No.1168108

煙草を吸うケムラー

新人さん

ウルトラマンに登場したケムラーは、喉奥の発光とともに口から吐き出す黒い猛毒ガスが最大の武器だ。その成分は火山ガスと同じく強毒な高濃度の亜硫酸ガス(二酸化イオウ)である。炎のブレスを吐くドラゴンは架空の生物だが、毒のブレスを吐くケムラーなら 僕は実在すると思っている。ケムラー程ではないが、喫煙者の吐く息には一酸化炭素をはじめとする毒物が約4000種類も含まれるといわれているし、一酸化炭素はタバコを1本吸っただけで 8時間も息から出続けるそうだ。おまけに 吐き出した息は最低7mも届き、たばこ1本でドラム缶50本分の空気 を汚しているほど強力だという。 5月31日は世界禁煙デー(World No-Tabacco Day)だ。世界保健機関(WHO)が1989年(昭和64年/平成元年)に制定している。 日本人が大勢タバコを吸うようになったのは、日本政府が喫煙を奨励したからだと言われている。「日清戦争・日露戦争」の頃に、日本政府は国家収入を増やす目的で、タバコの製造販売を「国営」にした。 国が喫煙を奨励したせいで、昭和40年頃には日本人男性の〝喫煙率が80%を超える〟という異常事態になったらしい。テレビドラマも映画を見てもみんなタバコを吸っていた。僕らはそれを見て格好いいと憧れた。学校へ行くと先生も生徒もみんなタバコを吸っていた。僕が小学生の頃の教室は、先生の吸うタバコの煙で黒板の字が見えにくいほど曇っていた。タバコは大人になった証拠だと思っていたから、中学くらいからみんな背伸びしてタバコをふかしていた。駅のホームは吸殻だらけだった。 そんなおり、世界保健機関(WHO)は昭和45年にたばこ対策に関する初の世界保健総会決議を行い、平成元年には5月31日を「世界禁煙デー」に定めた。喫煙しないことが常識になることを目指し「たばこと健康に関する活動計画」を開始した。そして厚生労働省は、平成4年から世界禁煙デーの1週間を「禁煙週間」として各種の施策を講じてきた。 だが、日本の場合は厚生労働省がどんなに頑張っても駄目なのだ。煙草は、タバコは、『たばこ事業は財務省』が管轄しているのだー! タバコの売上は大切な国家予算の一部なのだ。 【 2024年度の売上収益は、たばこ事業及び加工食品事業の増収により、前年度比10.9%増の3兆1,498億円となりました。 (^o^)v さぁ皆さん!日本に貢献するために、禁煙するのはやめましょう?】一応 タバコの害は50種類にも及ぶとされていて、がん、循環器疾患、消化器系、虫歯、歯周病、妊娠合併症、ビタミンCの破壊、免疫機能の低下、善玉コレステロールの減少、運動機能の低下、知的能力の低下、寿命の短縮、タバコ代による〝経済的消失〟などがあげられるけど、 子供の頃から煙にまみれていた僕らはそこそこ元気に長生きしているから気にしないのだ。きっと、タバコは体に悪いというのは嘘だよ~ん♪ タバコで稼げなくなったアメリカは、半分の州がマリファナを合法にして麻薬で稼ぐつもりのようだ。まったく政治家は恐ろしい。結局、政治家がケムラーだった訳だ。

2025-05-31 14:19:50 投稿 / 978×734ピクセル

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