上着が表前わからなくな

ってしまう! これで完全にどちらが正面かわからなくなった!

『わふー、井ノ原さん、どちらが私の前だと思いますですか?』

『なにいってんだ? そんなもん胸を見りゃ余裕……』

 真人の動きが止まった! 真人はこんらんしている!

『こ、こっちだ!』

『ぶぶー、です。そっちは私の背中、肩甲骨なのです』

『うわぁあああっ、簡単なはずなのに間違えちまったぁあああ!!』

 真人は頭をかかえてしょっくをうけている! 真人に50のダメージ!

『わふ……私、なにやってるんでしょうか』

 しかしクドもダメージを受けている! 両者共一ターン行動不能に! 

 そのまま葉留佳、ターンエンド!

「私のターン、伏せカード発動。直枝少年に装備だ」

 アイテムカード『女装アイテム』が理樹に装備される! 理樹がとっても美しい男の娘

になった!

『う、うわぁ……』

 しかし理樹はショックを受けている! 理樹に20のダメージ!

「ふむ、やはり理樹君は女の子のほうがいいな」

 来ヶ谷、結局なにがしたいのかよくわからないままターンエンド!

「私のターン、伏せカード発動! 『妄想具現化!』をみおちんに使用!」

『理樹……』

『真人……』

 しゃららららら う~~~っ わ~~~っ。

「や、やっぱりやめーーーーっ!!!」

「何故やめる。理樹くんは女の子だし、問題ないだろう」

「そ、そんなの関係なしっ! やめるったらやめる!」

 葉留佳、カードを引きちぎりターンエンド!

「ふむ。私のターンか。なら、これを使おう。そろそろ飽きてきたところだ」

 伏せカード発動! 『筋肉旋風(センセーション)』。場にある『筋肉』属性を持つカー

ドは暴走する!

『筋肉いぇいぇーい! 筋肉いぇいいぇーい!』

『筋肉いぇいぇーい、なのです! 筋肉は偉大なのですっ! いぇいいぇーい!』

 世界は筋肉に包まれた! 筋肉によって統治されるため、勝負は引き分けに!

END

~~

「っていうゲームを考えたんだけどさ、どうかな。一緒に作ろうよ」

「もうなんか無茶苦茶すぎてどこから突っ込めばいいのかわからないけど、とりあえずお断り

させてもらうね、葉留佳さん」

「えー、ノリ悪いナァ、もう」

 ぶー、と頬を膨らませた葉留佳の隣で、理樹はお茶をずずっと啜った。

 

 ある晴れた日の、午後の話。 

 

 
このエントリーをはてなブックマークに追加
 
 
3
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択