No.1041359

【サイバ】スーパーヒロインのいる店【交流】

Dr.Nさん

2020-09-20 06:58:53 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:78   閲覧ユーザー数:70

きつね屋で食事をしているいつもの三人。

 

ズルッ、ズルッ、ズルッ。

 

唯「あたし思ったんだけどさあ」

 

ズルッ、ズルッ、ズルッ。

 

和美「何よ唯ちゃん?」

唯「ここのうどんって、誰が作っても同じ味してるじゃない。丼兵衛おじいちゃんでもツネおばあちゃんでも、柚子ちゃんでも玲お姉ちゃんでも。これって地味に凄くない?」

和美「あ、確かに!」

 

ズルッ、ズルッ、ズルッ。

 

雪歩「いい意味で変な個性というものが出てないんだよな」

柚子「そりゃあそうよw」

玲「同じレシピを全員徹底的に叩き込んでるんだもんw」

唯&和美&雪歩「「「あー、納得」」」

唯「あら?」

和美「どうしたの唯ちゃん?」

唯「見て、あそこの席のチンパンジーのおじさん。足元の銀色のケースって、カメラとかの撮影機材を入れる奴じゃない?」

和美「本当だわ」

雪歩「しかもかなり本格的な奴だぜ。後で話しかけてみようかな?」

和美「うふふふふ、案外大御所の写真家さんだったりしてw」

唯「ところで、今日は二人だけなの? おじいちゃんやおばあちゃんは?」

玲「父さんと母さんなら敬老会に行ってるわ」

唯「敬老会…。まさかこの家でそんな言葉聞くとは思わなかったわ…」

和美「ねえ。二人ともどう見てもお年寄りじゃないし」

雪歩「だよな。どう高く見積もっても、まだ30前にしか見えねえし」

チンパンジー男「(ボソッ)今日はガキだけかよ。こりゃ好都合だぜ」

全員「?」

唯「ふう、ごちそうさまでした!」

和美「ごちそうさま! あーおいしかった!」

玲「どういたしまして。超メガ盛りきつねうどんいなり寿司付き、一人700円になります」

雪歩「こんだけ食ってたったの700円! 安いのも魅力だよな!」

 

ダッ!

 

唯「!! あっ、あのチンパンジーのおじさん!」

和美「食い逃げだわ!!」

雪歩「あいつ! カメラマンの風上にも置けない奴め!!」

柚子「玲ちゃん!」

玲「うん、柚子ちゃん!」

柚子&玲「「テールフラーッシュ!!」」

柚子「シトロンシャワー、オン!」

玲「ミスティ・スパーク!」

 

叫びとともに変身アイテムを高く掲げる柚子と玲。

二人の着ているエプロンと服が弾け飛び、眩い光が彼女たちを包み込む。

光が分散し、それぞれレオタードに、チョーカーに、グローブに、ブーツに変化していく。

 

柚子「レジェンド戦士 スウィート・シトロン!!」

玲「レジェンド戦士 ミスティ・レイ!!」

柚子&玲「「待ちなさーい!!」」

柚子「あたしたちの店で食い逃げとか!」

玲「恥を知りなさい、このチンパンジー!!」

チンパンジー男「なっ!?」

 

ドカッ! ベキッ! グシャッ! バキャッ!

 

チンパンジー男「うぎゃあーっ!!」

 

・・・・・・

唯「あーあ」

和美「おじさん伸びちゃった…」

雪歩「オーバーキルだな…」

唯「でもいいんじゃない? ガキだけで都合がいいとか抜かしていた奴に情けなど無用!」

和美&雪歩「「だね!(だな!)」」

クオン「こんにちはー」

柚子「あ、クオン警部」

玲「ちょうどよかったわ!」

クオン「ちょうどよかったって、何かあったのかい? ってこの男は!!」

柚子「うふふふふ、このおじさん、お金を払わずに帰ろうとしたので、ちょっと懲らしめてやりましたw」

クオン「そうだったんだ。実はこれを持ってきたのさ」

<指名手配 連続食い逃げ犯 腸 淋肛>

唯「あ、そのチラシの写真、そこで伸びてるチンパンジーのおじさんじゃないの!」

和美「えっと、『飲食店をご経営の皆様におかれましては、くれぐれもご注意下さい。』」

雪歩「『見かけましたら、直ちに110番するかお近くの警察署までご連絡下さい。』だとよ」

クオン「そういうこと。やーお手柄お手柄!」

 

ガチャッ! ガチャッ!

 

クオンは手錠を取り出すと、床に伸びているチンパンジー男の両手に掛けた。

 

クオン「あーこちらクオン。指名手配中の連続食い逃げ犯を逮捕した。大至急パトカーを回してくれ。場所はきつね屋だ。そう、きつね屋、よろしく! これでよしっ! さすが正義のスーパーヒロインたちだ、署に帰ったら上司に君たち二人の表彰を申請することにしよう」

柚子&玲「「やったあ!」」

数日後。

 

唯「こちらが最後尾になりまーす! 二列にお並び下さーい!」

和美「先にご注文をお伺いします。はい、並盛いなりセット4つですね、かしこまりました! 雪歩、このメモを玲ちゃんに」

雪歩「任せとけ!」

風天署からの感謝状と、それを報じた新聞記事の切り抜きが掲げられた店内。

 

玲「ありがとうございました、またお越し下さいませ! えっと、次の注文はっと…お次、並盛いなりセット4つー!」

柚子「並盛いなりセット4つ、かしこまりましたー!」

丼兵衛「でもなあ、スーパーヒロインのいる店って有名になったのはいいけどよ、ちょっと忙しすぎねえかこれ?」

ツネ「文句言わないの丼兵衛ちゃん! まだまだたくさん並んでいらっしゃるんだよ、さ、働く働く!」

丼兵衛「へえへえ」

 

 

=END=

 

 

 


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