No.1092021

【サイバ】魔法王国英雄記 吼えろ!サイラス ─更正できなかった豚(1)─【交流】

Dr.Nさん

2022-05-18 19:43:29 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:134   閲覧ユーザー数:130

「邪魔をするぞ」

「「王様!」」

王国某所、魔法道具屋。

 

サイラス「どうやら元気でやっているようだな」

オスカー「はいっ、お陰様で!」

今から2年前、王国に有名な三人組の泥棒がいた。

ネコのニコラス、スカンクのオスカー、そして、豚のゲイロである。

三人は日々王国中を荒らし回っていたが、ある時遂に悪運尽きて御用となった。そして三人揃って縛り首になる寸前、殺人だけはしなかったことが考慮され、サイラス王の温情により、子供のいない老夫婦が長年経営していたこの店を引き継ぐという条件で放免となったのだ。

ニコラス「その節は大変お世話になりました!」

サイラス「うむ。店も順調のようで、私の目に狂いはなかったようだな」

オスカー「恐れ入ります」

サイラス「ところで、ゲイロのことなんだが」

オスカー、ニコラス「「ゲイロ…」」

 

サイラスの口からその名前が出た瞬間、オスカーとニコラスの顔がにわかに曇った。

 

サイラス「奴の行方、知らぬか?」

オスカー「知りませんよあんな奴!」

ニコラス「そうです! もうずっと会ってませんし」

サイラス「やはりな…」

1年前。

 

オスカー「ゲイロ!」

ニコラス「おいゲイロ!」

ゲイロ「んあぁ? なんだよ、ウィ~ヒック!」

オスカー「朝から酒ばっか呑んでないでお前も働けよ!」

ニコラス「そうだぞ! 王様の温情で引き継いだこの店がようやく軌道に乗り始めたっていうのに!」

ゲイロ「やーだよーw 働きたけりゃお前たち二人だけで働きゃいいだろ? 説教もいい加減にしろや! ウィ~ヒック!」

オスカー「てめえ! 俺はお前のために苦言を呈してるんだよ!」

ゲイロ「うるせえ! 何がお前のためだよ、全てお前の自己満足じゃねえか! このゴミが!」

オスカー「何だと!?」

ゲイロ「あばよ!」(ダッ!)

オスカー「あっ、どこへ行く!?」

ゲイロ「公衆浴場だよ! あそこは俺にとって天国だからな!」

オスカー「そんな調子で、ゲイロの奴は朝から酒と温泉三昧の毎日」

ニコラス「俺たちとは常に喧嘩が絶えませんでした。あ、コーヒーどうぞ」

サイラス「かたじけぬ。(ズズーッ)あーコーヒーがうまい。なるほどな、奴は温泉好きなのか。しかし、酒と温泉か、仕事をほっぽらかすのはともかく、まあ分からんでもない」

ニコラス「違うんですよ王様」

オスカー「あいつにとって、温泉は天国なんです」

サイラス「だから、酒を飲みながら温泉に浸かる=天国なんだろう?」

ニコラス「あいつは温泉に男の裸を見に行くんです」

オスカー「男湯だったら、正々堂々と男の裸が見られますから」

サイラス「ブーッ!? そういうことかアッー! …あーコホン。実は、今日来たのはゲイロの良からぬ噂を耳にしたのでな」

ニコラス、オスカー「「良からぬ噂?」」

サイラス「うむ。奴は、腕や背中に絵が描かれた連中の集団に入って窃盗を繰り返しているそうだ。それも、ただ盗むのではなく、殺人も厭わないというな」

ニコラス、オスカー「「なんですって!?」」

 

 

=To be continued=

 

 

 


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