No.1084502

【獣機特警K-9ⅡG】ニセモノを追い詰めろ!(1)【交流】

Dr.Nさん

2022-02-10 20:44:46 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:201   閲覧ユーザー数:195

ラミナ市内、とある薄い本ショップ。

 

スカンク男「おっ! 見ろよ、ルチアさんの新作が出てるぜ!」

茶トラネコ男「本当だ! そろそろ来る頃だと思ってたんだ!」

スカンク男「どれどれ? …なんだよこれは……」

茶トラネコ男「どうした? うわ、ホントになんだよこれ…。ルチアさん、どうかしちまったのか?」

スカンク男「今回はパスだな」

茶トラネコ男「ああ。失望したぜ、ルチアさん」

喫茶店カフェ・ラ・ヴォルペの2階、マルティーニ家の居住スペース。

 

モニカ「お母さんっ!」

ルチア「なあにモニカ、そんな怖い顔して?」

モニカ「見損なったわお母さん!」

ルチア「見損なったって何を?」

モニカ「薄い本よ薄い本!」

ルチア「薄い本なんて昔からじゃないの。今更何を」

モニカ「とぼけないで!」

 

バンッ!

 

床に叩きつけられる一冊の薄い本。

 

ルチア「これは?」

モニカ「お母さんはGLかNLしか描かないって思ってた。だから今までわたしも黙認してきたわ。でも今度の新作はなあに? デブの人間♂とデブのファンガー♂が全裸で抱き合ってるなんて! 売るためには何を描いてもいいと思ってるの!? 作家の矜持まで捨てるなんて最低っ!」

ルチア「ちょ、ちょっと待って。あたしの話も聞いてちょうだい」

モニカ「言い訳無用! もう金輪際薄い本は描かないでちょうだいっ!!」

 

バタン!

 

ルチア「あーあ、行っちゃった。でもこれはいったい?」

市内、カナコの住むマンション。

 

カナコ「キーッ! 何なのよこれは!!」

セリナ「ちょっと、どうしたのカナコちゃん?」

カナコ「これですよこれ、ルチアさんの新作!」

ユキヨ「あー。カナコちゃん、ルチアさんの大ファンだもんね」

タカト「…。カナコ、お前薄い本なんか読んでたのかよ」

カナコ「わ、悪い!? とにかく見てよこれ!」

ユキヨ「こ、これは…」

セリナ「ルチアさん、これはまた随分と大胆な方針転換だわね…」

ミク「ねえねえ、ミクにも見せてー!」

カナコ「あ、ミクちゃんはダメ! これR-18だし!」

ミク「もう見ちゃったもんねーw どれどれ? ウボアッ!! ちょっとトイレで吐いてくる」

ノワール「どうしたんです? 今日はまた一段と騒がしいですねえ」

カナコ「あ、ノワール(*^^*)」

タカト「出たなストーカー野郎」

説明しよう!

 

カナコの部屋はマンションの20階。そして、ノワールも密かにその隣の部屋を借り、トリッカーズ動く時はベランダの仕切板を動かして、カナコの部屋にやって来るのだ!(https://www.tinami.com/view/998389 )

カナコ「イーだ!>タカト 見てよノワール、タカト君が買ったルチアさんの薄い本なんだけど」

タカト「人におっ被すんなコラ!」

ノワール「あはははは;;;; どれ、ちょっと拝見。う、めまいが…(くらぁ~っ)」

カナコ「ね、ルチアさん酷いと思わない?」

ノワール「まああの方にも事情があるんでしょう。ん、これは?」

カナコ「どうしたの?」

ノワール「見て下さいこの奥付を」

©Lusia

 

落丁本・乱丁本はお取替えいたします。

カナコ「これがどうかしたの?」

ノワール「作者の名前、エル、ユー、エス、アイ、エー。ルチアではなくルシアになってます」

カナコ「ホントだわ!」

ユキヨ「ルチアさん間違ったのかしら?」

ノワール「いえ、それはないでしょう。表紙に描かれた名前もLuciaではなくLusiaってなってますから」

カナコ「じゃあこれって」

ノワール「ルチアさんの真っ赤なニセモノですね。おそらく彼女の人気に乗じた輩でしょう」

カナコ「そうだったのね! 絶対に許せない!!」

ノワール「今日やって来たのはこの発明品をお見せするためだったのですが、どうやら早速役に立つ時が来たようです」

セリナ「それは万年筆?」

ノワール「万年筆と言うより、この中のインクですけど。まずは、この薄い本から1枚抜き出して、と」

 

スッ。

 

ノワール「よし、きれいに抜けました。これは要らないのでゴミ箱へ。そして、残った方の目立たない部分に、この万年筆でほんのひとタッチ」

 

ペタッ。

 

ノワール「では、このタブレットを見て下さい」

カナコ「分かったわ。あ、なんか地図が。指し示してるのって、このマンション?」

ノワール「そうです」

セリナ「そのインクって、ひょっとして追跡用の信号を発するインクなのかしら?」

ノワール「ご明察!」

ミク「でも、それだと万年筆本体からも信号が発せられるんじゃない?」

ユキヨ「あ、ミクちゃん。もういいの?」

ミク「うん、吐いたらだいぶ楽になった」

ノワール「その点は心配ご無用。こうやってキャップを閉じれば、万年筆からは信号が出なくなりますから」

ミク「なるほどね」

ノワール「そういうことです。ではカナコさん、買った店に行って、この“落丁本”を返品してきて下さい」

カナコ「そうか! これが作者の元に返品されれば、そのニセモノ野郎の居場所が分かるってわけね。早速行ってくる!」

 

 

=To be continued=

 

 

 


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