No.1094481

【サイバ】魔法王国英雄記 吼えろ!サイラス -外道成敗!!!-【交流】

Dr.Nさん

2022-06-10 00:22:54 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:91   閲覧ユーザー数:85

ドンッ!!

 

「なんてこった! これで10人目だぞ!!」

 

王国警察隊隊長は、両の拳を力任せに机に叩き付けた。

国王の間。

 

サイラス「そうか、ついに10人目の犠牲者が出てしまったか」

警察隊隊長「申し訳ございません王様、私が不甲斐ないばかりに! 被害者は全員18歳前後の男性。しかも全員が下半身を脱がされて…。そして被害者の直腸内から共通して検出される、アルコール混じりの体液」

サイラス「間違いなくアル中の変質者の男の仕業だろう。しかしこうも手がかりなしではな」

警察隊隊長「左様でございます。ああ、一体どうしたら!」

ナッツ「王様!」

サイラス「何だナッツ?」

ナッツ「僕にやらせて下さい! 僕がそいつをおびき出します!」

警察隊隊長「しかし、被害者は全員男性ですぞ。失礼ながら少佐殿は女性。第一、囮など危険すぎます!」

ナッツ「僕を誰だと思ってるんですか? 王国魔法騎士団の少佐ですよ? それに、男に変装すれば問題ないです!」

サイラス「そこまで言うのならよかろう。頼んだぞナッツ」

ナッツ「はいっ、お任せ下さい!」

その日の深夜。

人通りがすっかり途絶えた通りを、男装したナッツが一人で歩いている。

 

ナッツ「あーあ、すっかり遅くなっちゃったよ。若い男ばかりを襲うという変質者が出る前に早く家に帰らないと」

 

「変質者とは俺のことかい? ウィ~ヒック!」

 

ナッツ「誰だ!?」

 

ナッツが振り向くと、そこには豚顔の水色豚の男が酒臭い息を吐きながら立っていた。

 

水色豚「かわいがってやろう兄ちゃん。男と男だから少子化問題の解消には貢献できないがなw おっと、動くなよ。この書状が目に入らぬか! ウィ~ヒック!」

ナッツ「こ、これは!!」

免罪状

 

Gero.K.Rorororo

 

一、上記の者、あらゆる法令違反を許可する。

二、何人たりとも、上記の者を捕えたり処罰することは許さぬ。

三、上記の者の言う事は国王たる私の言う事と同じ、背くものは厳罰に処す。

 

                       魔法王国国王 Cylus White

水色豚「ということさw 大人しく手籠になるんだな、きれいな顔の兄ちゃんw」

ナッツ「うわー助けてー!!(棒) なーんてね、ざーんねん、僕は女でしたーw うっふ~ん♥」(ぷるるんっ♥)

水色豚「なんだと!? クソッ、俺は女には興味ねえ! 仕方がない、女でも殺して身ぐるみ剥げば少しは金になる。おっと、動くなよ? ウィ~ヒック!」

???「ほう、動くとどうなるのかな?」

水色豚「決まってるだろうが! 国王様に背いたのと同じ、よくて終身刑、まあ死刑は確実だろうなあ~www ウィ~ヒック!」

???「その免罪状をいいことに、今まで10人もの罪のない男を脅し、自分の性欲のままに弄んで殺したってわけか」

水色豚「ピンポ~ン♪ そういうことw」

???「では、まずはその免罪状を出した王とやらから糾さなくてはならぬようだな」

 

ハラリッ!

 

月明かりに照らされたその男の携えた大太刀の柄に巻かれていたさらしが落ち、ホワイト家の紋章が現れる!

さっきまで余裕をかましていた水色豚の顔が一気に青ざめた。

 

水色豚「き、貴様は英雄王サイラス!!」

サイラス「外道成敗ッ!!!!!」

 

バシュウッ!!!

豚男「ぎゃあーっ!!!!」

 

サイラス怒りの横一文字斬り!

 

ドサッ。ドサッ。

 

腰から2つに分かれた水色豚の体が、鈍い音を立てて地面に落ちた。

 

ナッツ「やりましたね王様! て酒臭っ! 体の中から酒の臭いがプンプンしてきやがる!」

サイラス「まあアル中の最期はこういうものだ」

ナッツ「でも…王様がこんなものを発行しておられたとは…。それを悪用されて…。僕、正直ショックです…」

サイラス「書状のサインを見てみろ」

 

サイラスは、さっきまで豚男だったものの手が握りしめた書状を取り上げ、ナッツにポーンと投げてよこした。

 

ナッツ「サイン? Cylus…あっ!!」

サイラス「私の名前の綴りはCyrus、つまりこいつは真っ赤な偽物だ」

ナッツ「なんて奴だ、この外道が!!」

 

こうして、変態豚男による連続殺人事件は幕を閉じた。

翌日。

 

ナッツ「僕、王様のマジ斬り初めて間近で見たよ。一秒後には豚男の上半身と下半身がサヨナラしてたもん。いやー、カッコよかったなあー!」

メアリー「つーん」

ナッツ「? どうしたのめありん? 何怒ってんのさ?」

メアリー「もう、ナッツったら危ないことしないでよね! もしものことがあったらどうするのよ!?」

ナッツ「そんなこと言ったって、これは王国騎士団たる者の…」

メアリー「お父様もお父様よ! ナッツにこんな危ないことさせてさ、説教してやらなきゃ! お父様、どこですかお父様ー!」

ナッツ(小声)「王様ー! 逃げて下さい王様ー!」

 

 

=END=

 

 

 


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