No.1079559

【獣機特警K-9ⅡG】酒とマウント、そして度量【交流】

Dr.Nさん

2021-12-13 20:24:14 投稿 / 全6ページ    総閲覧数:124   閲覧ユーザー数:116

ラミナ市某所、ブラッドファミリー本部。

 

首領室に二人の男が入ってくる。

一人は腹に銃弾を受け、もう一人の男に脇を抱えられている。

 

スレイ「どうした!?」

部下A「すいませんボス、X組の幹部の暗殺、失敗しました。Bの奴も撃たれちまって…」

部下B「ううっ…す、すいませんボス、ドジ踏んじまいました…」

スレイ「お前たち、顔は見られてないよな? それにつけられたりはしてねえだろうな?」

部下A「それは大丈夫です。襲う時は覆面、追っ手も巻いてきました」

スレイ「よし分かった。連絡入れとくから、すぐにQ医院に連れて行ってやれ。あそこはうちの息がかかってるから、警察に通報されることもねえ。さあ早く行くんだ!」

部下A「はいっ!! しっかりしろB、もう少しの辛抱だからな!」

 

ガチャ、バタン。

 

二人が部屋を出て行ったのと入れ替わるように、虎の金屏風の向こうからモンドが出てくる。

 

モンド「スレイ」

スレイ「なんだモンド」

モンド「随分と優しいじゃないか」

スレイ「なあに、誰だって失敗することぐらいある。上に立つ者、下の奴にただマウント取るだけじゃ誰もついてこねえ。失敗を許す度量も必要さ」

モンド「ふーん、そういうもんかねえ」

スレイ「そういうもんだ」

数日後、首領室。

 

豚顔豚体型のピンクの豚型ファンガーの男が呼ばれていた。

 

スレイ「来たな、ゲロ・ロロロ」

ゲロ・ロロロ「はっ。お呼びでしょうか首領?」

スレイ「うむ。って酒臭えっ! お前こんな時間からもう呑んでるのか?」

ゲロ・ロロロ「ヘヘヘヘヘヘw おいら、酒が無いと生きて行けないもんでw」

スレイ「まぁ程々にしとけよ。今日お前を呼んだのは他でもねえ。今度、我がブラッドファミリーはH区支部を創設することになった。そこでお前にその支部長を任せたい」

ゲロ・ロロロ「何ですって!? このおいらが支部長?」

スレイ「嫌か?」

ゲロ・ロロロ「いえ、滅相もございません! 喜んでお引き受けいたします!」

スレイ「H区といえば、お前の出身地だったな。そこに異動するメンバーも既に数名選んである。しっかり頼んだぞ」

ゲロ・ロロロ「へいっ!! ヘッヘッヘ、この俺が支部長、この俺が支部長w」

数日後。

新設されたばかりのブラッドファミリーH区支部の支部長室。

 

ゲロ・ロロロ「うぃ~ひっく! ヘッヘッヘッヘ、小うるさい奴はいないし、明るいうちから呑む酒は最高ーwww ん?」

 

内線電話の受話器を上げる。

 

ゲロ・ロロロ「俺だ。今すぐ誰か来るように言え。誰をだって? 誰でもいいんだよ!! 早くしろ!!」

 

ガチャン!

コンコン。

 

ゲロ・ロロロ「入れ」

 

ガチャ。

 

ゲロ・ロロロの部下「お呼びでしょうか、ゲロ・ロロロさん」

ゲロ・ロロロ「あぁん? 貴様、何だその口の聞き方は。ゲロ・ロロロさんじゃなくてゲロ・ロロロ様だろうが!!」

 

ドカッ!(力いっぱいの蹴り)

 

ゲロ・ロロロの部下「ギャッ!? し、失礼しました!」

ゲロ・ロロロ「酒のつまみが切れた。今すぐM社のクッキーを買ってこい。分かってるな、間違うなよ」

ゲロ・ロロロの部下「へいっ!」

ゲロ・ロロロの部下「買ってきましたゲロ・ロロロさ…ゲロ・ロロロ様!」

ゲロ・ロロロ「ご苦労。!!! 何だこれは!!」

 

ドカッ!

 

ゲロ・ロロロの部下「ぎゃあっ!! な、何かお気に触ることでも…?」

ゲロ・ロロロ「これはハードクッキーじゃねえか! 俺が欲しかったのはソフトクッキーだ!!」

ゲロ・ロロロの部下「し、しかし、こちらの方がおいしいですし…」

 

ドカッ!

 

ゲロ・ロロロの部下「ぎゃあっ!!」

ゲロ・ロロロ「M社のクッキーと言えばソフトクッキーだろ? お前さぁ、こんなのが好きなの? 哀れみを感じちゃうねえw 今すぐ買い直してこい!!」

 

ドカッ! ドカッ!

 

ゲロ・ロロロの部下「ギャアッ!! …ッッ!」

ゲロ・ロロロ「何だその反抗的な目は? 何だその反抗的な目はあーーーっ!?」

 

ドカッ! ドカッ! ドカッ!

ドカッ!!

 

ゲロ・ロロロの部下「ギャアアッ!!」

 

・・・・・・

ひと月後の昼、ブラッドファミリー本部首領室。

 

部下C「大変ですボス! ゲロ・ロロロさんが亡くなったそうです!」

スレイ「何だと?」

部下C「今朝、なかなか起きてこないんで支部長室に様子を見に行ったら、亡くなっているのが発見されたそうで…」

スレイ「分かった。報告ご苦労、下がっていいぞ」

部下C「はっ、失礼します!」

 

ガチャ、バタン。

 

Cが部屋を出て行ったのと入れ替わるように、虎の金屏風の向こうからモンドが出てくる。

 

モンド「やれやれ、大変なことになったようだね」

スレイ「モンド」

モンド「随分あっさり帰しちゃったね。死因とか聞いたりしないのかい?」

スレイ「いや、別に」

モンド「幹部の一人が不審死したというのに?」

スレイ「だからどうした? こうなることは最初から分かってたさ」

モンド「は?」

スレイ「ゲロ・ロロロはな、何かとマウントを取りたがる奴だ、酒煽った勢いでな」

モンド「それはあたしも知ってる」

スレイ「そのくせに、体ではマウント取られて喜んでるんだ」

モンド「? 言ってることがよく分からないんだが」

スレイ「つまりな、普段は酒呑んで部下に対して散々威張り散らすくせして、ベッドの上では縄で縛られて喜んでるのさ。若い年下の男の部下とか、友人の白人の男を相手にな」

モンド「うわ」(ドン引き)

スレイ「大方、縛られて何も抵抗が出来ないのをいいことに誰かに殺られたんだろう。まあ、あの豚間性だ、奴の支部長が長続きしないってことは最初から分かってたさ。人の上に立つ立場になればちったあ変わるかと思ってたが、無駄だったようだな」

モンド「やれやれw」

 

 

=END=

 

 

 


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