No.1030648

【サイバ】評判【交流】

Dr.Nさん

唯輝さま(1000年前) https://www.tinami.com/view/742179
秀刀さま(1000年前) https://www.tinami.com/view/769880

2020-05-24 04:45:00 投稿 / 全11ページ    総閲覧数:32   閲覧ユーザー数:31

 

唯輝「あー、また間違えた! もう、何で毛筆ってこんなに難しいのよっ!」

 

服と顔を墨だらけにして叫んだのは、天空稲荷神社の祭神、唯輝。

 

話は数日前に遡る。

唯輝「やだ、秀燈さん、あたしも行く!」

秀燈「だめだよ唯輝ちゃん、いくら神無月だからといって、祭神さまが二柱(ふたり)とも神社を空けるわけにはいかないよ。今年は君が残らないと」

唯輝「でも…」

秀燈「君だってこの神社の祭神だろ? 唯輝ちゃんを待ってる人がたくさんいるんだ、君がこの神社を守らないで誰が守るんだい? ね?」

唯輝「……分かった。その代わり、毎晩電話ちょうだい。約束よ」

秀燈「分かった、約束するよ。なあに、一ヶ月なんてあっという間さ、またすぐに会えるって!」

天空稲荷神社の場合、御守りは大量生産の印刷物に祭神が一度に数百枚、数千枚単位で魔力を込めるだけだが、御札の場合は、祭神が1枚1枚手書きで文字を書きながら魔力を封じ込める。その分効力が高くなるが、お値段も高くなる。

 

御札の作成は、専ら字の上手い秀燈の担当だったのだが…。

秀燈さまが出雲出張に出た数日後の社務所。

 

参拝客A「すいませーん、御札をくださーい」

巫女「はい、ありがとうございます」

 

巫女「ありがとうございましたー」

帰りの参道。

 

参拝客A「見て、この御札。なんか字が少し下手になった感じしない?」

参拝客B「ホントだ! 少しどころか、かなり下手になってるわね。大丈夫なのかしらこれ? なんか効果無さそう」

参拝客A「だよねえ」

巫女「どうも、世間ではそんな噂が立っているようでございます。恐れながら、秀燈さまがいらっしゃらない間は、御札の販売を中止なさっては…?」

唯輝「いいの! あたしだってこの神社の祭神なんだから! 早く次の紙持ってきて! あ、墨汁もそろそろ無くなりそうだからお願い」

一ヶ月後。

出雲から天空市に向かう音速新幹線の中で。

 

秀燈「もう一ヶ月か、早いなあ。早く唯輝ちゃんの顔が見たいよ。彼女、一柱で上手くやってるかな? もちろん彼女のこと信用してるけど、変な評判が立ってたりしないかちょっと心配だ。

どれ、Coogleマップ、天空市、天空稲荷神社…と」

天空稲荷神社

★★★★★4.9/5

秀燈「あったあった。お、一ヶ月前より平均点上がってるじゃん! 唯輝ちゃん、一柱で頑張ってるみたいだな。どれ、レビューの内容はっと」

『商売繁盛の御札を買ったら、長年待ち望んでいた子宝が授かりました! ★★★★★5』

 

『志望校合格の御札を買ったら、なんと宝くじの1等が当たりました! ありがとうございます! ★★★★★5』

 

『家内安全の御札を購入したところ、懸賞で太陽系一周旅行が当たった! 福袋神社の名は伊達じゃない! ★★★★★5』

秀燈「…なんだこれ?」(=▽=)

 

 

=END=

 

 

 

 

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