No.1021918

【獣機特警K-9ⅡG】裏切りの報酬だアッー!【交流】

Dr.Nさん

2020-03-04 21:05:32 投稿 / 全7ページ    総閲覧数:264   閲覧ユーザー数:261

ガシャーン!

 

「クソッ、いったいどこへ消えやがった、あの豚男!!」

 

夕方、首領室。

スレイは手にしたグラスを力任せに床に叩き付けた。

 

「スレイ」

「おう、モンドか」

「荒れてるねえ。その様子じゃまだ見付からないようだね、塔斜豚の旦那」

「ああ。クソッ、取引先に納品するはずのスーパーハイを持ち逃げしやがって!」

「一応聞くけど、その取引先…えっと、能面組だっけ? 受け取ってるにも関わらず、まだ受け取ってないとかすっとぼけてるんじゃないだろうね?」

「いや、それはねえ。能面組はウチとは十年来の付き合いの大得意様だ、今更そんなことしても何のメリットもないからな。納品に行った塔斜豚(あいつ)が持ち逃げしたのは間違いねえんだ。なんたって、横流しすれば10年は遊んで暮らせる量だからな」

 

ピリッ、ピリッ、ピリッ。

ピリッ、ピリッ、ピリッ。

 

ピッ。

 

「スレイだ。何、塔斜豚が見つかっただと!? で、場所は!? PaPA is Meのライブが行われる店に入って行った? やはりな。よし、絶対に目を離すなよ。今から他の者を向かわせる。いいな!」

 

ピッ。

 

「奴さん見つかったようだね」

「ああ。今日は奴の大好きなPaPA is Meのライブのある日だ。必ず現れると踏んでいたがビンゴだったぜ」

 

カチャ。

 

「俺だ。サブに今すぐ首領室に来るように伝えろ」

 

ガチャン!

 

「サブって、あの見た目男子高校生っぽい新入りの?」

「そうだ。いかにも、あの塔斜豚が好みそうななw」

「お呼びでしょうか首領」

「よお、サブ。相変わらずきれいな顔しやがって。男にしとくのはもったいないぐらいだぜ」

「よ、よして下さい、僕にはそんな趣味はありません;;;;」

「冗談だよ冗談。お前、塔斜豚のことは知ってるな?」

「はい、知ってます。塔斜豚先輩、事あるごとに僕に色目を使って、その度に背筋が寒くなってました…」

「やはりか…。実はな、今あいつが──」

ライブハウス出口。

 

「いやー、やっぱPaPA is Meはええなー」(*´ω`*)

 

一人の豚型ファンガーの男が千鳥足で出てきた。

と、そこへ。

 

「せんぱーい! 塔斜豚せんぱーい!」

「ゲッ!? お、お前はサブ!」

 

酔いで赤くなった塔斜豚の顔が、一瞬で青ざめる。

 

「お前まさか、スレイ首領に言われてここへ?;;;;」

「えっ、何のことです? 首領がどうかしましたか?」

「い、いや、何でもない」

「先輩もPaPA is Meのファンだったんですね! 実は僕もなんです。先輩も来てたとは知りませんでした。今から一緒に晩飯でもどうです?」

「ああ、もちろん構わんよ」

「そして飯を食った後は…」

「食った後は?」

「…行きませんか?」

「行きませんかってどこへ?」

「ホ、ホ、ホ…」

「ホ?」

「ホ、ホテルへ!!」

 

ドッキーン!!

 

「お、お前今なんて言った!?」

「実は僕、先輩のことが好きなんです! 照れもあって、アジトではわざと避けてましたけど、本当は先輩のことが大好きなんです!!」

「そうか! おkおkおk!」

 

・・・・・・

翌朝、首領室。

 

「昨夜はご苦労だったなサブ」

「はい首領…。ぼ、僕のお尻が…僕のお尻が…うわあ~んっ!!」

「かわいそうにねえ。報酬ははずんでやりなよスレイ」

「分かってるってモンド。ホテルで塔斜豚を酔わせた隙に、お前が奴のバッグから盗み出したレンタル金庫のキーを持って、今うちの者がそこに向かっている。そろそろ連絡が来る頃だ」

 

ピリッ、ピリッ、ピリッ。

ピリッ、ピリッ、ピリッ。

 

「お、噂をすれば」

 

ピッ。

 

「スレイだ。何、消えたスーパーハイがまるごと見つかっただと! あの豚野郎、やはり持ち逃げしてやがったか! 回収して戻ってこい」

 

ピッ。

 

「さてと。サブお前、塔斜豚と電話番号の交換もしたんだよな? 今から奴を呼び出せ。今夜9時、場所はBFホテルの4444号室だ」

ガチャ。

 

夜9時、BFホテル4444号室の扉が開く。

 

「もう、サブきゅんったら自分から呼び出すなんてさあw いいよ、今夜も激しい夜を過ごさせて…うっ!!」

 

塔斜豚の顔が一瞬で青ざめた。

そこにいたのはサブではなく、スレイとモンド、そして大勢の手下たちであった。

 

「よお」

「ス、スレイ様!;;;;」

「サブでなくて悪かったな。探したぜ、とおーっても会いたかったよ♥ モンド」

「あいよw」

翌朝、ラミナ港倉庫街。

 

「お疲れさん」

「お疲れ様ですエルザ署長」

「仏さんは?」

「はっ、こちらです」

 

「豚型のファンガーか。それにしても酷いものだな、全身をバラバラに切り刻まれてる」

「持ち物から、害者はブラッドファミリーの構成員、塔斜豚だと思われます」

「では凶器はやはり」

「はっ、おそらくは」

「やれやれ、仏さんがどんなことをしたのかは知らんが、相変わらず容赦ないねえ」

首領室。

グラスを手にすこぶる上機嫌なスレイ。

 

「スーパーハイも全て戻ったし、裏切り者も始末したし、めでたしめでたしだ。それにしても暗殺(ころし)をしている時のお前、本当に生き生きしてるよな」

「お褒めの言葉どうもw 最近電磁クロー(こいつ)を研いでなかったから、いい機会になったよ」

 

 

=END=

 

 

 


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