No.1171989

残念な黄金のライオン

新人さん

『World Lion Day』世界ライオンの日である。南アフリカのヨハネスブルグに本部を置く非営利団体・African Parksが8月10日を国際的な記念日に制定している。日本人が単なる語呂合わせの洒落で作った4月4日の獅子の日とは違い、真面目な記念日だ。アフリカン パークスは、英国のヘンリー王子が理事を務める非営利団体であり アフリカ大陸にある 22の国立公園と保護区を管理している大規模な団体らしい。ライオンは食物連鎖の頂点に立つのに、絶滅の危機にさらされていることを より多くの人に知ってもらい、ライオンの保護を喚起することが目的だという。 ライオンも国際自然保護連合による保存状況評価では絶滅危惧種に指定されているのだ。 ライオンは石器時代から絵や彫刻の題材とされていて、ラスコー洞窟には1万5千年前にクロマニヨン人によって描かれたライオンの絵が残っている。スフィンクスもライオンだし、紋章の図柄にもライオンは多い。ライオンは世界中で ヒトの次に広く分布していたそうだが、人による狩猟や自然破壊などで絶滅危惧種にまで追い込まれてしまったのだから、人間とは罪深い動物だと思う。 雄ライオンは 黒々とした”たてがみ”がたっぷりと有るほど健康で、交尾の相手として雌に好まれるそうだ。野生下では南アフリカ共和国の、標高1,000メートル以上の環境に生息している個体群はたてがみが発達する傾向に有るという。一方で暑い地域に生息する個体群はあまりたてがみが発達しなく、たてがみがない個体さえいるそうだ。地球温暖化はライオンからたてがみを奪ってしまうかも知れない。飼育されていても、北半球の寒冷な環境下では たてがみが発達する傾向があるらしい。強いオスはテストステロンの分泌が多く、たてがみの色が濃くなることも分かっている。メスにアピールするのは たてがみの量というよりも、色の濃さが重要なようだ。一年を通じて非常に暑い時期が続くにもかかわらず、より暗色のたてがみをもつ個体ほど多産で子孫も繁栄しやすいという。従来タテガミの役目はサバンナで急所である首を守るために発達したと思われてきたが、現在は もっぱら強い雄をアピールすることで優秀な遺伝子を残すためのシンボルと考えられているようだ。たてがみの色や量は、外気温などによって影響を受けるため、ヨーロッパや北アメリカなど外界温度が低いところで飼育されているライオンは多量なたてがみをもつ傾向があるそうで、黒くて長いフサフサした毛があるとハーレムを作るのに有利だということだ。ターザンの相棒である”黄金のライオン”ジャド・バル・ジャは、実は雌に相手にされないからターザンと組んでいたと推測される。ライオンの中では白っぽくて弱くても、人には圧倒的に強いから、ターザンと一緒だと威張れるわけだ。 そして白髪の禿げは、問題外である。…僕は人でよかった。

2025-08-10 15:12:30 投稿 / 978×734ピクセル

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