No.1072460

【獣機特警K-9ⅡG】名探偵ミハエル ─犯人は必ず現場に戻る─【交流】

Dr.Nさん

2021-09-19 21:34:15 投稿 / 全8ページ    総閲覧数:129   閲覧ユーザー数:127

夕方、ミハエル&ネフティス夫婦の住むマンション。

 

ミハエル「えーっ、そりゃないぜネフティスちゃーん!」

ネフティス「ゴメン! 急にFFBWの役員に招集がかかっちゃってさ、本当にゴメン!」

ミハエル「二人で今日のラミナ川花火大会に行くの楽しみにしてたんだぜ、俺ー」

ネフティス「本当にゴメン! この埋め合わせは必ずするからさ! ね?」

夜、ラミナ川河川敷の花火大会会場。

 

大勢の群衆の中、肩に無線機、手には懐中電灯を持ったミハエルがパトロールをしている。

 

ミハエル「本当は今日は休みを取ってたんだけど、やることなくなったもんだから警備を買って出たのはいいんだけどよお、ブツブツブツ…」

ヒューーーーッ、ドーン!!

 

男A「とってもきれいな花火だね」

女A「うん」

ピトッ♥

 

ヒューーーーッ、ドーン!!

 

男B「でも君の方がもっときれいだよ」

女B「ふふっ、お上手ねえ」

ピトッ♥

 

ヒューーーーッ、ドーン!!

 

男C「花火が終わったら、なあ、ええやろ?」

女C「もう、あなたっていつもそうなんだからあw」

ピトッ♥

ミハエル「まったく、右も左もリア充様だらけで結構なことですこと!!」

 

ビーッ、ガーッ。

 

彼の無線機が鳴った。

 

ミハエル「はい、ミハエル」

警官『大変です警部補! ───。すぐに来て下さい!』

ミハエル「何だと!? よし、分った、すぐ行く!!」

ミハエルがそこに駆けつけると、既に懐中電灯を手にした数名の警官が集まっていた。

 

ミハエル「よう!」

警官「あ、こっちです警部補!」

 

ミハエル「なるほど、確かに、首と両手を拘束された全裸の中年男が死んでやがる。第一発見者は?」

警官「私です」

ミハエル「君!?」

警官「はい。警備中に不自然に踏み荒らされた草むらを発見しまして、辿っていったら、この男性が倒れていました」

ミハエル「なるほどね。しかし汚ねえなここ、散らかりまくりだぜ。煙草の吸殻にビールの空き缶、お菓子の空き箱、古雑誌…、河原はゴミ捨て場じゃねえっての! …ん、これは?」

 

ミハエルの白い手袋が、あるものを拾い上げた。

 

ミハエル「『ハッピーなクラウンスタンプカード』? 何だ、ハッピーなクラウンって?」

警官「ああ、ピザ屋ですね、テイクアウト専門の」

ミハエル「そんな店があるのか。なになに、『お買い上げ1000円ごとにスタンプ1個、50個で1000円分の商品券としてお使いいただけます。』か」

警官「これも誰かがポイ捨てしたのでしょうか?」

ミハエル「いや、違うな」

警官「?」

ミハエル「他のゴミを見てみろ」

警官「他のゴミ? 別に普通のゴミですが」

ミハエル「分からないか? 今日の天気を思い出してみろ」

警官「んーと、確か朝からずっとひどい雨で、上がったのが花火大会が始まる直前」

ミハエル「どのゴミもびしょ濡れだよな。そしてこのスタンプカードだけ全く濡れてねえ」

警官「あっ!」

ミハエル「ということは、このカードはついさっき捨てられたものということだ。いや、捨てたというより、落としてしまったという方が正しいだろうな、この事件の犯人か被害者が」

警官「!! そして貯まってるスタンプは49個。あと1個なのにカードを捨てるとは考えにくいですからね。やはりこれは犯人か被害者もの」

ミハエル「お前、なかなか冴えてるじゃん」

警官「へへっ、どうもw」

ミハエル「そして書かれた会員番号が11-25-5963、か」

警官「それ店に問い合わせれば持ち主が分かりますね! では早速!」

ミハエル「まあ待て。俺に考えがある。これはひとまず俺が預かっておく。お前たちは全員見えないところに隠れてるよう、みんなに伝えるんだ」

警官「はっ!」

豚男「くそっ、どこにもねえ! いったいどこに落としたんだ!」

 

ピンクの豚男が、焦った様子で何かを探している。

 

そして、彼の肩をポン!と叩く手。

 

豚男「!?」

ミハエル「何か探しものですかな、豚の旦那? って酒臭っ!」

豚男「何だてめえは! 余計なお世話だ!」

ミハエル「たく、酔っぱらいとはいいご身分だぜ、こっちはデートキャンセルの仕事だってのによお! お探しの物、ひょっとしてこれですかな?」

 

ババーン!

『ハッピーなクラウンスタンプカード』

 

豚男「そ、それは!!」

 

ピンク色の豚男の顔が一気に青ざめた。

 

ミハエル「やはりあなたのものでしたか。実は私、こういう者でして」

豚男「け、警察!?」

ミハエル「ここで首と両手を拘束されて全裸で亡くなっていた男性は、あなたのお知り合いですね? ちょっと署でお話をお聞かせ願いますかな?」

豚男「…ッ!」

 

バッ!

懐からナイフを取り出す豚男。

 

ミハエル「おやめなさい、これ以上罪を重ねるのは」

豚男「うるせえ! 幸い周りには誰にもいねえ、お前を消せばいいだけの話さ! 死ねえーーーっ!!」

ミハエル「やめろと言ってるだろうがこの豚ァーーーー!!!」

 

ビッターン!!

 

豚男「ぎゃっ!?」

 

ミハエル「その豚顔豚体型の分際でジャーマンシェパードの俺に叶うとでも思ったか!! 公務執行妨害の現行犯で逮捕する!!」

 

ガチャッ! ガチャッ!

 

ミハエルは、倒れた豚男の両手に手錠を掛けた。

 

ミハエル「ふう、これにて一件落着。おーい、お前たち出て来ていいぞー!」

 

 

ヒューーーーッ、ドドーン!!

 

・・・・・・

TVニュースのアナウンサー『傷害致死、及び公務執行妨害の現行犯で逮捕されたのは、作業員・桃豚下呂炉容疑者(50歳)です。桃豚容疑者は、屋外での男性とのSMプレイ中に急に相手が動かなくなり、怖くなって逃げ出したと容疑を認めているとのことで──』

数日後。

ドイツレストランder Segen(デア ゼーゲン)

 

ミハエル「今日はこの前の埋め合わせだよ。たっぷり楽しんでくれ、ネフティスちゃん」

ネフティス「?? 埋め合わせなら私がする立場なのに?」

ミハエル「いや、君のおかげで悪人を一人挙げる事が出来たんだ。埋め合わせをするのは俺の方さw」

ネフティス「はあ。まあいいわ、何だかよく分からないけど、そうさせてもらうわねw」

 

 

=END=

 

 

 


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