No.1070612

【サイバ】生の迫力、そしてとばっちり【交流】

Dr.Nさん

2021-08-28 20:07:46 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:285   閲覧ユーザー数:277

カルチャースクエア天空の屋上。

オタクビルの別名を冠するこの商業施設は、たとえ屋上であっても手を抜くことはない。

部田社長と八木副社長自ら自分の足で集めた、まるで昭和時代のデパ屋と見まごうばかりの懐かしいゲーム、それもビデオゲームだけではなくエレメカまでがズラリと揃った、マニア垂涎の場所である。

 

そしてその片隅にある小さな神社、縁天大明神。

祠こそ小さなものであるが、一歩中に入ると、魔法によって豪邸並みの広さに拡張された、オタク女神様たちの住まわれる大きな居住スペースが広がる。

 

小夜「ただいまー」

美兎「おかえり小夜姉。あ、それが1980年に発売されたというガンプラの第一号ね」

小夜「そ。今見るとパッケージも随分とシンプルだ」

美兎「ふふ、なんか新鮮ー! で、どうするのこれ? やっぱ作らずに記念に置いとくの?」

小夜「まさかw 作ってこそのガンプラさ。積み模型してて、結局数年後に全部売りに行くなんて愚かなことはしたくないしね。昭和時代のモデルを小生が令和の最新技術で仕上げてしんぜよう! 早速工具取ってくる」

 

小夜「えーっと、まずは部品が全てあるか確認っと。作り始めてから気付いたんじゃ遅いからね」

美兎「フレー、フレー、小夜姉! 頑張れ頑張れ小、夜、ねえ!!」

小夜「うーん、応援してくれるのは嬉しいけど、気が散るからやめてくれないかな?」(^_^;

美兎「はーい」(´・ω・`)

 

・・・・・・

そしてその年の12月、縁天大明神。

 

プルッ、プルッ、プルッ。

プルッ、プルッ、プルッ。

 

ガチャ。

 

小夜「はい、縁天大明神です」

晴一『あ、小夜さま? 晴一だけど。大変だよ! モケイグラフィックスの新年号はもう見たかい?』

小夜「いや、まだだけど。何かあったの?」

晴一『だったら自分の目で確かめてみるといい。128ページだよ。じゃ!』

 

ガチャ。

 

小夜「あ、切れちゃった」

美兎「ただいまー」

小夜「おかえり美兎」

美兎「はい、頼まれたモケイグラフィックスの新年号買ってきたわよ」

小夜「サンキュー。えっと、128ページ、128ページっと。えーっ!?」

美兎「どうかしたの? て、えーっ!?」

モケイグラフィックス 2021年度読者作品コンテスト

 

グランプリ 『ザ・ファーストガンダム』

作・王縁小夜(天空市)

美兎「小夜姉すっごーい!!」

小夜「あわわわわ。佳作に入れればいいなーとは思ったけど、まさかグランプリとは;;;;」

美兎「やっぱわたしが応援したからよw」

小夜「ふふふ、そういうことにしておこうかw あ、あの子にも連絡しとかないと」

次の日曜日、カルチャースクエア天空のレストラン街にある焼肉屋。

 

雪歩「小夜さま、今日はお招きいただきありがとう!」

小夜「いいってこと、これも全て君の撮った写真のおかげさ」

雪歩「何をおっしゃいますやら。俺はただシャッターを押しただけ、全ては小夜さまの腕のよささ。…で、何でお前らまで付いて来てるんだ?」

唯「いいじゃない、もののついでってやつよ」

和美「そうそう。喜びはみんなで分け合えば大きくなるって言うじゃない」

雪歩「それは俺のセリフだ!」

小夜「まあまあいいじゃない。今日は全て小生のおごりさ。三人とも、思う存分やってくれ!」

雪歩&唯&和美「「「はーい!」」」

唯「あ、和美ちゃん、それあたしのロース!」

和美「あーらごめんなさいw あたしのロースとよく似ていたもんだからw」

唯「返しなさいよ!」

和美「やーよーwww」

雪歩「へっへっへ、この隙にカルビは全部俺がいただきーっとw」

唯「あ、雪歩ちゃんずるい!」

和美「そうよそうよ、返しなさいよこのカルビ泥棒!」

雪歩「んだとぉ? いくら何でも泥棒は言い過ぎだ!」

唯「フーッ!!」

和美「シャーッ!!」

雪歩「ギャオーッ!!」

小夜「噂には聞いてたけど、生で見ると迫力が違うなフードバトル」(^^;

美兎「ねえ」(^^;

小夜「でも食べ放題の店を選んでホントよかったかも…」

翌月曜日。株式会社カルチャースクエア天空事務所。

 

篠崎「社長、レストラン街の焼肉屋さんから、しばらくの間休業したいと言うてきてますが」

部田「なんと。何かあったんでござるか?」

 

 

=END=

 

 

 


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