No.1082469

【獣機特警K-9ⅡG】名警部ミハエルの事件簿 ~タッチタイピングを学ぼう~【交流】

Dr.Nさん

2022-01-16 20:56:38 投稿 / 全5ページ    総閲覧数:154   閲覧ユーザー数:148

ラミナ署署長室に呼び出されたミハエル。

 

エルザ「なんだミハエル、この報告書は!」

ミハエル「なんだって、事件の報告書だけど?」

エルザ「そういうことを言ってるじゃない! 字が汚くて読めないと言ってるのだ! 解読するだけで3時間はかかったぞ!」

ミハエル「う」

ミハエル「それにここ、これは「ヨ」じゃなくて「E」だ! なんだ「Eットハーバー」って! 今時、小学生でもこんな間違いはせんぞ! 知り合いがやってる子供書き方教室を紹介しようか? あぁ!?」

ミハエル「……」

署員食堂。

 

ミハエル「ちぇっ、署長(姉さん)め、なにもあそこまで言う必要ねえじゃん。完全にパワハラじゃねえか!」

ミウ「ミハエルさん」

テムナ「どないしたんや、ブツブツ言ってなんかあったんかいな?」

ミハエル「ミウ、テムナ。実はな…」

 

ミウ「なるほどね」

テムナ「まあこの人の字、お世辞にもきれいとは言えへんからなあ」

ミウ「うんうん」

ミハエル「おいおい、どっちの味方なんだよ?」

ミウ「どっちの味方でもないわよ。だったら、パソコンで報告書を書いてみたら?」

ミハエル「パソコンで?」

ミウ「うん。ミハエルさん、パソコンを触ったことはある?」

ミハエル「ない! スマホしか触ったことないぜ!(ドヤァ)」

ミウ「えーっ、マジスマホだけ!?」

テムナ「スマホだけが許されるのは高校生までやで! どこかの自己顕示欲が服を着て歩いてる初老の髭豚のおっさんやあるまいし、スマホだけとはなあ」

ミハエル「しょうがねえだろ、触ったことねえんだから。それにそんなのと一緒にすんな!」

テムナ「ちょっと待ってて」

ミウ「お待たせ、ノートパソコン持ってきたわ。じゃあまずは、「ほうこくしょ」って打ってみて」

ミハエル「分かった。えっと、「ほ」のキーはどこだ? ほ、ほ、ほ…あった、「ほ」! 次は「う」。う、う、う…。あった「う」! あーもう、なんで五十音順に並んでないんだよこれ!」

テムナ「てか、全てのキーを右手の人差し指一本で打つのやめい!」

ミハエル「そんなこと言ってもよお」

ミウ「かな入力よりローマ字入力の方がいいかもね」

テムナ「せやな」

ミハエル「ローマ字入力?」

ミウ「うん。ローマ字は分かるわよね」

ミハエル「バカにすんな、それぐらい分かるわ」

ミウ「「ほ」だったら「ho」、「う」だったら「u」というように、ローマ字で書く通りにキーを入力していくの。こうすれば、26個+αのキーの配置を覚えるだけで日本語と英語両方が打てるようになるわ」

ミハエル「なるほど! ミウ、お前頭いいな!」

ミウ「そうお?w」

ミハエル「早速やってみっか。えっとh、h、h…。あった! 次はo、o、o…」

テムナ「あー、もう! だから右手の人差指だけでキーを打つのはやめいちゅうとんのや!」

ミウ「まあまあテムナ。タッチタイピングを覚えないとね」

ミハエル「タッチタイピング? 何だそりゃ?」

ミウ「キーボードを見ず、画面だけ見て文章を打つことよ」

ミハエル「そんな大道芸みたいなこと出来るわけねえだろ!」

ミウ「大道芸て。誰だってやってるわよ。まずは左手の小指を「A」のキーに置いて」

ミハエル「こうか?」

ミウ「そうそう。同様に、左手の薬指を「S」、中指を「D」…、最後に、右手の小指を「+」のキーに置きます。これをホームポジションと言います」

ミハエル「ホームポジションね。でもまだ両手とも親指が残ってるんだけど?」

ミウ「親指は一番下の真ん中にある「無変換」、「スペース」、「変換」キーを担当するの。そして、今置いた指にその上下にあるキーをそれぞれ担当させることによって、必要最低限の動きで文章を打っていくのよ。打ち終わったら指は元のホームポジションに戻してね」

ミハエル「でもこっちもABC順に並んでないんだけど」

ミウ「それは覚えるしか無いわね。まずはキーの配置を覚えることから始めてみて。大丈夫、やってるうちに自然に覚えるから。そして、同時にタッチタイピングの練習も」

ミハエル「分かった。なんだかやれそうな気がしてきたぜえ!」

一ヶ月後、署員食堂。

 

ミハエル「おーい、ミウ、テムナ!」

ミウ「どうしたのミハエルさん?」

ミハエル「見てくれよこの認定証を! あれから毎日猛特訓して、タッチタイピング1級の資格を取ったんだ!」

ミウ「ホントだわ。たったひと月で凄いじゃないの!」

テムナ「ホンマや! なーんも入ってへん倉庫と同じで、物を詰め込むのも早いってこっちゃな」

ミハエル「やかましいわ! まあともかく、これで誰にも字のことで文句は言わせねえ。見てろよ署長(姉さん)、完っ璧な報告書を出して腰を抜かさせてやる!」

ミウ「そうそう、その意気その意気!」

テムナ「頑張ってや!」

ミハエル「おう!」

更に数日後、署員食堂。

 

ミハエル「ミウぅ~、テムナぁ~」

ミウ「どうしたのよミハエルさん?」

テムナ「そんな情けない声出して、なんかあったんかいな?」

ミハエル「俺の代わりに事件の報告書を書いてくれ~」

ミウ「代わりに報告書を書いてって、あなたタッチタイピング1級を取ったんじゃなかったの?」

テムナ「完璧な報告書で署長の腰を抜かすんじゃなかったんかいな?」

ミハエル「そんなこと言ってもよお、俺にゃあんな事件の報告書なんか書けねえよぉ~」

ミウ「あのねミハエルさん、警官やってたら、そりゃ思い出したくもない残虐な事件に遭遇することだってあるわよ」

テムナ「せやせや。その度に人に報告書書かせるなんて話、聞いたことないわ」

ミハエル「そんなこと言ってもよお、中年の豚のデブ男が2人、全裸でSMプレイ中に、一方が首を絞められるプレイで死んじまったって事件なんだぜ~」

ミウ、テムナ「「うわ」」

ミウ「なにそのグロ画像。ますますもって、そんなの自分で書きなさい!」

テムナ「せやせや!」

ミハエル「ちぇっ、ケチ。だったらせめて、保健室に行ってエチケット袋貰ってきてはくれねえか」

ミウ「それぐらいだったらいいわよ」

テムナ「ひとっ走り行って3枚取ってくるわ」

ミハエル「いや、いくらなんでもそんなには要らねえよ」

ミウ「違うわ。2枚はわたしたちの分よ」

 

 

=END=

 

 

 


0
このエントリーをはてなブックマークに追加
0
0
1
0

コメントの閲覧と書き込みにはログインが必要です。

この作品について報告する

追加するフォルダを選択